Neetel Inside 文芸新都
表紙

唯、霧中の宝石を掴みたいと思った
囚人と少女

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囚人は探した。
キレイな物が欲しかったから。
少女は探した。
キレイな物がみたかったから。
囚人は嘆いた。
何処にあるのだろうか?
少女は見つけた。
囚人は近寄った。
だけど囚人は気づかない。
少女はそこに光を見た。
囚人はそこに何も見なかった。
囚人は一人で探し始めた。
少女は一人で歩き始めた。
囚人は嘆いた。
独りでいることは寂しい事だ。
少女は微笑んだ。
辺りの空気にキレイな物を見つけて。

――ようやく囚人は理解した。キレイな物はすぐそこにある。

       

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