Neetel Inside 文芸新都
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過去の東京
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話はうまく進んだ。
うまく行き過ぎて怖いぐらいに。
(・・・普通こんな下級武士だったらいくらか貰っておしまいなんだけどな・・・)
なにやら奮戦振りが北条綱成が嫡男、北条氏勝の目に留まったらしい。
氏勝が父綱成に「この男をくれ」といったらしい。

ここその男の家である

『つーわけで、なんか玉縄城下に仮屋敷貰ったからそこへいくか』
ニヤニヤしながら、武勇誉れ高き北条氏勝の目に留まった男は言う。
「へーよかったですね金馬清兵衛様」
必死でつけた名前は将棋が好きということで『きんば』の苗字をおもいついた。
名前は本当の名前をつけた。といっていた。
『あーいいよいいよ様なんて、実際この手柄もお前との共同みたいなもんだし』
「え?どういうことですか?」
『うん。最後に倒した男居るだろ?お前が死にそうになってたやつ。』
「・・・。それあんまりいわない方向でお願いしますね。で?あのおとこがどうしましたか?」
『どうやらあの男結構な名のある人だったらしいんだよね。殿をやらされたぐらいだしね』
「確かに首二個ほどぶら下げてましたしね」
『アレを殺したときに氏勝様が見てたらしいんだよね。全部俺の手柄にしてやったwwwwwww』
「(はりたおすぞ)え?じゃ実際僕の方が功労してるんですか?」
『どうだろうな。あと、お前が始めて倒した男居るだろ。あの胸になんか書いてあるやつ。
アレはお前の手柄にしといてやったよ。なんて書いてあるか俺にゃ読めないからな』
まだこの時代は流石に識字率は高くないか・・・。
じゃあれやったの意味無い・・・・
『そしたら検分役のやつがな、「これかいたの誰?って騒いでるわけよ」誰もお前なんて知らないしな。』
ってことは俺は・・・字書ける→頭いい→家臣に な ら な い か?ルートか?
『なんかぶつぶつ言ってるところ悪いけど、『それなら私の部下ですが何か?』っていったらさ・・・

「なんと!?清兵衛とやらの家臣には字書けるやつがいるのか!主君は武勇に秀で部下は智謀に優れるということか!?」
『(氏勝様いい人だけど声デケーよ)そ、そうですね。』
「ますます気に入った!!おい玉縄城下に空き屋敷あったよな!?」「「「ありますね」」」
(あれ?俺すごい気に入られてる?字書けるってそんなすげーの?ってか家臣まるかぶりwwwww三人wwwww)
「ようし、清兵衛!玉縄城下に移り住むんだ!引っ越したら家に顔出しに来い。その字書ける家臣も連れてな!」
『(いい人だけどせっかだよ)光栄です。早速今日のうちに引っ越そうと思います。』

『だから急いで支度しなきゃな。』
「うふふ・・・俺すごい・・・カカカ・・・キキキ・・・コココ・・・」
『いつまで錯乱してんだ。さっさと支度しろ』
「(くそったれ元ネタ知らないと流石に面白くないか)ほいほい。ちょっとボクの部屋にも寄っていってもらっていいですか?
この家にボクのものないし。」
『そういやそうだったな。俺のほうはもうちょっとかかりそうだからお前一人で行って来いや』
「あいあい。(まるでドラクエじゃねーか)じゃここで待っててくださいね。」

僕の部屋にはナニがあったか。
昨日のことが思い出せない。
「マンガはいらないよな・・・。木刀も・・・なんかしょぼいな・・・」
近代兵器が俺の部屋にあればよかったのに・・・
M-16とか・・・手榴弾とか・・・タイガー戦車とか・・・迫撃砲とか・・・
あるわけないよな・・・と頭を振り払いながら部屋を散策をする。
・・・!あるじゃん!爆弾!
小学生のときに流行った火薬銃と明日やる予定だった花火が!
煙花火は狼煙の代わりとして氏勝に献上すれば、俺に興味津々なんじゃね?
火薬銃は・・・種子島ができた時に火薬として献上すればいいか。
あとはライターと・・・鉛筆ぐらいか・・・



清兵衛の家に着くころには、日は少し赤がかかっていてわざわざ玉縄城下まで走っていくことになってしまった。

       

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