Neetel Inside ベータマガジン
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いり先生がアドバイスしてくれるアンソロ
えらい社長(読み切りリメイク)

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★物語

10年前の宇岡が少女に暴行して
一人の少女が横たわり一人の少女が涙を流している

扉絵



【ゲーム前】

江波刑務所で勤務している休憩中の刑務官、藤堂は右手を怪我しているため爪楊枝で食べられる大好物のわらび餅を食べている最中に、所長室からの呼び出しアナウンスがあった。
藤堂は「うわぁ…、俺、何かしたか…?」と嫌そうに所長のもとに向かう。

向かった藤堂に所長は「死神」と呼ばれる囚人の担当になるよう説明し、今からその囚人に説明に行くよう依頼する。
今まで囚人を担当したことがない藤堂は、面倒事を押し付けられたと感じながら囚人の元へ向かう。

藤堂が囚人に向かう途中、ナレーションで江波刑務所について説明しそして死神と呼ばれる囚人である安田のところに着いた藤堂は、
新しく担当になった件と今回のゲームの時刻について伝える。

そして、藤堂は安田の書類が詳細を一切書かれておらず所長からは特別枠としか説明されていないことに不審を抱く。
藤堂は安田に対して「お前は何者だ?」と問い詰めるが、安田は仏頂面で答えず俯いてしまう。

藤堂は話を聞こうにも喋らない安田に対し業を煮やし、「もういい! 飯の続きでもしてくる!」と言って去ろうとするが、
そのときに囚人の安田がぼそりと「わらび餅?」と言う。

当てられ驚いた藤堂はなぜ分かったかを問う
安田は口元にきな粉がついてたことを指摘するが
藤堂はおはぎやきな粉パンの可能性もあるだろと言う。

安田は説明を続けて右手を怪我しているから箸を使うおはぎは候補から外れて
左手で食べるならきな粉パンか爪楊枝で食べれるわらび餅になるが
藤堂の靴にわらび餅を落とした跡があったことからわらび餅と推測したと言い、藤堂は唖然とする。



これまで囚人達やゲームに興味が無かった藤堂は初めて死神と呼ばれる囚人の事で頭の中がいっぱいになる。

そして場面は変わり、ゲームの時間になり囚人の安田を迎えに行き賭場へと向かう。
道中で藤堂は、対戦相手である宇岡の詳細を説明してこのゲームで宇岡が勝利すれば釈放となると言う。
それを聞いた安田は顔つきが大きく変わる。

藤堂はこれから行われるギャンブルで死神がどんな勝負をするか期待に胸を膨らませて会場に着く。


②【ゲーム会場】

賭場についた安田に宇岡は
「そういや聞いたぞ。お前俺に復讐したいんだっけ?俺なんかしたか?」と煽り気味でいう
そこでゲームのディーラーである音莉子が現れゲームの説明を始める

(~DC5中~)

ゲームも終盤となり勝ちを確信した宇岡は
安田の正体が過去に暴行した少女達の一人と気づく
その宇岡の発言に藤堂は10年前の事件の被害者だと知る

そしてゲームで安田は逆転して
逆上した宇岡が安田を刺し殺そうとしたが藤堂が手で庇い止められる
違反者として毒を入れられた宇岡はどうやったかを問い
安田はそれに対して答えた後に
「じゃあな、お前の寿命はここまでだ」と吐き捨て
死に際の宇岡は
「こ、この・・・死神め・・・」と息絶える

③【ゲーム終了後】

ゲームが終わり、牢へ安田を送った藤堂は
ゲームで気になったことの詳細を質問する
それに対して安田は丁寧に答える

満足した藤堂はこれからも死神が宇岡の所属していた犯罪グループを
根絶やしにするために命がけで茨の道を歩むことを悟る

藤堂は安田へ去り際に
「もし、全員倒してここへ出たら何かしたい事あるのか?」と聞くも
それに対して安田は相変わらず仏頂面で「別に・・・」と答える

そこで藤堂は半分冗談で
「なら、うまいわらび餅の店があるんだが俺の奢りで行くかい?」という

最後に一度も笑わなかった安田は少しだけ嬉しそうに微笑む

     


       

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