これは俺が中学二年生のときの話。
未だにハッキリと覚えている体験だ。
それは、ある夏の日の昼休みのこと。
当時、外で走り回るより読書のほうが好きだった俺は、図書室の一番奥でいつものように読書に勤しんでいた。
冷房もない蒸し暑い部屋で、部屋の電気も点けず、地べたに座り込んで本を読むのが俺の日課だった。
しかしその日は、俺にとって予想外な事が起こった。
三年生の女子が三人ほど、ぞろぞろと図書室に入ってきたのだ。
それも、読書よりは運動のほうが好きな活発なグループの女子たちが。
その中には、当時の俺が片想いしていた光(ひかる)ちゃんもいた。
光ちゃんは、クラスで一番目立つ女子だった。
高い身長とスポーツ万能な運動神経、そしてなにより美人で頭が良いという、まるで少女漫画に出てくるヒロインのような女の子だった。
当時の俺は、高嶺の花である光ちゃんに話しかけられるような立場ではなかったので、いつも遠くから見つめることしかできなかった。
光ちゃんたちは雑談を交わしながら、図書室の真ん中にある机に荷物を置いた。
本棚の隙間からそっと覗き見ていた俺は、思わず息を呑んでいた。
その荷物が、スクール水着やスイミングキャップの入った、透明の水泳バッグだったからだ。
そこでようやく俺は、光ちゃんたちが午後の水泳の授業のために、前もって服の下に水着を着ておくために図書室に来たことを悟った。
まずいーー早く図書室から脱出しないと、覗き扱いされてしまう。
そう思い、すぐに図書室から出て行こうとした俺は、いや待てよ、と思い直した。
光ちゃんたちにバレずに逃げ出せる保証はない。それよりは、光ちゃんたちが着替えを終えて出ていくまで、ここでじっとしていたほうが安全なのではないか、と。
そしてそれが表向きの言い訳であることを、そのときすでに俺は気付いていた。
そう、俺は、光ちゃんたちの生着替えを覗き見る絶好のチャンスだと考えていたのだ。しかし、いくら俺が中学生といえども、堂々と覗きを行うほどの度胸はない。
なので俺は、しばらくはただジッと座っていることしかできなかった。
スクール水着に着替える女子たちを間近で覗き見るなんて、そんな大それたことは絶対にできない。
それでもやっぱり見てみたいーーそう思った俺は、もう一度そっと顔を出して女子たちの様子を覗き見た。
するとそこにはーーなんと光ちゃんだけでなく、他の女子もみんな全裸になっている光景が広がっていたのだった。
そのときはまさに、心臓が口から飛び出すかと思った。
なにせ今までに一度も見たことがない、女の子の生まれたままの裸をいきなり目視したのだ。驚きと興奮のあまり、思わず叫びそうになるところをグッと堪えたことを今でも覚えている。
そのまま俺は、裸になった女子たちの姿を食い入るように凝視した。
光ちゃんの裸は、クラスの男子全員が憧れるような、しなやかで張りのある肉体だった。
また、女子たちはみんな自分の胸を触ったり揉んだりしていて、そのたびピンク色の乳首がぷるぷると揺れる光景に、俺は思わずむしゃぶりつきたくなったほどだ。
そしてさらに驚いたのは、光ちゃんがとても慣れた手つきでおっぱいを揉んでいたことだった。やはり胸が大きいと、自分でもよく胸を揉んだりするんだろうかーーと、当時の俺は推測したものだ。
それを見ていた俺だったがーーやはり、覗くだけで満足できるわけがなかった。
俺はなるべく音を立てないようにファスナーを下ろし、自分のモノを取り出した。そして、光ちゃんの裸を見ながらオナニーを始めたのだ。
今までに感じたことのないほどの興奮が全身を駆け巡り、頭がおかしくなりそうだったのを今でも覚えている。
光ちゃんの乳房は、服の上から見たときよりもずっと大きく感じられた。そして、その下にある乳首は小さくてピンク色で可愛らしかった。
そして陰部は、縦長で、毛はほとんど生えてなくてーー あのときの光景は、俺の脳裏に深く刻み込まれていた。
俺はその光景を食い入るように見つめながら、ずっと自分のモノを扱き続けた。
