Neetel Inside 文芸新都
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10のメモ帳
金のメモ帳

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ひっひっひ。
わしはある文具店を開いておる。
その中でも一番のおすすめはメモ帳じゃ。
古今東西のメモ帳を集めておる。
今書いているメモ帳もアフリカの奥地の先住民が作ったという伝説のものじゃ。
もちろん、客も来るはずじゃった・・・。
じゃが、場所が悪かったのかぜんぜん客が来ないのじゃ。
なので今、願いがかなうという伝説のメモ帳を探しておる。
それさえ見つかればすべてはわしのものじゃ・・・。
今日からメモ帳探しのたびに出ることにする。
なぜこのメモ帳に書いているかというとじゃ
そう。このメモ帳はおもってることが勝手に出てくるメモ帳だからじゃ・・・。
つまりは、わしは書いてはいない。ただおもっているだけでここに出てくるのじゃ。
これを肌身離さずもっていれば簡単に今の記録を残すことができる。
この記録を後で見れば旅の苦労もわかるじゃろう。つまりはわしの日記の様なものと言う事じゃ。
さて、今日は遅いし、新幹線の中で寝るかのう。

この爺さん。何メモ帳を大事そうに持って寝てるんだろう。
きゃは!もらった!これもーらい!
どうせなら売るように袋の中に入れとこう!
いくらになるかしら・・・。でもその前に中身を拝見・・・。
ナにこれ!今おもってることが全部書かれてるじゃない!
・・・。魔法のメモ帳?まぁいいわ・・・・。もらっちゃうわよ。
もう、気持ち悪いしこのまま閉じちゃおう。

ぬっ!メモ帳が無い・・・。わし、昨日なんかしたかのう。
誰かが取ったのか?くそう・・・。こうなったらあの伝説のメモ帳を手に入れて、盗んだ奴を殺すしかない・・・。

       

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