Neetel Inside 文芸新都
表紙

インスタントフィクション
彼女は感受性が高かった。(24/06/27 修正)

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彼女は感受性が高かった。

絵画を見て感動し、
穏やかなピアノで泣いてしまうような人だった。

彼女は感受性が高かった。
ほんの少しの指摘でショックを受け、
小さな頼み事で責任感を感じる人だった。

彼女は感受性が高かった。
相談乗ると相手よりも落ち込み
愚痴を聞くと相手より怒り
そして死にたい人よりも死にたくなった。

彼女は感受性が高かった。
感情の波で息が出来なくなった彼女は
海の中で呼吸がしたくなった。

彼女は感受性が高かった。
踵のそろった靴の先で浮かぶ彼女は
不思議と何も感じなかった。


彼女は感受性が高かった。


おしまい。

       

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明け日勤 先生に励ましのお便りを送ろう!!

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