Neetel Inside 文芸新都
表紙

タシロギアソリッド
第一話『千葉にあるのに東京×××』(β)

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これは、まだ田代まさしが
『ミニにタコ』騒動で逮捕されるより前
世紀末 
 西 暦 2 0 0 0 年 の話である
私たちは決して忘れることは無いだろう
あの男の言葉を!日本を激震させたあの言葉を!
「 日 本 は 神 の 国 だ 」


新宿駅構内の公衆電話
「…標的はこの写真の男だな、よしわかった
 報酬はいつものようにスイス銀行に振り込んでくれ」ガチャ
男の名はデューク東郷、別名ゴルゴ13
皆さんもご承知の通り、世界屈指のスナイパーである
彼は受話器を下ろし、ポケットから写真を取り出すと
『XYZ 写真の男はとっても悪いやつなので こらしめてあげてください』
そう伝言板に書き記し、取り出した写真を貼り付けた
ゴルゴ「 ・・・『餅は餅屋』という言葉が日本に古くからある・・・やはりこの町のことはこの町の専門家
    新宿『シティー』の『ハンター』の方に任せるべきだ…これで任務完了」
彼は(他力本願で)仕事を終え滞在先のホテルでくつろいでいた
時間をもてあましていた彼は、何気なくテレビをつけた・・・次の瞬間
『ディ××ーランドからお送りしてきました今回のバカ殿様、
 いかがだったでしょうか? ではまた夏にお会いしましょう』
男は愕然とした
彼は『バカ殿』を見逃すことは彼が忌み嫌う『背後に立たれる』より
もショックが大きいことだったのだ、しかも今回は珍しい外でのロケ
ショックは更に大きかった、
そして彼の理性が完全に崩壊した
ゴルゴ「ボス!パンパースまだ?どこぉおお!?
    マンマンフェラ!! イスラエルでとっととスピン! ロード
    タピオカサーン オイスター…オイスター!?ハァハァハァ…
    オイスター?オイスターっすかwwwwwww んふっ にひひひひひ。。
    ハァハァハァ…ふははははははっはっ  アアアアアアアアアアアアアアアア 」
普段無口なこの男から想像もつかないほどの雄たけびをあげた
そして声がかれるまで泣いた・・・
泣いた・・・泣いた・・・

   で も  そ ん な の 関 係 ね ~
           そ ん な の 関 係 ね ~


さて、物語はこの『志村けんのバカ殿様出張スペシャル』収録後から始まる

タシロ&クワノ「お疲れ様です」

シムラ「あっ、お疲れ、これから飲みにいくか?」

クワノ「いいですね~朝から酒が飲めるなんて、いきましょういきましょう」

タシロ「私も是非お供させてください!」

シムラ「そうか、それじゃあ早速いくか」

「ち ょ っ と 待 っ て く だ さ い よ ! 」

不快に裏返った声があたりに響いた
この声の主は今回ゲストとして参加していた石原良純(よしずみ)のものである

ヨシズミ「せっかくココまできたんだし、少し遊んできましょうよ」

シムラ「いいよ疲れるだけだから・・・」

ヨシズミ「そんなこと言わずにさー、楽しいですよコーヒーカップとかメリーゴーラウンドとか」

シムラ「ぐるぐるなのは髪型だけにしとけよっ」

ヨシズミ「これは生まれつきなんですよっ!」

クワノ「まあ落ち着けって・・・」

ヨシズミ「じゃあ、遊んできましょうよ!」

クワノ「おいおい、それとこれとは話が違うだろうがっ!」

ヨシズミ「どこが違うんですかっ!」

クワノ「こいつっ!話にならんなっ!」

タシロ「まあまあ、2人とも落ち着いて落ち着いて
    シムケンさんとクワマンはこれからのみに行きたい
俺ものみに行きたい、そしてヨシズミ君はココで遊んでいきたい
    みんな各自やりたいことをする、それでいいじゃないか?」

ヨシズミ「俺はみんなで遊びたいのっ!」

タシロ「無理いっちゃいけないよ」

ヨシズミ「別に無理になんか誘ってませんよっ!」

タシロ「そうなの・・・ちょっとシムケンさんからもなんか言ってやっ・・・シムラさん?クワマン?」

そこにシムラたちの姿は無かった・・・
タシロはおいてかれたのだ
結局ヨシズミの支離滅裂な主張をしりぞけることができず
タシロはしぶしぶヨシズミと園内をまわることにした

