Neetel Inside 文芸新都
表紙

糞スレがくれた僕の青春
第二話 出会い

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今日の予定というのは2ちゃんねるのオフ会の様な物で、
だいたい20代~30代の方々が集まって酒飲んでカラオケ行ったりする。
自分はこれで3回目のオフ会である。
リア友と話せないような話も、ちゃねらー相手なら気が楽な事もある。
ちゃねらーと深夜アニメの話や、エロゲの話などが出来て、
2ちゃんねるの独特な雰囲気を楽しめる上、
今話題のニュースについておもしろおかしく話せる。
欠点を上げるとしたら、時々40代のおっちゃんが来る事がある事ぐらいだ。

自宅は田舎ではあるが、駅から徒歩5分の所にある。
その上、集合場所には電車一本でいけるため、多少楽である。

駅への道がいくら下り坂とはいえ、さすがに息が少し切れていた。
やはり引きこもって居たからであろう。体が重い。
どこに駐輪しようか迷った末、最寄のコンビニに駐輪した。
そのコンビニはとても小さく、駄菓子や並の小ささであった。
それにセブンイレブンやファミマのようなチェーン店では無く
まったく無名のコンビニであった。
名前は正式には分からない。
イタズラによる被害なのか、安上がりの看板は剥がれ落ちている。
これらの所為か、店前には駐輪できるところは無い。
しかし、駅前という事もあるのか無理矢理駐輪する輩が居る。俺だ。
店主はその事に腹を立てたのか、でかでかと「駐輪禁止」という紙を貼った。
それでも駐輪する輩(俺)が居るため、店主は実力行使による回収行動をした。
結局店主は亡くなられ、新しい跡継ぎは店主の息子に。
不謹慎ながら運が良かったのか、息子はめんどくさがって回収はしない。
今となってはこんな事を覚えている人も居ないだろうが。

改札を通り、ホームで待っている間、どうもあの「スレ」が気になった。
携帯からネットに?げられる様になっている為、
おきにいりからスレを見ようと、携帯を開けてロックナンバーを打ち込んだ。

     

携帯からの接続はパソコンからの接続と比例するとあまり少ない上、
まだ慣れ切れていないタイピングの所為もあるのか少し時間が掛かった。
ロードの時間もそれほど遅くは無いのだが、早くも無い。
画像の表示はかなり遅い。時々容量が多いため表示できない時さえある。
スレ観覧にはなんら問題は無いが、これの事を少し頭に入れてもらいたい。

ともかく、掲示板内での検索をした所、驚く事があった。


無い、どこにもスレが無い。

検索ワードが間違ったのであろうか、もう一度確認し、検索してみた。
・・・・・無い。やはり無かった。
通常の板では一日たってもスレが落ちない事もあるが、
VIPは大体30分で落ちる。実証は無いがVIPPERとしての確証はある。
家から出て2分で駅前に着き、3分ほどで駐輪した。
多めに計算しても20分ほどの余裕がある。
その上、夜でもないし、ムスカや逮捕祭りでも無い。
流れがはやくて落ちた事はまずありえない。では何故スレが無いのだろうか?

ここである可能性に気付いた。

もし・・・・俺の目が節穴さんではないのであったら・・・
管理人も俺と同じ「恐怖」を感じたのであろうか・・・?
IDの無い1。それにまったく気付かない住人(俺ともう一人の住人を除いた)。
もし、管理人が俺とほぼ同じ様なタイミングでスレを見つけたのであれば・・・
報告を受ける前に削除をした可能性は充分ありえる。
しかし・・・夜勤さんの様な働き者ではないひろゆきがそんな迅速な対処を・・

     

「あっ!相田氏と橋本氏ではありませんか!」

はっと振り向くと、そこには金田が居た。
金田 長本。彼の本名だ。職業はリーマンだ。
彼の容姿は俺でさえお世辞でも良いとは言えない容姿である。
その上、本人には悪気は無いのだろうが、少々寒気のする話し方、
人目で少し近寄りたくないと思ってしまう服装。
しかし、性格はまったくもって正常であり、思いやりのあるひとである。
どちらかと言えば、俺のほうが性格はひねくれているのかも知れない。