やがて、俺の自慰行為も終局を迎えた。俺は白い液体を床に発射し、ハァハァと息を荒くしながら射精の快感に浸っていた。
そしてそこで、俺はようやく自分が覗きを行っていることを思いだし、オナニーの途中から物音を立てないようにするのを忘れていたことに気付き、一気に血の気が引いた。しかし、俺が覗いていることには誰も気付かなかったようで、俺は安堵のため息をつくのだった。
それからというもの、俺は水泳の授業のたびに図書室に行き、光ちゃんたちの生着替えを覗くようになった。もちろん覗きがバレないよう細心の注意を払ってはいたが、それでも時折危ない時もあった。
俺は光ちゃんたちの乳房の大きさや乳首の色、陰毛の生え方、さらには肛門の形だけで彼女たちを見分けられるほどになっていた。それくらい、何度も覗きをすることで彼女たちのことを詳しく知っていた。
そして、俺はその秘密を決して他人に漏らすことはなかった。もし漏らしていたら、俺の人生はそこで終わっていただろう。そう、この秘密の覗きのお陰で、俺はその時期を楽しく過ごすことができたのだ。
そしてある日、覗きを繰り返して大胆になっていた俺は、とんでもないことをしでかした。
それは、着替えを終えた光ちゃんが図書室に置いたままにしているパンツを使ってオナニーをするという行為だった。
光ちゃんたちは、脱いだ服を置きっぱなしにして、昼休み後の掃除に向かう。
俺は掃除が始まるまでの僅かな時間を使って計画を実行した。
光ちゃんのパンツでオナニーすると決めていたので、その日は光ちゃんたちの着替えをただ見るだけで、そのときはまだオナニーをせず我慢した。
すでに着替えを見ながらのオナニーが日常になっていた俺は、それだけでのた打ち回りたくなるほどの禁断症状に見舞われたが、なんとか耐え切った。
光ちゃんたちが出て行った後、早足で机の上にあるバッグから光ちゃんが脱いだばかりのパンツを手に取る。
まだ光ちゃんの体温が残ったホカホカの真っ白なパンツは、それだけで俺の性欲を異常なほど刺激した。
パンツのクロッチ部分に鼻を押し当て、思いっきり息を吸うと、甘くて優しい香りが鼻腔を満たした。
それからパンツの股の部分を湿らせた、光ちゃんの体液と思われる汁を舐め取り、歯を立てて甘噛みした。そして唾液で湿った光ちゃんのパンツを肉棒に被せ、激しい自慰行為に及んだのである。
「ハア……! ハア……!」
あのときの快感は、今でも忘れられない。俺は夢中になってパンツを揉み込むように、肉棒を扱いた。パンツに染み付いた光ちゃんの尿や汗、愛液を舐め取るように。
そしてそのまま射精してパンツに大きなシミを作り、絶頂の余韻に浸りながら物思いに耽っていたときにーー俺はようやく気付いたのだ。
自分がどれだけ愚かなことをしてしまったのかということに。
俺は精液でドロドロになったパンツをバッグにしまい、図書室から逃げ出した。
その日はもう、いつ騒ぎになるかと気が気でなかった。
誰かに自分のやったことがバレるかもしれないーーそう思うと、授業も全く耳に入らないし、放課後に廊下を歩く足取りも重くなっていた。そして、水泳の授業が終わった後の放課後。
俺は緊張のあまり吐きそうになっていた。
光ちゃんたちに何を言われるかーー想像すらできなかったのだ。
そんなとき、廊下から話し声が聞こえたのだ。
「えーマジ!? なにそのパンツ!」
「別にいいでしょ! もう穿いてんだから!」
「なんか変なシミ付いてない? おしっこでも漏らしたの?」
「はあ!? 漏らしてねーし!」
そんな女子たちの会話が、だんだんと近付いてくる。
俺はそっと廊下側の窓に近付き、聞き耳を立てた。
「なんか本当に臭いんだけど」
「ちゃんと洗ってないんじゃないの?」
「そんなわけないじゃん!」
そんな会話がすぐ近くから聞こえる。俺は思わず、唾をゴクリと飲み込んだ。
どうやら、光ちゃんはあのパンツに違和感を覚えながらも、そのまま履いてしまったらしい。
つまり、今、光ちゃんの股間やお尻には、俺の精液がべっとりと付着しているということになる。
その事実に、俺は激しい興奮を覚えた。
