Neetel Inside 文芸新都
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恋愛関係
朝飯

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従兄は謎だらけだ。
何考えているのか全く分からん。何も考えてないだけかもしれんが。
弟は単純だ。純粋かも。
姉はうん。まぁ、あれだ。
妹は分からん。
従妹もわからん。
というかいきなりすぎる。。

     

朝起きたら今度は京輔兄さんが居た。
兄さんは居ないけど従妹は居た。
「おはよー!」
「相変わらず元気だね。とりあえず死ねばいいと思うよ」
僕は京輔兄さんが嫌いだ。
まぁ基本兄さん以外嫌いだけど一番嫌いな人だ。
なぜならこの人は信用できない人だからだ。
「ねぇねぇ聖ちゃんいとこ同士は結婚できるんだってしってた?」
「ええ、まぁ。知ってますけど……」
従妹を口説き始めている。全くもってむかつく。
ああいう感じの奴は嫌いだ。大嫌いだ。死ねば良いのに。
「あのぉ京輔さんは昨日どこにいらっしゃってたんですか?」
「うーん、ひ☆み☆つ☆」
死ねば良いのに。
兄さんはどこに居るんだろう。まだ寝てるのかな?
早く兄さんに会いたい。
ところで姉さんはどこに行ったんだろう。妹と一緒なのかな。
どうでもいいけど。
この味噌汁美味しい。

     


「おはよう」
「おはようございます理さん」
俺は昨日弟によって部屋が破壊されたので仕方なく聖が居るお客様専用の部屋で一緒に寝た。
ぶつぶつなんか言っていてよく眠れなかった。
「兄さん待ってたよ」
「おはー理君」
「古い。従兄君って昨日どこいたんだよ」
「んー? ひ☆み」「黙れ」
弟に一喝されてショボーンになる従兄。
正に顔がそうだ。ショボーンだ。
ちなみに朝飯が物凄く輝いて見える。
ご飯、味噌汁、焼き魚、煮物、漬物etc...
いつも食パン一枚だった俺にとって涙が出てきた。
「さ、理さん!? なんでご飯見て泣いてるんですか?!」
「い、いや、感動しちゃって……」
ていうか朝飯無いほうが圧倒的に多かったんだ。食パンがあったらついてる。
あっても耳しかないもんよ。
うう涙が止まらない。
「さ、理さん!? と、とりあえずたべてみてください」
まずは飯食おう。
「いただきまーす」
じゃあまずはご飯を食おう。
朝に白飯が喰えるなんて初めてかもしれない。
「ど、どうですか?」
ごはんの感想なんて普通言わないけど俺にはとても美味く感じた。
戦時中かっ!
「兄さんその味噌汁美味しいよ」
弟が誰かの食事を誉めるとは………珍しいというかこれは何か地震でも起きるのか?
「おっ美味いなこの味噌汁」
「味噌汁は自信作ですから!」
にっこり微笑んで上腕をたたく聖。
おかしいと思うんだそのジェスチャー。

     

朝飯を堪能した俺は今なんつーか死んでもいいと思っている。
聖の料理はマジで美味い。やはり美味い。
一流コック長もこれは降参だろう。
とりあえず、和食が美味い。特に味噌汁と卵焼きだ。
こ、これは………! 見たいな美味さですから。美味いしんぼに乗れる美味ささ。
「さて、皆に提案があるんだよ」
いたんだ。従兄存在を全く忘れていた。
弟の黙れという命令を忠実に護っていた様です。
「遊園地へ行こう^^」
「賛成です!」
「兄さんが行くならいいよ」
ゆ、遊園地だと……!
実は一種のトラウマなんだ(第七話暗号文参照!)。
どうする!?
俺個人の意見で駄目になってしまいそうな雰囲気だ。
関係ないが雰囲気って変換できるか? ふっ難しいだろう。
「い、行くよ………」
プレッシャー負けた俺がいる。
「それじゃあ明日は遊園地へ行くの?」
「いや、今日だよ弟君」
「な、なんだってー!」

       

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