大声で俺達の事を呼んだので、駅に居る我等の集団以外の人も彼を見ている。
気の毒だが、大方、心の中で叫んでいる言葉は予想がつく。
橋本は、すこし顔を横に逸らし静かに悪態をついた。
別に橋本と金田は仲が悪いわけでもない。
しかし、他社の視線を浴びるのが苦手(嫌い)な橋本にとって、
金田の行動は軽率であった上、そうでもない俺でさえ心で舌打ちを済ませた。
さっき話した通り性格に異常は無いが、恥が無いというか、迷惑というか。

小走りでこちらに向かいながら挨拶を済ました後、
俺と橋本の前に着いたや否や、

「今日のオフ会は楽しくなりそうですね!」

と先ほどよりは音量が下がっているものの、またもや大声で話しかけてきた。
先ほどジロジロ見ていた人々も、歩きながら横目で軽蔑するように見てきた。
ジャージ姿の中学生3人が笑いながらこちらを見ている。まったく・・・。

「ちぃーたぁ静かにしろ、馬鹿」

すかさず渇をいれた橋本。
自分の行為が恥ずかしくなってきたのか、頭をかき始めた。
金田の癖だ。恥ずかしい時に頭を掻く。
やっとこいつの暴走が止まった時、欠席を抜かした予約者が全員そろった。
目で数えてもざっと15人ほどは居る。皆暇なんだな。
少し橋本と金田と俺で雑談をして、皆が動き始めたので、それにあわせた。

こんな何も無さそうな県にもカラオケやゲーセン、ボーリング場はある。
今日は2次会までの通常のオフ会であった。
一次会はカラオケであった。俺は歌はうまくないので、皆の歌を聞いていた。
でもさすがに空気を読んで一曲歌ってみた。
すると俺もエンジンがかかったかのように乗り始めて、1時間が経過した。
結局歌った曲数は7曲。喉が潰れるかと思った・・。

二次会にて橋本と合流。金田は他のグループに行ったみたいだ。
二次会は焼肉店。二階建ての立派な焼肉店で、
良品良質、床や窓も綺麗で、素敵な(?)焼肉店だった。
だいたい、二皿ほど頼んだらドリンクバーで時間潰しだった。
俺は橋本と長々と雑談に明け暮れていた。

     


「そういえば」

と何かを思い出したかのように切り替えして来た橋本。
ちょうど金田達も居なくなり、店には俺たちの声と厨房の音しかない。
外もすっかり暗くなっていた。
時間が気になったので、携帯をあけた。6:40分を過ぎていた。
しかし、もう大人だし別に門限などは無い為高橋の話に集中した。

「そういえば昼言おうとした事があるんだけどさ、
お前今日VIP見た?ぱっと見糞スレなんだけど1のIDは無いや、
それに住人が気付かな・・・あ、一人だけ居たな。気付いてた奴。
まぁそんなスレ見つけたんだけど、まとめスレに出るかもしれないから
見てみたらどうよ。」

正直驚きはなかったが、動揺した。ほんの少しだが。
「こいつはスレが消えたことを知らない・・・・」
何故だろうか?こいつは携帯を持ってるし、良く使用する奴だ。
VIPなどは頻繁に見てるし、スレ確認だってする。
何故今回は確認しなかっただろうか・・?

