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君の手は僕に触れない
あとがき

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 どうも初めまして、風見鶏です。「君の手は僕に触れない」を最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
 あまりこういう文章を書くのは得意ではないのですが、一つの作品を完結できたことが単純に嬉しく、またこんな数ヶ月単位で間が空く小説に付き合ってくださった方への感謝を述べたいと、あとがきを付けることにしました。
 はじめに、ここから下にはこの作品に対する作者の勝手な独り言がつらつらと書き連ねてあります。「今まで読んで持っていた作品のイメージを、作者の思惑やイメージで変に修正されたくない」という方は読まない方が懸命です。


 この小説は最初、「自分が今まで書いたことのないジャンルで何か書いてみたい」という考えから生まれたものです。
 今まで、私は主に普通の(男女の)恋愛ものを中心に書いてきたのですが、確か知り合いの作家さんと話をしているときでしたかに、「あ、こういうのも書けるかも」と思ったのがきっかけでした。書いてみると男女間の恋愛ものとほとんど同じ要領で書けてしまったので、あまり最初の目的が達成されていないのですがw
 最初は本当に勢いで書いて、「書けてしまったからうpする」くらいの気持ちでした。話の終わりは一応なんとなく考えてはいたものの、ジャンルの特異性もあって投げる気満々でした。まったく、よく完結できたと思います。
 正直な話、『そういう』小説(漫画やアニメもですが)にはとんと縁がなく、また資料として見るのも気が引けたため、本作品はほとんど全てが作者の妄想でできあがっております。コメントで『ちゃんとBLしてる』と言っていただいた時には、ちょっと複雑な気持ちになったものです^^;
 さて、実はこの話、譲や健の問題にはほとんど決着がついていません。譲は膿んだ傷のような健への気持ちと、光一とのわだかまりを抱えたまま、健は永遠に許されないという罪悪感を抱えたまま、これからの人生を歩んでいくことになるでしょう。でも、この物語はスッパリここで終わりです。
 この物語で私がやりたかったことは、「譲たち三人が過去と決別する」というものです。若かりしころに抱えた思い、犯してしまった過ち。それは誰かが時候のつもりでいたとしても、しっかりと誰かの中で根を張っていたりするものです。それを引っこ抜くには、よっぽどの体力と気合、そして大穴のような傷が付く覚悟が必要とされます。
 そういう根の張った出来事は、きっと誰にでもあるものでしょう。そういったものを思い起こさせる物語になっていたら、作者冥利に尽きるというものだと思います。
 それでは読んでくださった皆様、本当にありがとうございました。コメントを付けてくださった方には感謝し切れません。本当に励みになりました(特に四月末にコメントくださった方。九月入ってから気が付きました。多分この方がいなかったら最終話書かないで投げてたw)。
 次回作の予定はありませんが、もし何かまた思いついたら書いて見たいと思います。


 2009/9/29 風見鶏 こと そういえば初めて完結って欄指定した 犬なんたら郎

       

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