凍える朝、まだ日のでない空を見つめていたら、気がついた。
おんなじなんだよ、みんな同じ
昨日は大恥かいてしまったーさらに、明日もまた大恥をかくと思うと、気が重い。
おんなじなんだよ、みんな同じ
僕には人には決して言わないが、
いつも心に浮かことがあって。
自分だけが何かをもっていなくて、自分以外のみんなそれを持っている、という考えがー
ずっと、
自分自身を苦しめている。
おんなじなんだよ、みんなおんなじ
誰もが他人の目を気にする、
それは、とてもありがちな、一種の夢物語に
基づいているものだ、
それを、僕も、頭では理解してる。
しかし、人間社会では常にその見方が真実として
扱われ、
重要視されている。
おんなじなんだよ、みんなおんなじ
植物は水を飲むし、僕も水を飲む。僕もいまうがいをして、水を飲んだ。
おんなじなんだな、そうだおんなじ
観葉植物に水をあげた。
水をやった観葉植物の声が聞こえるわけではないが、おんなじだね そうだね
ー
と言っているように、、一瞬そんな気がした。
