NON STYLEチャンネルの漫才動画をよく見ている。妻が見ていたのを引きずられるようにして。現在主夫第二期をしているわけであるが、第一期の初期、人と会話する機会が急激に減った頃、精神的に不安定になっていた。その時期のことを教訓として、音楽だけではなく、人と人とのやり取りである漫才に救いを求めている部分もある。NON STYLEチャンネルは漫才動画の後、アフタートークでそのネタが作られた背景、昔のネタなら当時と今の違いなどが語られる。以前はネタだけ聴いたら次の動画に行っていたが、最近ではアフタートークの方が創作の参考になる気がして、最後まで聴くようになった。
最新の「一人居酒屋」ネタのアフタートークにおいては、石田(ボケ、ネタ構成)氏が居酒屋で知り合った客が反社でないか確認するために、刺青の有無を訊ねるというエピソードが披露されている。本物の反社に遭遇してしまった後、誘われるのを「無理なんすよー」で押し通したという。
何を目的にこのようなことを書いているかというと、前回の「野生のペニス」について少し語りたくなったのである。「奈良に鹿がうろついているように、大阪ではちんちんがうろついている。」という書き出しで始まるこの話は、「大阪では野良人がうろついている」で始めようと思っていた。ついでに岡山では桃太郎がうろついてるとか。でも野良人ものってこれまで書いたことがあったし、地域性を強調しすぎると怒られかねないとも思ってボツにした。そこでちんちんを登場させ、何度か出したことのある、近所の公園に住み着いている野生のちんちんと繋げてみることにした。これにより「大阪駅のちんちん」は突拍子のないアイデアではなく、日常と地続きな、ごく当たり前の光景ですよ、と言い張ることができるようになった。
息子が朝から咳をしていた。先週は遠足もあり、疲れが溜まっている様子だった。それでも土曜日の夕方に公園に遊びに行ったのが良くなかったのかもしれない。日曜なので病院も開いていないから、咳止めシロップを飲ませると幸い咳は止まった。
一日家でごろごろすることにして、怪獣人形を使って遊んだ。巨大ゼットン先生がベリアル軍団にぼこぼこにされる授業だとか、ベリアル軍団、ゼットン軍団、その他に分けて、ぬいぐるみたちも参戦してなんやかんやする。
息子がベリアルでゼットンの股間をキックしている最中「パパ、あれ歌って」と言ってきた。このシチュエーションであれとは、と一瞬悩むがすぐに答えが出た。ピクミンの歌の替え歌である。「引っこ抜かれて~」と歌う部分を「ちんこ蹴られて~」と歌うやつである。ゼットンのちんちんが蹴られるのに合わせて「ちんこ蹴られて、ちんこ蹴られて、ちんこ蹴られて」と壊れたレコードのように繰り返し歌うやつである。以前やって受けたやつであった。
リクエスト通りやったのに以前ほど受けなかった。
いつもより随分早く寝たので三時半に目が覚めた。寝入る際には疲れているので耳鳴りを無視できるが、十分な睡眠が取れた後の二度寝は、大きく鳴り響く耳鳴りが気になってできない。そのまま起きて、完結した「ウルトラ糞太郎くん」の作者・茶マン先生の過去作を読む。たくさんのうんこが出てきた。たくさんの。たくさんの。
遠い未来、どこかの誰かが私のこの作品集を読み返した時、どんだけちんちんちんちん書いてんねん、と思うだろうか。あるいは何らかの原因でこの作品集が消えてしまった時、誰かの心に私の書いたちんちん話が残っているだろうか。そもそも私はどうしてちんちん話を書いているのだろうか。
もちろん結論など出てこない。書かない理由もない。