形而上学症候群
1. Die Welt ist alles, was der Fall ist
世界とは、起きている事全てのことである。
そう言ったのは誰だったか?
さて、
今自分の目の前で起きてる"この"非現実的なこと、
これは現実に起きている出来事なのだろうか?
それとも僕の脳内でのみ起きている出来事なのだろうか?
いや、
後者に違いない。
これは夢だ。
きっと夢だ。
そう夢だ。
こんな事、
ある訳が無い。
「ン…、何難しい顔してんの?」
今まで咥えていた僕の性器から口を離し、
満子は不思議そうに僕を見上げる。
「いや…別に…」
「…変なお兄ちゃん」
"この"非現実的なこと…。
――僕は妹にフェラチオをされていた。