Neetel Inside 文芸新都
表紙

伝説のバンド『セクシーブロス』
神のボイス タケシ

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~第一章~ 神のボイス タケシ


シコシコシコシコ♪


毎日のように響き渡るこのミージックは、
小さなこの町に愛と活気を与えていた。
この音楽(オト)を一人で黙々と奏でる男こそ、
後のSexy bro'sのリーダー タケシだ。


シコシコシコシコ♪


この時タケシはバンドのことなど頭になく、
この音楽を奏でることにしか興味がない猿野郎だった。
そのためか、タケシの音楽には虚しさも感じられた。


『俺も、今年で28歳か、、、シコッてばかりじゃいられねーな。』


暖かい春の昼下がり、
タケシは買い物帰りに八分咲の桜を見ながらつぶやいた。
しかし、買い物袋の中身はコンニャクとカップラーメンが入っている。
もちろん食べるわけではない、、、


春の陽気とムラつく心からか、タケシはスキップから早歩き、
早歩きからダッシュで家路に向かう。
その顔は、まるで天使のような笑顔だった。

     

タケシの家から50メートルあたりに、
最近できたたばかりの七階建てのマンションがある。
そのマンションになぜか、多くの人だかりができていた。
ダッシュで帰宅中のタケシは、その人だかりが気なり、
パイオツカイデーの一人の女性に話しかけた。


『ハァハァ、何かハァハァあったんですか?ハァハァ』


ムラつきと、ダッシュで息切れのタケシは誰がどう見ようと、
変態のブタヤロウだった。
そんなタケシにもちろん女性はシカトだ。

仕方がない、チ〇コも立ってるし。

泣きそうな気持ちを抑え、
チ○コと呼吸を整えて目の前にいる少年に話しかけた。

     

『ボク、何があったのかな?お兄さんに教えてくれないかな?』

タケシはサンサンと輝く太陽のような笑顔で話しかけるが、明らかにウンコを漏
らしているだろう少年は、この世の物とは思えない臭いをぶちまけながら、汚物
を見るような目でタケシをなめ回すように見て一声。

『くせえよ!白豚!』

自分が臭いことをタケシのせいにするため、少年の声はかなり大きかった。


[ファーザ!なんで勝手に俺のDVD見てシコってんだよ!!俺のマイルームで
!ふざけちゃだめだめ!!あー!それも、お気に入りのDVDだよー。俺の彼女
なんだよ。このDVDは!]


タケシは、人生最大の怒りが甦ってしまうほど殺意が芽生へ、少年の頭をサッカ
ーボールのように蹴り上げようとしたその時、何処からか女性の叫ぶ声がタケシ
の耳にはいった。

     

『死んでやる!この世はあれよ、、、、便器よ!便器!わかる!?ウンコヤロー
どもしかいないってことよ!とにかく死んでやる!』


なかなか上手いこと言うじゃねーか!一本とられたなー。と、タケシが関心する
女性こそ、人だかりを作っていた張本人だ。
別にオッパイ見せてくれるから、人が集まってるわけじゃないのね。

女性はマンションの屋上から飛び降り自殺をしようとしてるのだ!彼氏にでもフ
ラれたのか、沢山の涙を流しながら叫び続けている。


『待ちなさい!君はまだ若い。人生まだまだ長いよ。オイチャンなんてもーチ〇
コ立たないよ。どーすんの俺。』


チ〇コとか言ってしまっているこの男性は、女性の自殺を止めにに来た警察官だ。

警察官は、えっ!?今日雪降った!?と、思ってしまうぐらい、フケを髪の毛 い
っぱいにのせ、ズボンのチャックをまるでオープンカーのように開けて、ここは
見せ場だと意気揚々説得にあたるのだった。

     

フケを撒き散らしながら、警官は言いました。

『お嬢さん、咲き誇る花は散るからこそに美しい。だから、オイチャンの愛人に
なりなさい。セッ〇スしよう!』

さすがのタケシも、この糞警官に怒りが一気に沸点に達し、警官の眼前に立ち、
泣く子も黙る大声でトークし始めたのだ。

『ウンコ警官よー!お前はフケだけ気にして生きてればいいんだよ!それとも俺
が生きるか死ぬかの瀬戸際にして、オシャレなダンボールに詰めてやろうか!?
俺にまかせて黙ってろ!!』

タケシの一声で、警官も野次馬も小鳥でさえピーピー鳴くのをやめてしまったのだ。

そして、静まりかえる中、タケシは自殺しようとする女性に向かってゆっくりと
語り始めた。

『ヘイガール、そこから飛び降りちゃうのかい?痛い痛いだよ。こんなに硬いア
スファルトに飛び込むより、低反発枕のような俺の胸に飛び込みなよ。良い夢見
れるぜ。』

自殺をしようとしていた女性は軽くうなずき、マンションの階段を駆け降り、
タケシの胸に飛び込んだ。

『サンキュー ベリー マッチ、、、』

女性は一声タケシの胸の中で言った。
そのとたん、周りの人達から大歓声があがり、鳩は飛び立ち、美しい虹ができた。

     

タケシはチンコには見捨てられていたが、そのかわり、神の言霊(ゴッドソウルボイス)
の持ち主だった。

本人は気付いていないが、タケシが強く思い言葉にすけば、その言葉を聞いた人
は、とても強く心に響き渡るのだ。
その強さはタケシの言葉によって、そこには無い物が見えてしまうほどだ。
(ボインちゃんと言えば、そこにはいないボインちゃんが見える。)

大歓声の中、タケシは心に決めた。
俺の言葉で多くの人々を幸福にして、これ以上の歓声を浴びるんだ!

神のボイスの誕生であり、Sexy bro's伝説の始まりであった。

       

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