Neetel Inside 文芸新都
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もしも。
「もしも人を殺すことが風邪気味になるくらい日常茶飯事だったら」

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「もしも人を殺すことが、風邪気味になるくらい日常茶飯事だったら」




僕の名前は繁蔵。たった今起床したのだが。
なんか臭い。・・・なんやろ。
床に目を向ける。死体や。このスッパァーンて割れた顔。見覚えあるなぁ。
同級生の塩田か。結構血ぃ出てるわぁ。

「はぁ、なんや・・。ただの死臭かぁ」
ほっと一息。納豆は嫌いだからな。朝飯に出されてたらどうしようかと思った。
死体なら処分すりゃすむ話やしな。納豆とか体内に入ってくるしな。

「しげちゃーん。早く下りてきなさーい」
「ちょっとまってー。死体があるから捨てるの手伝って欲しいんやけどー」
「あらぁ、しげちゃんったら。また人殺して・・。そのたびに家臭くなるんだからぁ!殺すのは良いことだけど、、
外で殺して欲しいもんだわ、ほんっとに。」
「ははっ。ごめんごめん。一人で捨てとくわ。」

1階のダイニングに下りていく。・・納豆あるやんけ。

「あら、でも今日は死体の日じゃないわよ?今日は確か生ゴミの日じゃなかったかしら」
「似たようなもんやろ?」
納豆には目すら向けずとりあえず焼き魚に手を伸ばす。
「いけませんよ!ちゃんと条例できまってるんだから!死体と生ゴミは分別しないと。」
「仕方ないなぁ、、」

適当に食事を済ませる。
今日はたしか学校で暗殺の試験があったっけな。本当は使っちゃいけないけど、塩化メチル水銀でも持っていくかなぁ。。
いいよな、、友達の福ちゃんやって10mm口径持って行くって言ってたし。
・・・・それより

ちらっ。一面の紅。臭いなぁ、、田中。脳みそ垂れてんぞ。
「・・めんどくせ。」
おもむろに立ち上がりゴミ袋に突っ込む。黒色のが無ぇわ。いいや、透明でも。エチケット的には問題あるけど気にしない。


「おーい!後藤」

下から声が聞こえる。
時計を見る。もうそろそろ出ないと。
「下村ー!わかった、今から行くー」
こうしていつもどおりの僕の一日が始まる。

僕のさわやかな朝を死臭でめちゃくちゃにしやがったこの馬鹿を早急に処分したい。
とりあえず田中の残骸を担いで家のドアをくぐりぬけた。








       

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荒木。 先生に励ましのお便りを送ろう!!

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