Neetel Inside 文芸新都
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この痛みは快感に変える
俺が悪い

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俺が悪い



歩くときは音楽を聴き、アルバイトに向かう。何を学んでいるのか分からない大学に赴き何か分からない講義を聞き流す。変態紳士文学論だったたっけ。受講し終えたら帰りバイトへ、それも終われば夜の12時、帰って晩ご飯を食べて寝る。何がしたいんだろう。俺は作品で何かを表現することが大好きだった。ずっとそうだ。大学生になれば自由になれると思っていた。今は何だ、ただただ行く当てのない旅行をしている気分だ。



嫌になる。年をとるにつれできることがなくなっていった。昔の友はそれぞれのびのびとやりたいことを目指して生きている。俺は自分の夢を友達はおろか、親にすら話したことがない。ずっと自分の人生を生きた気がしてなかった。

小学生のころは親に言われて習いごとを始めた。小学生の頃の夢はサッカー選手。友達が皆そう書いていたからだ。中学になると塾と部活の毎日。受験は近さが理由で選んだ高校を受けることにした。受かった高校でも部活三昧、部活に入らないと友達ができないから。無気力に日々を過ごし気づけば大学受験。大学はぎりぎり名乗っても恥ずかしくはないくらいの所に受かった。ここまでは別にたいしたことのないように見える。



しかし大学に入ると流されっぱなしの自分には厳しい現実が露呈する。何か役に立つのか分からない授業。幽霊部員となったサークル。疎遠になっていく友達。親への節目だけに始めたアルバイト。最近になって授業の欠席数が出席数を超えた。創作活動はせいぜい趣味レベルの物しか作れず、終いには精神病にかかる。

いるだけで自分の価値を上げてくれる友はもういない。一生懸命やってれば褒めてくれたあの先生はもういない。常に進路を一緒に考えてくれた親もさすがにもう口出ししてこない。

バイト先で優しいと思ってた人は俺のミスにその人の上司が気づいたとき「私は言ったんですよ」と言っていた。徹夜で書いたレポートはめちゃくちゃけなされた。友達は俺抜きで遊びに行くようになった。追加でできた新しい友達は俺がいると気まずいんだろう。

最近はなにかと「すみません」を使うことが増えた。



俺が悪い。なにもかも。大学には出席すればいいんだ。馬鹿でも分かる。たいした大学じゃないんだから出席すれば単位はくれるだろう。レポートも前もって早めに取りかかればいいんだ。バイトは周りなんて気にしなければいいんだ。クビにならない限りは給料もらえるんだから。それでいいじゃないか。友達も自分からもっと積極的に話かければいいんだ。



俺はきっと普通に効率よく生きるために生まれてきてはいないんだろうな。誰かの期待に応えるために生まれてきてはいないんだろうな。

後悔はない。俺の人生は人から見れば「甘え」とか「怠惰」なものなのだろう。そしてこれからも誰からも褒められる人生にはならないだろう。後悔はない。俺はネガティブはこれからすべて創作に換えることにする。人とずれても心はぶれない。








ここまで読んでくれて不快に思う人もいるかもしれませんが、自分の思ってることを書いた方が面白いとおもってありのままを書きました。これは自分への戒めとしての作品でもあります。ありがとうございました。

       

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