危険物取扱者乙４受験記
受験者 自分
危険物取扱者乙４類とは。
――可燃性液体の取扱、責任者、または監督下で無資格者に取扱させられる等の資格。
自分は昔、暇でしかたがないので資格をとっていた時期がありました。
ビーダマン３級なんて持ってても役に立たないのですが、コレとかあともう一つは
とりあえず自慢程度にはなるらしいので、必死に猛勉強。
結構ハッタリが効くというか、「危険物」って響きがいいじゃないですか。
どことなく「邪気眼」とか、「エイラ」とかに似たカッコいいイメージが湧き出てきます。
身分証明にも一応なるので、他の証明の代わりにこの免状を出したら、
ざわ・・ざわ・・ってなりませんかね。なりませんか。免状結構様になってるんですけどね。
とりあえず願書を書く。そしてお金を払い込み、証明写真を取りにいく。
証明写真を箱の中で撮ったら帰りに思いっきり紛失したのに気が付いて、これは
１コミケ（500円）円が無駄になる！と駈けずり回ったら自分の顔が幾つもスーパーの床で
横たわっていました。なんかハイヒールのお姉さんが踏んでた。
そして願書に貼り付け、東京の会場まで送る。
此処がポイント。なんと東京だと即日結果発表、交付まで一ヶ月もたたずに免状貰えるんです。というわけで、埼玉で貰った埼玉用の封筒の表面を書き換えて、東京に送付。
今のところ郵便代とかで4000円かかってる。落ちたらシャレにならん。
勉強するのに、まずブックオフで小さい文庫サイズの問題集を100円で入手。
さすがにこれだけでは不安ですが、持ち歩くには便利。
そして近所のAV男優に似ているけども片目義眼の人がマンガ読みながら働いている書店でもう一冊ヤンキーみたいなおっさんが教えるマンガ形式の本を購入。
まあ、こんなもんだろうと言う事で買ったのは二冊のみ。大丈夫かなこれで。
昔おじいちゃんが「参考書でも買いなさい」と、おこづかいをドバッとくれたのですが
それを翌日の同人イベントで「これも性の参考書だな」と全部同人誌買った時を思い出しちょっとおじいちゃんに対する懺悔の念が湧き出てくるのでした。そして偶然にも
受験日と自分の誕生日が重なっていて、さらに同人イベントも重なっててビックリ仰天！
その日は空を見上げよう。きっと同じ空の下で開催されている。嗚呼。
空も繋がってるけど地面も繋がってるよね。でもロマンチックじゃないよね地面じゃ。
勉強法。
法令の量が多い上に、ダラダラしすぎて一週間ちょいしか試験まで時間ないので
ノートに法令を赤線引いてとにかく書く。要点だけじゃなくて全部。マンガの方の法令を。
そして液体の性質は「アと酸のつくもの＋グッピー（グリセリン＆ピリジン）は水溶性」
とネットで教わったり、文庫サイズの方で何回も線引いて暗唱。
物体の性質変化とか、消化法は・・中学で習った気がする。理科は2でしたけど。
とにかく毎日勉強。何が自分を駆り立てたのかって、そりゃお金だな。
中学からの愛用品エスタロンモカと久しぶりに再会。今回毎晩使いました。
とうとう受験日。幡ヶ谷という辺鄙な場所です。会場まで迷います。
明らかに受験者って街のふいんきｗにそぐわないのでだいたい分るんじゃないかな。
会場に着いたら外でタバコ吸いながら参考書読んでいる奴多数。あきらかに今勉強し出しただろう。なんだかどいつもこいつも一般人らしくない奴ばっかだよ。
女性もいましたが、畠山鈴なんとかの親戚みたいな奴で明らかに普通じゃない。
男性はドカタ系と理系のフニャチンが半々くらい。僕は文系です。
試験会場に着くと「どこから天下りしたんですかに？」と尋ねたくなるような高齢者の
試験官が注意を読み上げ、ギリギリまで僕は本を読みスタート。
問題用紙は持って帰れないのでうろ覚えですが
エタノールの性質は？これってどんな消火？（除去消火とか）法令の中で間違っているのどれ？あとは参考書の通りだったので覚えてません。
問題もラッキーだったんじゃないかな今思うと。まあ、甘葛みせんさんが勉強家だってこともありますが。
そして試験時間の途中で終わったので退室。発表まで試験終了から一時間ぐらい。
一時間たったらまた試験会場に戻るのですが、秋葉原行くにも時間足りないし、
かと言って暇だしという事で公園で昼食。カロリーメイトをローソンで購入。
この街コンビニはローソンしかなかった。どうなっとんねん。
公園に同じ受験者がいたのですが、別に話し掛けもされません。松尾バションボリ。
そして会場に戻り、合格発表。
みのもんたと朴一を掛け合わせたような試験官が「今回の合格率は50％です」と
言って、誰かが「少なっ！！１」って嘆いた。
発表は受験番号がパアアとでかいテレビに映しだされるだけ。
結果、受かってた。ガッツポーズした。爪割れてた。
つーか、横一列のテーブルで僕しか受かってないのはどないなっとんねん。
後ろの方のアロハシャツの畠山なんとかも落ちてるじゃないか。
手続きして、さらに免状代を支払い退散。
合計で8000円はかかった。交通費込みで。
で、帰りにメイド喫茶で誕生日を祝って貰い、至福の笑顔。
落ちたら慰めに行くつもりでしたが、良いように転んでくれました。
免状はその日には貰えないので、誕生日の証明には別の使いました。カッコワル。
そして、黒歴史なのでここに書いちゃいますが、実はこのあと科目免除で
乙一と乙３受けたのですが完全に舐めていて前日寝過ごして合格点の半分も取れなくて両方落ちて
会場の警備員さんに「次回頑張ってください」と慰められてさらに慰めに
メイド喫茶に行き、手元には乙４とメイドさんの笑顔priceressが残るのでした。
