Neetel Inside 文芸新都
表紙

恋愛関係
事件

見開き   最大化      

ん……と。果してここはどこなのか。
目を覚ましたら公園じゃなくて。
別に家でもなくて。
えーと。あれだあれ。
公衆トイレっぽいぞ。洋式トイレの個室だ。
で、だ。
何で俺は手錠で繋がれている?

     

「何だこれは。どういうことだよ」
片手が手錠で固定されているため外には出れない。
というか何これ? 
ていうかいまだ状況が理解できなぃのだが。
とりあえず腹が減っているので。
目の前にあるスーパー袋からおにぎりとサンドイッチを取り出して食べる。
しかしあれか。この状況は俗に言う監禁か?
軟禁かも知れないけど。多分監禁だろう。
しかし何故? 犯人は聖か? 弟か? 従兄か? 姉か? 他人か?
展開がいきなりすぎて追いつけねぇよ。
とりあえず、腹が減っているので飯を食おう。
考えるのはそれからだ。
しかしあれだな。
片手でおにぎりとかの袋取るの難しいな。
飯を食い終わった俺は今状況について考察中である。
場所はトイレです。どうみても。
現在トイレに座っていて目の前には誰も居ない。
左手が手錠で繋がれているため鍵がないとでられない。
上見て別に、何か在ったら逆に怖い。
床は上に同じだ。
ふうむ。監禁?
まぁいいや。どうやって脱出するかが問題でそこらへんは大して重要ではない。
とりあえずかぎは犯人が持ってるだろう。常識的に考えて。
携帯は勿論無い。
飯の心配は無いしトイレもできるな。シャワーがないなぁ。
それとここは叫んでも誰かがくるような場所じゃないだろうし。人通りが少ないとこだろう。
めんどうくさい。
あー。多分弟が見つけるだろうなぁ。弟が犯人の可能性が高いけど。
「なんでこんなことになったんだ。飯くれー!」
返事がない。という事は遠くに居るという事かな。
いや、わざと返事をしていないだけかもしれないな。意図不明だけど。
さてと。そろそろ本気で脱出を考えようか。
無理そうだけど。

     

京輔は今聖と一緒に理の家にいる。
さっき、犯人から理を拉致ったので一千万よこせといわれたところだ。
「ああああ! 私が私が私が!!」
聖は半狂乱にさっきからなんか叫んでばかりである。
いいなぁ。聖ちゃんのそう言うところも良いよ。
京輔は変態である。
さて、どうにかして理君救出作戦を考え無ければ。
「聖ちゃん理君はどうやって消えたか分かる?」
「わた、私が、と、トイレに行って帰ったらい、いい居なくて!」
聖ちゃんは殆ど役に立ちそうにないなぁ。
しかし手際よすぎだろ。あらかじめターゲットにしといたってことだね。
「じゃあ犯人は男で三人以上って所かな」
「え、何でですか………?」
「運ぶ係りと見張り係り」
とりあえず。事情聴取してみよう。
「そうそう、弟君には伝えないでね。殺人事件になっちゃうから」
タイムリミットは弟君が戻ってくるまで。
なんとかなるかな。
しかし日本も物騒になったねぇ。

     

弟は色々あったらしく到着が遅れていた。
その間に京輔は理を見つけ出し救出した。
なんか物凄く簡単に終わったこの事件。
京輔は聖に賞賛されて鼻の下を伸ばしていたりしたが。
これから起きることを理は考えもしなかった……。

       

表紙

桃太郎 先生に励ましのお便りを送ろう!!

〒みんなの感想を読む

Tweet

Neetsha