ヨシズミ「ね~ね~見てくださいよ、大ですね~
     シンデレ(ゴホッ 失礼、この遊園地のシンボルの城
     でもウチの城(都庁)のほうがもっとでっかいですけどね~」

タシロ「おまえのものじゃないだろうが・・・」

ヨシズミ「ま~ま~かたいこと言わないで
     それよりもタシロさん僕と一緒でよかったですね~」

タシロ「・・・(最悪だよ最悪!)なんで?」

ヨシズミ「実はこの遊園地には政府の要人しか入れない特別室があるんですよ
     今日は特別にタシロさんを招待しますよ~」

タシロ「・・・(おまえは政府の要人じゃないだろ?)それは面白そうだな
    それでどこにあるんだ?」

ヨシズミ「ほら、あそこですよ」

ヨシズミが指差した先にはビッグサンダーマウ(ゴホッ 失礼、
鉱山型ジェットコースターの岩場と一体化した扉が

ヨシズミ「ここです、ここです
     とりあえず入っちゃいましょう」

タシロ「大丈夫なんだろうな?」

ヨシズミ「な~に、だいじょぶ、なんたって僕は都知事の息子ですよ?」

タシロ「・・・(この男一理あるな、たしかに都知事の息子じゃなければ
    とっくにぶっとばしてただろうな)なんかあったら君の責任だからな」

中に入ると薄暗い廊下がずっと続いていた

タシロ「本当にここであってるんだろうな?なんか」

ヨシズミ「間違いない間違いない!ほらあの扉、あの扉の先がVIPルームです」

ヨシズミは扉に手をかけた。

ヨシズミ「それでは オ ー プ ン 」

タシロ「 な ん だ こ れ は !」

そこにはあらゆる種類の武器の模造品が相当な数格納されていた


タシロ「確かにすごいな・・・でもここはVIPルームってわけじゃないよな・・・」

ヨシズミ「ええ、もちろん・・・」

タシロ「それにしてもよくできてるなこれ、新しいパレードにでも使うのかな?
    俺こういうのけっこう好きなほうだからな、
    VIPルームに行くのはもうちょっとここを見てからでいいか?」

タシロはカバンからビデをカメラを取り出しあたりを撮影し始めた
なぜタシロがいつもビデオカメラを持ち歩いているかは・・・皆さんご存知の通り

タシロ「おいあっちには戦車もあるよ!すげーよくできてる!」

子供のようにはしゃぎまわるタシロ
そこにあったショットガンの模造品を手に

タシロ「おい!ヨシズミおまえは銃殺刑だ!」

タシロが銃口をヨシズミに向ける

タシロ「なんてな」

引き金に手をかけた次の瞬間

ヨシズミ「それ本物です!うわぁぁぁぁぁぁぁ!」

ヨシズミはとっさにかがんだ

           ド ブ キ ャ ン

タシロが引き金を弾くと爆発音とともに銃弾が放たれ壁に穴があいた

タシロ「・・・これ・・・本物だ・・・いったい・・・どうなってるんだ・・・」

ヨシズミ「・・・・・・・・・」

タシロはヨシズミのところに駆け寄ると、胸倉をつかんだ

タシロ「おまえ、これが本物だって知ってたよな?

    い っ た い な ん な ん だ こ こ は ? ! ! 」



             一方そのころ・・・



シムラ「くっそ~結局一人かよ!
    クワマンはなんか用事があるって先帰っちまうし、
    こんなことだったらタシロつれてくるんだったよ」

『それでは次のニュースです先ほど森首相が・・・』

シムラ「うるせーなー、おやじ、テレビの音量ちょっと下げてくれ」

『「日本は神の国である」と発言・・・』

シムラ「何が神の国だよボケが、こんなに政治家がバカばっかりだから世の中不景気なんだよな」

おやじ「シムラさん・・・あんまり大きい声でそういうこと言わないほうが・・・」

シムラ「うるせーな、バカにバカって言ってなにが悪い!
    政治家なんざみんなキチガイだよ」

おやじ「シムラさん・・・」

シムラ「なんでだよ!」

おやじ「ほら、あそこ・・・」

飲み屋のおやじが指差す先には、一人静かに飲む男が

彼の顔をシムラは知っていた

シムラ「小泉純一郎・・・」

       

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