あんなにたっぷり射精したというのに、俺のモノは再び熱を帯び始めていた。
そして幸い、光ちゃんたちはその異臭が精液によるものだとは気付かず、騒ぎが大きくなることはなかった。
しかし、俺はそんな危ない橋を渡ったにも関わらず、さらにとんでもないことをしでかした。
それは、光ちゃんの水筒の中に精液を混ぜるという行為だ。
光ちゃんのバッグの中に水筒があるのを、俺は何度も目にしていた。
そこに俺が射精すれば、光ちゃんが俺の精子を飲んでくれるというわけだ。想像するだけで興奮が止まらない。
俺は、『俺の精子入りのお茶を飲む光ちゃん』を妄想するだけで二回抜いた。
そしてまた午後に三年生の水泳の授業がある日、俺は光ちゃんたちが着替えを終えて出ていくのを見届けてから、光ちゃんの水筒を手に取った。
まずは水筒のフタを開け、飲み口を咥えてみる。舌にフタの鉄の味が広がった。そこに光ちゃんも口をつけていたのだと思うと、鉄の味にすら興奮してしまう。
それから、水筒の中にペニスの先端を向けた状態でオナニーを始める。
「はぁ……はぁ……!うっ」
俺はあっという間に、水筒の中に射精した。ドクッドクッと精液が注がれていき、お茶の中に溶け落ちていく。
「光ちゃん……俺の精子を全部飲んでくれよな」
俺はそう言うと、フタをして水筒を元の場所に戻した。
その日、光ちゃんは俺が仕掛けた精子入りのお茶を飲んだだろうか。
そう考えると、俺は再びオナニーをする手が止まらなくなっていた。
それからも、俺は何度も覗きを楽しんだ。
そしてついに、その日が訪れる。
その年最後の水泳の授業。
つまり、光ちゃんの着替えを覗ける最後のチャンス。
俺は、光ちゃんを襲うことを決意した。
方法は簡単だ。
光ちゃんの後をつけ、トイレに入るところで一緒に飛び込み、レイプする。
中学生の頭ではそれ以上手の込んだことは思いつかなかったし、それに、光ちゃんは俺を受け入れてくれるんじゃないかという、身勝手な思い込みがあった。
光ちゃんの裸を幾度となく見ているうちに、自分は光ちゃんの一番の理解者だなんて妄想を、ほとんど信じかけていたのだ。
俺は、いつものように光ちゃんの着替えを覗き見た。
この景色はこれで見納めだと思うと名残惜しかったが、お楽しみ はこれからだと自分に言い聞かせてオナニーは我慢し、代わりに光ちゃんの裸体をしっかりと目に焼き付けた。
そして、俺は午後の授業を仮病で休んだ。普段真面目にしているのが幸いして、疑われることなく授業から抜け出せた。
俺は、光ちゃんたち三年生が水泳の授業を終えて、プールから出てくるのを物陰に隠れて待っていたが、そこで幸運なことが起こった。
光ちゃんが、水泳の授業中に一人プールから出て外階段を降り、更衣室の横にあるトイレに入っていったのだ。
今しかない。
当初の計画よりも良い状況だ。
喉がカラカラに乾く。
心臓がバクバクと脈打つ。
俺は恐怖と興奮の入り混じったハイテンションのまま、早足でトイレへと向かった。
光ちゃんが個室の中に入って鍵をかける前に、俺は個室に駆け込んだ。
その勢いで、光ちゃんは個室の角に背中から叩きつけられる。
プールから上がってきたばかりで、濡れたスクール水着姿の光ちゃんは、
「痛っ!」
と悲鳴を上げて、俺を睨みつけた。
しかし、すぐにその顔が恐怖に歪む。
「光ちゃん、好きだっ」
俺は光ちゃんのスクール水着の肩紐を掴むと、乱暴に引っ張った。
光ちゃんのスクール水着がへそのあたりまで下ろされる。
光ちゃんの見慣れたおっぱいが丸出しになる。しかしいつもよりずっと間近だ。
「ちょっ……ちょっと何すんのよ!」
光ちゃんは俺の肩を押して抵抗するが、俺は無視して光ちゃんのおっぱいを無理やり揉んだ。ああ、やっぱり柔らかい。そしてすべすべだ。
俺は夢中になっておっぱいを揉んだ。
「やめてって……あっん……」
光ちゃんが小さく喘ぐ。その声を聞くだけで興奮して、俺のモノはますます硬くなる。
「おい! やめろって!」