俺はスレはもう削除されていた。という事実を告げ、
何故お前は確認しなかったかを聞き出した。

「ああ、ちょっと・・・あ!そうだ!相田!お前でねぇ?合コン。
2ちゃん使用者達が合コンするんだけど。
あ、でも俺たちみたいな使用者じゃなくて、情報採集の為
使用してる人達だから真人間だ。安心して合コン出来る。な?出てくれよ」

「えっ!ちょちょwwwwwままままじ??お前女と関係あったん?」

「ねぇよwwwwwwwwww知り合いに招待してもらったwwwww
表では数合わせだが、俺とお前どっちもこの機会で彼女作ろうぜww」

テンション上がってきt(ry
高橋も粋な事をしてくれる・・・俺が呼ばれても彼女は出来ないと思うが、
女性への耐性が付くから次に続く。そのために呼んでくれているのだろう。
そして何故スレ確認をしなかったのが判明した。

理由は簡単なものだった。
合コンの予定を相手と詰めていて、時間が掛かったらしい。
その上、会社から電話がきて急な呼び出しを喰らったそうな。
オフ会の用事があるため断ろうとしたらしいが、さすがにそうはいえないので

「母が危篤なので・・・」

とか大嘘を付いて来たらしい。

そして橋本は合コンの事で、

「金田も呼ぶから多少は覚悟した方がいいかもしれない」や、
「職業はニート、はさすがに引くから自宅警備ぐらい言っとけ」など
アドバイス(?)を貰った。
その日はいい話しを貰ったので、俺が自腹で二人分払って帰宅した。

     

帰宅した俺は「ただいま」も言わず服を脱ぎそそくさと風呂に入った。
入る直前、洗面所においてある携帯で時刻を確認した。
すでに7時を回っていた。今日はドっと疲れたので、
風呂に入った後パソコンをせず寝る事にした。

あまり年季が入ってないお風呂はまだカビなど生えておらず、
この家の綺麗な部屋(?)の一つである。
その上、一人が体を洗うには充分なスペースである。
浴槽はこの頃はあまり使われておらず、空っぽであった。

さっそくシャワーで身体を温めようと水を出す。
最初は冷水であるが、しだいに温かくなり、温水になった。
俺は立ってシャワーを浴びる派なので、シャワーの先端を上に掛け、
水が落ちてくるのを受けるように浴びた。

シャンプーを3回押し、頭に当てて髪を掻く様に付けた。
目に入るといけないので、目を閉じながらシャンプーを流した。
その間、シャワーが地面に叩き付けられる音を聞きながら、ふと考えた。

(今日は少し考えすぎた・・・・・スレの事・・・・
今日のオフ会の事・・・・合コンの事・・・・疲れた・・が・・・
どうにも解決してないような気がする・・・特にあのスレ・・・
高橋が言ってた通りスレまとめに出るようなことはまず、無い。
すでに削除されている上・・直感だが・・何故だろうか・・・・・・
目に触れる事、噂される事さえありえない、不可能な気がしてしまう・・・
謎が多すぎる・・・俺は探偵でもないし、しゃしゃり出たいわけじゃない。
だが・・・・)

長々と心の中で悩んでいるうちに、シャンプーもボディーソープも終わり、
いつの間にか身体を拭き、パジャマを着ていた。

部屋に戻り俺は冷静に考えた。
あのスレの事は忘れたほうがいいか・・・それとも謎を追求した方がいいか。
そして合コン。
予定日は来週の土曜日。かなり時間がある。
その間にできる事を全てやったほうがいいかもしれない。
ともかく・・・もう寝よう。

俺は目をつぶった記憶さえ無く、いつの間にか寝ていた・・・・。







合コンまであと6日。

     

「小鳥のさえずりがよく聞こえる・・・・もう朝か・・・」

午前9時、珍しく早く起きた俺は、やる事が無いので二度寝した。

起きた頃にはすでに午後1時だった。
まだ眠気はあったものの、さすがに用事は無いとは言え、
起きなければならない、という衝動に駆られた。

「なにをやろうか・・・・・」

残っている眠気を覚ますために、一発抜いとこう、と思い早速行動に移った。
まずパソコンを立ち上げた後、お気に入りからおきにいりのサイトに行く。
その後、エロ漫画もしくはエロ動画で抜く。
俺は貧乳より美しい巨乳が好きだ。なのでとりあえず巨乳で探す。
ふひひ、変態でサーセンwwwwwwwwwwwwwwwwwww。

