もしもピアノが弾けたなら
思いのすべてを歌にして
君に伝えることだろう
ほんと
伝えるだけなら
いいね
伝えた後
どうにでもなってしまってもいい
と
思っていてても
内心
そんなこともできません
もしも成功してとしても
そいつを幸せにできないと思う
失敗したら
その場所に居られない
もう
半径20メートルにも
入れないような
そんな気がしてたまらないのです
スッ
と
不意打ちで死ぬのなら怖くないですけど
じわじわと
見える範囲で
死ぬことは
怖いのです
だからいつも
無茶なことばかりして
限界を気にしないで
誰かに絡まれて
ボッコボコにされてもいい
カッコ悪くてもいい
倒れるまでやってやる
だけど
理想ばかり高くして
その条件を全部
クリアする人すら居ないのに
居るけど
居ない人を追いつづけて
なのに嫉妬深くて
妙に自己嫌悪が激しくて
でも
外面には出さなくて
いつもテキトーな神経でいて
独りになると
常に悲愴めいたことを考えて
何を探したいのか
何を求めているのか
まったくわからなくて
死にたいのか
死にたくないのか
殺されてもいいのか
殺したいのか
追いつづけるのか
止まるか
探すか
諦めるか
あぁ
世の中は
なんて不公平なのでしょう
天は
少しの人間にしか
なにか
を与えないのでしょうか
人間一人一人
とりえがあるはずなのに
そのほかにも
この世の中
フツーに街で見かける
なんとも思わない
カップルでさえ
最近恨めしく思います
あふれ返るほどいるのに
たくさんいるのに
その
たくさんの部類にすら
入らない
ロクデナシです
僕は
どれもこれも
中途半端
半端ものです
外見などで
いったいこの僕の
何がわかるというのでしょうか
このきしゃな手首を
切ってしまえば
楽になるのでしょうか
手首から流れる
鮮血を
ただ見て死んでいくならば
なんとつまらない人生でしょう
人生で
たった一人しか愛したことが無いのに
また
本気で誰かを
愛したいのに
勇気が無い
駄目人間なのです
裏切りなど怖くない
はずが無い
本当は怖い
あっという間に
それまでの出来事が
自分は本気なのに
はたから見れば
恥になってしまうことが
恐ろしいのです
その恐怖はもう誰も信じられなくなるほど
死にたくなるほど
憂鬱になるのです
さらに自分はどうなのか
なぜなのか
人が愛した女を好きになるのです
変な癖です
独りになってしまったり
傷ついてしまった人を
好きになるのです
それでも
思いを伝えることができなくて
表現できなくて
自分の中にしまいこんで
結局傷ついてしまうのは
自分だということも知っているのに
なぜでしょう
でも
心から愛しつづける
それが僕の生きる道