Neetel Inside ニートノベル
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ジャルグ・バンリオン
#17

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◯バリシャノン 艦橋

 ディーア、マハーはじめ主だった幹部とエシラが話している

マハー
「ジャルグ・バンリオンに意思を感じた?」

エシラ
「一瞬ですが確かに生命のようなものを感じました

パイロットのフィンリーはまだ生きているのではないでしょうか?」

ディーア
「それは勘かね? ニュータイプとしての」

エシラ
「私の勘です、どう捉えられようと構いません」

マハー
「しかし、サバイバルキットの僅かな食料だけで数ヶ月も生きていられるものか?」

エシラ
「何らかの方法で仮死状態になっていたとは考えられませんか?」

ディーア
「4月の逃亡の際はALICEの機動で気を失って、生命維持装置の不具合で低体温のまま……

いや、それでも数カ月仮死状態でいられるとは考えづらい

それに停止信号を無視した理由が分からん」

エシラ
「では、あれは一体何だったのでしょうか?

ALICEが人と同じように人格を持ったとかですか?」

マハー
「バカな!

そもそもエシラの勘違いということはないのか?」

エシラ
「いえ、ハッキリと生命というか意識の感触がありました」

ディーア
「意識の感触か……面白い言い回しだな、そしてジャルグ・バンリオンが反撃をしなかった事も興味深い

我々を値踏みしていたのかもな」

エシラ
「司令、ALICEに関しては不自然なほど等級の高い機密がかけられてます

何かご存知ないですか?」

ディーア
「私も知らされておらん、そもそも軍としては無かった事にしたい計画だ」

マハー
「考えても仕方ありません! ジャルグ・バンリオンは暗礁宙域に逃げ込み、我々はこれを撃破するだけです

エシラ、下がってよいぞ」

 エシラは敬礼して部屋を出る

 部屋のドアが閉まると同時に殴られる

エシラ
「ニーヴ……!」

ニーブ
「なぜ絶好の機会に撃たなかった!

ジャルグ・バンリオンが逃げたから良いものの、もしあれで反転攻撃を仕掛けてたら我々は全員背中を取られて全滅だったのかもしれんのだぞ!」

エシラ
「すまない……次は必ず撃つ」

ニーブ
「口先だけじゃないか! 何の証拠がある?

部隊を全滅させたお前を誰が信じられるか!」

エシラ
「ジャルグ・バンリオンの中に生命を感じたんだ……」

ニーヴ
「感応ってヤツか? フン、心の弱さを勝手な言い訳でごまかすな!」


◯暗礁宙域 スペース・コロニーの残骸の中

 ジャルグ・バンリオンが潜んでいる

 飛行中のテロ組織のザクにジャルグ・バンリオンが襲いかかる

 あっという間に全滅するテロリスト達

       

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