探して10分も掛かってしまったが、お目当ての動画が見つかった。
準備をする。ズボンを下げる前にドアの鍵を閉めて、射精所に移った。
そして遂にズボンを下げ、マウスで動画スタートにクリックをした。

ヘッドフォンをして聞いているため、モロに部屋に声は響かないが、
俺の漏らしている喘ぎ声に近い声が部屋に響き渡っていた。
序盤は執拗にこするだけで、イチモツのテンションを上げるだけであった。
中盤に差し掛かると本格的にイチモツをいじり始める。
こすり方を変えてみたり、亀頭を触ってみたり・・・・。
遂にイクまでそう持たなくなってきた。
終盤になると自分でいきそうな瞬間が分かるようになる。

しかしその瞬間、パソコンの機会音に不意をつかれ、最後まで至らなかった。

「くそったれが・・・・このポンコツパソコン」

やはり買い換えた方がいいのであろうか・・・。
仕方なく俺は擦るのをやめて、パソコンの画面を見た。

・・・・・・?
何もなってない・・・。
異常が出てなければメールも無い。というかメル友いないし。
先ほどの機会音はなんだったんであろうか・・・。
ともかく何も無かったので、動画を少し巻き戻しして続きを始めた。
驚く事に今日はこの後スレ鑑賞をして寝て一日を終えた。

自分でも驚くが、なんという暇人・・・見ただけでワクワクしてしまう・・
これは間違いなニート(^p^:)





合コンまであと5日

     

皮肉にも、今日もいい天気であった。
今日はすこし髪の形を整えるために美容院に出かけることにした。
母親から何千円か受け取り、服装を決め、シャワーをした後、出かけた。
汗を書くのが嫌だったため、すこし薄着、そして徒歩で向かう事にした。

自宅から美容院は少し離れている為、なにか飲み物を持ちながら行こうと思い
自動販売機で炭酸飲料を買った後、のんびり歩き始めた。
平日だからか、学生の姿は無く、絡まれる恐れも無かったため、ホッとした。
しかし、こんな田舎でも近くに駅があるため人ごみもあった。
案の定、先ほど足を踏まれて悶えてた。

ようやく美容院のビル前に着いた。
美容院は3階にあるため、中の様子が人目で把握できる。
・・・・・人はあまり居ないみたいだ。
早速ビルのエレベーターを呼び、他の人と乗り合わせた。
途中2階で止まり、人が降りた。一応話しとくがこのビルには階段が無い。
設計上異常があるかもしれないが、別に俺は気にしない派なので、
別に同でもよかった。しかし少し前から気になっていた。

3階に着いた。
降りてすぐ目の前に美容院があるため、扉を開けて、受付を過ぎて、
早速髪を切ってもらった。
ここの美容院には何回か入った事があるため、少しだけ顔を知られている。
また来たか、みたいな顔をされるのは案外悪い気分ではない。

今日はそんなに急いではいなかったが会話も少なく、てきぱきと切っていた。
自分は雑誌には興味が無いため、外の様子を見始めた。
島根にしては意外な繁華街な為、巨大スクリーンは無かったが、
巨大ビル、大手スーパーが並んで立っていた。
窓から見える風景を端から端まで目を通した。
・・・・・
見える範囲だとこれと言った異変は無いが、どうもしたが騒がしかった。
気になったが、まだ終わらなそうなので鏡に目を向けた。

ようやく終わった・・・・。
計30分は掛かった。正直今回は遅かった。
ともかくエレベーターを呼び、先ほどの騒ぎが気になるので、
スクランブル交差点に向かった。

人だかりが激しかった。
やはり____________________________その言葉が脳裏をよぎった。
「事件」・・・・・この人達はやじうまだろう。
しかし服装が少し違う人もいた。白の人、青の人・・・。
憶測に過ぎないが、十中八九警察官と救急車の方々であろう。
しかしこのひとだかりは異常だ。
人だかり・・というかビルから人は覗いてくるし、ヘリまである。
その上マスコミも到着していた。何が起きているのだろうか・・。
観に行こうとしたら警察の人が、

