Neetel Inside 文芸新都
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山本 群星
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山本群星(1)
日本のどこかにあるマンション。そこの屋上には、直径2センチほどの隙間がある。一見、作った人のミスかと思う。ミスではない。勝手に作られた穴なのだ。これがどういう目的なのか、5階をみたらわかる。5階のD05室とDO6室のちょうど真ん中にある。
そこに、女性がやってきた。一枚のポストカードを隙間に入れ、高い5階から、はしごで降りて行った。暗闇の中。やせ細ってぼさぼさな紙の男性がいる。彼は山本群星(ぐんせい)。群星の頭上からはさっきの紙が落ちてきた。


群星「どれどれ...。また浮気の調査か。めずらしく浮気をしている日時とかも記載しとる な。どれだけ確実だと思っていたのか。まあ調査するか」


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山本探偵事務所へ
彼氏が浮気だと思うので、調査してほしいです
黒いスウェット、ジーパンで出ていきます。
後ろに‘Do you know JAPAN?と書かれています  
彼氏がいなくなる時間帯を書きました。
日時 月曜日 十五時 山道会商店街    
           
お願いします。 田中 里奈    
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一見、普通に見える。注意深く見ないとわからないかもしれない。群星も、一瞬見て、わからず調査に行ってしまったので、わからなかった...


パーカーを来て、山道会商店街で行った。デジカメを持って、待ち合わせ場所の三文像の前で、人を注意深く見た。でも、なにも収穫はなかった。

     

山本群星(2)
手紙に書いてあった特徴を探したが、そんな男はいなかった。今日のところは諦めて、家に帰る群星。
家は山道会竹本アパート1-5-10。だが、山本は正式には部屋を借りていない。5階に行き、DO6とDO5の間の消火栓を開け、ノズルやホースをかき分け、小さな穴に潜る。すると、部屋と部屋の間の狭い空間がある。天井の隙間から太陽光が燦燦と降り注いでいる。山本は座り、改めて手紙を見ると、太陽光が手紙に当たり、一部の文字が不思議と光っている
「ん?なんだこれ」群星がさわると、文字がへこんでいる。ボールペンで何度も塗りつぶしたあとだ。鉛筆で書き、本当に伝えたいことをボールペンで上から書いている。消しゴムで消すと、へこんだ文字が残った。

     だ          す




      | 十 寸

この5文字が残った。つなげてみると
だす|十寸  たすけてにも見えなくもない。
裏に書いてある住所を頼りに、その場所に行く。消火栓から出てきて、そのマンションに行った。新築らしく、壁もまだ白い、住所に書いてる708号室に行く。ベルを鳴らすと、強面の男性が出てきた。
{あれ?名前女性だったよな?番号間違えたか?}
すると後ろから白い女性がやってきた。肌が透き通るほど白い女性。田中だ。その田中は群星に「たすけて」とかかれた手のひらを見せていた。
{やっぱりだ。この田中さんは助けを求めている}
男「要件がないならかえって」
ドアが閉じそうになった時、群星はドアに足を入れ、喋った。
「いつも見てます。明日も明後日も来月も。ね。田中さん」
男「なんだきもちわりーぞ!!俺の女に手を出すな」
「そうすっか」
その瞬間、田中の手を強く握り、ひっぱり、走っていった。すかさず、男も田中に手をひっぱった。群星は靴脱ぎ、その男の顔面にぶん投げた。
男「ぐぁ!!」
群星と田中は颯爽と出ていき、マンションをでていった。

       

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