ジャルグ・バンリオン
#8
◯月静止軌道上
MS母艦バリシャノンとサラミス級巡洋艦クリフデンが浮かぶ
バリシャノン艦橋
敬礼しているパイロットスーツ姿のエシラ
ディーア
「ようこそバリシャノンへ」
艦長
「加賀美君は少尉待遇としてこちらのマハー大尉に付いてもらう」
マハー(敬礼)
「ダフネ・マハー、MS戦隊隊長だ」
エシラ
「よろしくお願いします」
マハー
「すまんが加賀美少尉にはMSに乗ってもらう、パイロットが足りん」
エシラ
「エシラとお呼び下さい
パイロット兼任については承知しております」
マハー(微笑する)
「安心しろ、約束通り支援砲撃担当だ
ひとまずMSデッキに案内しよう」
◯艦橋からMSデッキへと進む通路
マハーの後ろにエシラが従う
マハー(エシラに振り返る)
「アタシらはこの艦をハンプティ・ダンプティと呼んでいる」
エシラ
「ハンプティ・ダンプティって、童謡に出てくる卵のキャラですか?」
マハー
「そう、輸送艦を改造したフネだから図体が大きい割には壊れやすいからな、落っことすんじゃないよ」
通路対面を流れていく人員が殆どが女性
エシラ
「どこもかしこも女ばかりですね」
マハー
「ネオ・ジオンとの戦いでどこも人材不足でな
そこで整理対象の女性隊員をかき集めて編成したというワケだ
しかし選りすぐりだ、悪くないぞ」