「ここは一旦出入り禁止にするからね、はいはい、ちょっと下がってね」

と言いながらジュラルミンの盾で押してきた。
その圧迫に負け、すなおに撤退するマスコミと人々。
気になりながらも、仕方なく帰宅する事にした。


     

家に到着し、無事帰宅した。
俺は早速シャワーに入り、パジャマに着替えて自分の部屋に入った。
鍵を閉めて、とりあえずテレビの電源をつけた。

なにやら速報がやっていたので、それに目を通した。
実況の声が部屋に響いて聞こえていた。

「・・・だいま横浜のほうに中継が繋がっております。
話によりますと、同日同時刻に47都道府県全体で一斉に事件が発生した
模様です。 実況の田中さん?」

「・・・はいここ横浜で、みなとみらいにある交差点で事件が起きました。
状況は詳しくは分かりませんが、上空ヘリからの映像によりますと、
でかでかと赤い・・・情報によると確かではありませんが、血です!
血文字で、でかでかと「10」という字が書かれております!
現在事件の詳しい詳細を調べていますが、なにもわかっていない模様です。」

俺はまだあまりテレビの内容には反応していなかったものの、
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
47都道府県全体で一斉に事件が発生したと言う事が頭に残っていた。
つまり・・・島根にもおきたかもしれないと言う事だ。
それでも尚特に驚きもせず、ただただテレビを見ていた。

「え~・・つ、次のじょ・・じょ・・情報・・・です・・。」

可哀想に、あまりの事に声がどもっていた。
女子アナウンサーの中でもベテランで有名なこの女子アナでさえ
数え切れない残虐な事件を報道したこの人でさえ、臆病者と化している。
少し興味が湧き始めた。悪い方向ではないが、良い方向でもない興味に。

「先ほどから続々・・と情報が・・・いままで報道した関東地方での事件は
全て一致していました!日本は島国で、世界から見たら小さい上、
関東地方のみでありましたら犯行は単独でも・・・素人の意見ですし、
こんな事をいうのは私は初めてですが、不可能ではないと思います・・。
しかし!この続々と来る情報からして、全国でこの同事件が発生したのは
あきらかです!なんなんでしょうかこれは!?何が起こっているんで・・・
・・し・・・失礼しました・・・引き続き・・・情報をお送りいたします。」

アナウンサーもあまりの恐怖にトチ狂いそうになったのであろうか。
先ほどまでの俺の余裕さは無くなっていた・・・。
通常は俺はこんな時にこそ実況スレに飛び込むが、そんな余裕さえ・・・
訂正しよう。そんな考えなど起きもしなかった。
俺はこのニュースに釘付けになっていた。

「え~・・・只今私が持っている情報を報道いたします。
島根県のスクランブル交差点にて、またもや血文字で「10」
の文字が書かれております・・・実況はつながれない状況であります。
申し訳ありません・・・続いて・・・・・・」

的中してしまった・・・・・やはり島根にも・・・・。
その時、脳裏にあの事が蘇った。
・・・・・・・・・ ・・・・・
スクランブル交差点、実況不可能・・・。

まさか・・・。
まさか・・・・・。
美容院から帰る途中にあったスクランブル交差点であった事件は・・・。

もしかするとまだ犯人はココにいる可能性があるかもしれない・・・・。
その瞬間、玄関のベルが鳴った。
体が跳ね上がるような恐怖では無かった・・・・。
普通は宅配便と考えるであろうが、この時の俺の精神状態は異常であった。

下には母親と弟がいるため、瞬時に恐怖は和らいだが、まだ緊張していた。
ここでようやくパソコンを立ち上げようと頭の中でふと考えた。
別にそれをしたからって、良い方向に行くわけが無いが、気休めだ。
ともかく俺はテレビを付けたまま、ノートパソコンを開け、電源を入れた。


・・・が・・・・。

       

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Neetsha