さすがに光ちゃんも本気で怒っているようだ。でも、全然怖くないよ光ちゃん♡ そんな強気なところも可愛いよ! 俺は堪らずに自分のパンツを下ろした。パンツの内側から飛び出してきたガチガチに勃起したペニスを見て、光ちゃんは目を見張った。
「なにこれ……気持ち悪いんだけど……」
光ちゃんは俺のモノを見てドン引きしている。
そんな光ちゃんの態度すらも、俺の興奮を高める材料にしかならない。俺は自分のペニスを扱きながら、光ちゃんのスクール水着をさらに下ろし、露わになった股間を指で擦るようにした。
「ひゃあん!……ちょっ、やめてよ……!」
光ちゃんが声を上げる。しかし、言葉とは裏腹に、彼女の割れ目はしっとりと濡れていた。
ああ、やっぱり光ちゃんってエッチなんだな! 俺は嬉しくなって光ちゃんの股間に顔を埋めた。そして舌で割れ目をなぞり始めると、途端に光ちゃんの腰が砕けて立っていられなくなったのか、俺に寄りかかってきた。
「や、やめてよ、気持ち悪い!ほんとにキモイから!」
光ちゃんの股からは、言葉とは裏腹にとめどなく愛液が溢れ出てきた。
今にして思うとあれは単なる身体の防衛反応だったが、俺は光ちゃんが俺に舐められて感じているんだと思って優越感に満たされていた。
光ちゃんの女性器は、汗のしょっぱさとおしっこの味と、わずかな塩素臭が入り混じっていた。
「ほんとやめて……お願いだからぁ!」
光ちゃんは泣きそうな声で言うが、俺はむしろそんな声を聞く度に興奮が高まり、股間は今にも張り裂けそうなほど昂ぶっていた。
そしてとうとう我慢できなくなり、俺は自分のモノを光ちゃんの股間にあてがった。
「えっ!?嘘でしょ!?やだやだやだ!!」
光ちゃんが叫ぶが、俺はもう止めることはできなかった。
そしてそのまま、俺は光ちゃんに挿入した。
「い……痛いいい!!」
光ちゃんが絶叫する。しかし、それでも構わず俺は腰を動かし始めた。
初めて味わう腟内の快感が股間から脳天へと突き抜け、あまりの強い刺激に目の前がチカチカと点滅するようだった。俺の限界はすぐに訪れた。
どぴゅっ!びゅー!!ぶしゃああ!!! 勢いよく飛び出した精子は、光ちゃんの割れ目の中に全て注ぎ込まれてしまった。それでもまだ物足りず、俺はそのまま何度も腰を振って、最後の一滴まで搾り出した。
光ちゃんは呆然とした表情で、ただされるがままになっていた。俺はゆっくりとペニスを引き抜くと、光ちゃんの股間からは俺が注ぎ込んだ大量の精子が溢れ出てきた。
俺はその光景を見て満足げに笑ったが、そこでようやく自分がしでかしたことの大きさに気が付いた。
俺は光ちゃんを壊してしまったのだ。しかも一方的にレイプして膣内射精してしまったのだ。きっともう元には戻れないだろうという絶望感に支配されながらも、それでも後悔はなかった。
「あ……あああ……」
光ちゃんは茫然自失で壁によりかかるように立ち尽くしたまま、尿と精子の混ざりあった液体を股から垂れ流している。俺はそんな彼女の姿を見て再び興奮を覚え始めたが、これ以上はまずいと思い必死に理性をかき集めて自分を押さえ付けた。
そして、
「ごめん……悪かった……」
俺はそれだけ言うと、逃げるようにその場を後にした。
光ちゃんとはそれから、一度も口を利いていない。
たまに廊下ですれ違っても、お互いすぐに目を逸らすだけだった。
光ちゃんは俺にレイプされたことを、誰にも言わなかった。
きっと、パンツや水筒の件も俺の仕業だったと気付いただろう。
それでも何も言わなかったのは、周囲から好奇の眼差しを向けられることを恐れたのか、単に俺が怖かったのか。
それはわからないまま、光ちゃんは卒業し、俺は光ちゃんとは違う高校だったので、二度と会うことはなかった。
ただ、今でも俺は、あの日の光景と感触を思い出すと、オナニーせずにはいられなくなる。
もっとうまくやる方法があったんじゃないかとか、なんであんなに強引になってしまったのかとか、後悔は常にある。でも、それ以上に、あの時の光ちゃんの表情や声を思い出すだけで体が熱くなり、ペニスが硬くなってしまうのだ。
俺はあんなことをしておきながら、いつかまた光ちゃんと再会することを、密かに夢見ている。