「くそ・・暑い・・!やってられない・・!」
僕は自慰に浸っている極めて健全な普通の高校2年生だ
夏は暑い、特に僕の住んでいるここでは夜にものすごく暑くなる
この暑さになると僕は考えてしまう
あの、恐ろしい生物を・・・・!!!!
奴の名は、小型移動生命体、通称『G』だ
口に出すのも恐ろしい、そのテカテカしたボディ
奇妙な動きをする触覚、滑る様に地面を這うその姿
音もなく近づいてくるその恐怖
僕の考え全てに置いて最恐最悪の生物
そう、奴の名はゴキブリだ
何故僕がゴキブリを嫌いなんだって?
理由なんて無いさ・・・・・・・いや、ある、簡単に言うと気持ち悪いんだ
多分好きな人なんて極少数、極めて稀、変人かつ奇妙な人に違いない
なぜかってそりゃあんな奴を好きなれる人なんて居ないだろ?
第一奴は害虫だ、駆除の殺虫剤まで開発されちゃって
しまいには罠を張られる程の嫌われ者さ
「ウッ・・・クソ・・トイレにいきたいのに・・!もし奴が居たら・・・
考えるだけでゾクゾクしてきた・・あぁ・・おしっこしたいぃい!!」
小便くらいさっさとしてくればいいというのに
どうやら僕はかなりの臆病者らしい
現在時刻は夜の8時半
まだ奴が出てくる時間には程遠いかもしれないが
そんなことはどうでもいいのだ
恐ろしいんだ・・・Gが・・・!!!
「ふぅ・・・・」
僕の自慰は9時に終わった
長い、いや普通か?僕はイッた
暖かい自分の手が包み込む1人だけの空間の中で