僕は一本の道を進んでいた。
暗く長い道。そのおくには一人の老人が立っていた。
「メモ帳はいらんかね」
老人はそういうと10個のメモ帳を突き出した。
「この一つ一つが君たちの運命。さぁ。どれから選ぶ」
老人はそういうとメモ帳を僕に渡してきた。
どこにでもあるメモ帳を・・・。
「どれを選ぶ」
老人はまるで僕に向かって火を噴くようにそういうと
10のメモ帳の題名を見せた。
「命」
「愛」
「金」
「空」
「火」
「水」
「笑」
「怒」
「花」
「人」
なんてことないメモ帳を・・・・。
「一つ一つが君たちの運命。どうぞ」
僕は10のメモ帳を受け取った・・・。