【受信拒否】
私こと美紀は現在パソコン部に所属している、
パソコンにさほど興味など無かったのだが、
まぁ些細なる切欠と大きな事件によって入部にいたった。
その話は長くなるので割合するが、とにかくそこは未知というより異空間だった。
「うーむ、やはり幼女だな……、ロリは最狂だ」
そう部長が頷くと。
「姉が正義だと言ってるだろこのペド野郎っ!」
部員が意義を唱え。
「ボーイズラブが一番ですーっ!」
異分子が乱入し。
「「黙れ腐女子がッ!!」」
双方が叩く。
頭が痛い。
我がパソコン部は毎回の事ながら混沌に包まれている、
このやり取りに終止符を打つのは毎回私だ。
とりあえずいいかげんうざいので粛清してこよう。
・・・
・・
・
「あいたたた、酷いなー自分は純粋に議論していただけなのに」
「パソコン部なんですからそれ相応の話をしてください」
「いやー、たまには息抜きも必要さ~」
そう言って部長はゲル状になりうにょうにょしはじめた、気持ち悪い。
時々だが何故か部長はこの様にゲル状になる、突っ込んだら負けだ。
「息抜きもいいですけど、P検定がもうまじかですよ」
「らいしゅーから頑張るよー」
相変わらずノビーとしている。
はぁー、思わず溜息が出た、この人は本当に部長なのだろうか?
先代は一体何を考えで彼にしたのだろう、今の部長はあまりにも時間と日程に無頓着だ。
「部長、来週が試験日です」
「はい?」
こいつ何言ってるんだという顔をする、失礼な。
「ですから、来週がパソコン検定の試験日です」
長い沈黙、流石の部長も堪えたか……。
「でも大丈夫です、今からミッチリ勉強をすれば絶対に受かります今年こそ二級を合格しましょう」
少々心配になり、暖かい言葉をかける、が部長からの反応が無い。
ずっと貝の様に沈黙している、と、その時。
「俺はっ……俺わぁぁぁぁああああああ」
「はぃぃ!?」
あまりにも突然だったので思わずしりもちをついてしまった、誰も見ていないが恥ずかしい。
部長氏というと何故かワナワナと震えている、何か耐えるというより我慢できないという様に見える。
が、その次の瞬間目がカッと開かれ。
「俺はっ! その日家でアニメを録画しないとならんのだぁぁぁぁああああ」
殴った。
受けると言うまで殴った。
埋めた。
〈あとがき〉
四コマですれば早いじゃん、という内容。
若干、部長と亮の性格がかぶった。
一人称のくせに今回はA一話と感覚が似ている。美紀が風流っぽく見えなくもない。
漫画はいずれ描こうかな。