どうやらこの山に珍獣がいるらしい。
どんな、珍獣なんだろうか。俺の好奇心が疼く。探してみよう。
山を散策すること一時間・・・・・・まだ、珍獣はみつからない。
二時間・・・・・・
三時間・・・・・・
まだ見つからない
しばらくすると山の中で二十歳くらいの男とばったりでくわした。
「珍獣だ!珍獣がでたぞ!!」
どこだ、どこにいるんだ?
「おい、みんな見ろよ!珍獣だ!」
男の指先にいるのは俺だけだった。
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