新しいAIが発表されたことが話題になっているので、少し試してみる。元々のHNで検索するとそれらしいことを答えてくれた。「山下チンイツ」というWEB作家について教えて、と尋ねてみると「性的な作品を……」と一瞬表示された後「このコンテンツは利用規定に違反している可能性があります。」と表示が変更された。つまりはよくわかってらっしゃる、ということだ。
性的なことはAIの規定に引っかかるようなので、それならば、とAIを自作してみた。Chat Chin2(チャットちんちん)と名付けたAIに、ネタの提供をお願いした。
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Q:「山下チンイツ」というWEB作家の新作を考えて。
A:「遅れてきたペニス」
身体の一部の反応が遅れてしまう青年の話です。具体的にいうと、歩いていてもちんちんだけが遅れてついてきてしまいます。半歩ずつちんちんは遅れてついてくるために、常に自分のお尻にちんちんが当たり続けてしまうのです。このような身体は日常に支障をきたします。
「どうしてあなたにはいつもちんちんがついていってるの? どうしてそのちんちんは時々大きくなっているの?」と、初恋の人にまで聞かれてしまう始末です。
主人公はそのような特徴を持つがために様々な困難にぶち当たります。これは成長の物語です。
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設定は悪くはないが、面白くするのは難しそうだ。他にないか、続けて聞いてみた。
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「スティーブ・ペニス」
スティーブ・ペニスは新型スマートフォンの発表をします。ナノマシンを組み込んだそれは、男性の場合は持ち主のちんちんの形を取ります。女性の場合は自分のまんまんにぴったりのちんちんの形を取ります。月々の支払いにいくらか上乗せすることで、ちんちんのサイズを大きく、もしくは小さく変化させることができます。スティーブ・ペニスはこの新型スマートフォンの発表により、男女が幸福にマッチングできる未来を約束できると断言しています。
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訴えられるのが怖くてボツ。
さらにいくつかボツにした後「散歩するペニスたち」というアイデアにようやく及第点を出した。AIは便利ではあるけれども、あくまでも補助的役割と考えないといけない。
一息ついた私は一旦ノートパソコンを閉じて、スマホで電子書籍を読む。11.6㎝のちんちんの形をした棒状の画面に、文字が浮かび上がった。