Neetel Inside 文芸新都
表紙

永遠の如月
2/15 : He's female, or she's male(2)

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 プライドと理想が高くて見栄っ張りな母親は名家の出身で、代々女性優位が仕来たりになっている家系の女性だった。父はごく普通の家庭の子で、二人が出会ったのは同じ私立高校に通っていた時だという。薫の母が父に一目惚れして猛アタックをかけるという、名家のお嬢様らしからぬ馴れ初めだった。
 二人は大恋愛の末、薫の父親が婿入りすべきだという親族の意向を無視する形で結婚し、母が桃井家の籍に入ることになった。
 新婚当初から夫婦生活は円満で、やがて二人は子供を欲しがるようになった。
「なあ、俺たちの間に子供が出来たら、男と女、どっちだと思う?」
 男は女に尋ねた。
「女ね。私は女の子がいいわ」
 やがて母になるその女はことあるごとにそう言った。
 始めのうちは父も「よほど女の子が欲しいんだろう」くらいにしか受け止めていなかったが、妊娠が判明した直後、胎児の性別がまだ分からないうちから女児用の品物を買いそろえ始めた母の様子は病的だったという。
「お前のワガママを聞いてやって嫁に出してやったんだから、せめて子供はうちの名に恥じぬような女の子を産むのよ――でないと本当に勘当しますからね」
 後に薫の祖母となるこの女は一族の中でもずば抜けて偏向的なフェミニストで、女性至上主義者だったという。
 こういった実家からのプレッシャーもあって、薫の母は胎児の性別が判明するまでずっと、自らの子宮の中にいる新しい命が夫との間の長女になることを願って――いや、祈っていた。

「――男の子ですね」
 母親にしてみれば、かかりつけの産婦人科医は無情だった。
「……男」
 彼女は医師と看護師の前であることに構いもせず、その場で椅子から崩れ落ちた。
「おい、大丈夫か!?」
 隣に付き添っていた夫が彼女の肩を抱き止めた。正直、その彼も自分の妻の狂気を恐れていた。
 ――そして、彼の不安は的中する。
「……して下さい」
 小さく呟いた母の唇には、笑みさえたたえられていた。
「……すみません、もう一度」
 患者の前で嫌悪感を露わにすることもできずに、担当の医師が言った。
「堕ろして下さい」
「バカ、何言ってんだ!」
 夫が怒鳴りつけても、彼女の耳には入っていないようだった。
「……女の子じゃないと、ダメなんです……女の子じゃないと」
 診察室に居た全員が、その時の彼女の様子に背筋を凍らせたという。
 何とか夫がなだめすかして引きずるようにして病院から帰ると、決死の説得が始まった。

「なあ、俺たちの子供だぞ? 産まないでどうする」
 夫の表情は怒りというよりも懇願で一杯だった。苦労してやっと授かった命を無駄にしたくはない。ごく普通の父親の思いだった。
「……だって、男――」
 ただ、母はもはや人間離れした思考回路でしか物を考えることが出来なくなっていた。フェミニストの歪んだ教育は、彼女の人格をも捻じ曲げていたに違いない。
「性別なんて関係ないだろうが! お前が例え実家から勘当されようがな、家族三人養っていけるだけの稼ぎはある――それに、お義母さんのことを悪く言いたくはないが、はっきり言っておかしいぞ、お前の家は」
 女は黙り込んだ。
「頼む、産んでくれよ」
 母は仕方なくといった感じで首を縦に振った。

 それから出産まで、表向きは平穏な日々が続いた。
 ただ、母親はどうしても男児用の製品を揃えようとはしなかったし、夫に揃えさせてもくれなかった。どうやら、すでに買った物を生まれてくる長男に充てるつもりらしい。
 下手に刺激してまた堕胎手術をしたいなどと騒がれるのも嫌だった夫は、敢えて何も言わなかった。

 やがて二人の子は狭い母親の子宮の中から外界へと産み落とされた。母が生まれてこなかった長女のために用意した「佳織」という名を受け継いで、二人は相談した結果「薫」と命名した。
 薫は父親の男性的な教育と母親からの女性的な扱いのもと、健やかに、中性的に成長していった。母親が与える衣類やその他身の回りの品は何もかもが女児向けの物で、父はそれに辟易していた。しかし、当の薫はそんなことは意に介さない。何しろ、彼にとってそれが当たり前なのだから。そのことにさえ文句を言わなければいい妻であり、いい母親であったので、父親は説得をもはや諦めていた。
 幼稚園まではまだいい。そこに通う園児たちはまだ性差の意識も希薄で、彼らの純粋無垢な心は簡単に、男か女か分からない薫を受け入れた。もしかしたら、幼稚園は制服で、薫が男の制服を着ていたというのも関係あるかもしれない。
 問題は、制服など最初からない小学校だった。
 案の定、母親は女物の服で薫を登校させた。その頃には自我も芽生えていた薫は、周りの友人たちを見て「自分はおかしい」と気が付いた。
「薫ちゃん、どうして女の子のお洋服着てるの?」
 小学校一年生の時のクラスメイトがそう尋ねてきた。自分だって着たくて着ているわけじゃない。母が無理強いするのだから。
「お母さんがね、着ろって言うの」
「えー、おかしいよ!」
 ――おかしい。確かに、自分もそう思う。
 家に帰って、母に言った。
「ママ、私も男の子の服が来たいな」
 執拗な母の強制の結果、薫は自然と、一人称に「私」を使うようになっていた。
 台所に立っていた母は目を見開いて薫の方を振り返った。
「いいのよ、薫。あなたは本当は女の子だったんだから」
「……でも、みんな――」
「黙って着てればいいの!」
 母の狂気は、出産から六年以上たってなお、衰えないようだった。物凄い剣幕で怒鳴る母親に、小学校低学年の子供が反論できるわけもない。薫は今までと変わらず、女物の服を着て生活していくことになった。

 そのうち、クラス替えの度に、新しく知り合った他の生徒に性別を間違えられるようになった。今まで自分の存在を知らなかった先生からも「桃井さん」と呼ばれ、決して君付けで呼ばれることはなかった。いちいち反応するのも面倒で、すっかり女の子を演じ切るようになっていた。本当のことを言わない限りは、これでバレることはない。それでも、体育の前後の行為の時に、男のクラスメイトから「お前は隣で女子と一緒に着替えろよ」と言われるのが常だった。
 イジメこそなかったものの、薫はただひたすらに面倒だった。

 小学校五年生も終わろうかという時、クラスメイトの一人がある朝「最近、声がうまく出ない」と言っているのを聞いた。
「そりゃ、声変わりかもな」
 他の男子がそう言っていた。
 ハッとした。
 ――もしかしたら、自分も完全な男になれるかもしれない。
 家に帰って、母親に何気なく、クラスメイトの声変わりの件を話した。母は無表情だったが、何やら考えているようでもあった。薫は嫌な予感がして、自分の部屋にそそくさと逃げるように入った。
 また、何やらされるに違いない。そう思うと、華奢な体が軋むような不安を覚えた。

 六年生に上がってすぐというある日、友人の医師のもとから帰ってきたという母はご機嫌だった。
「薫ちゃん、ちょっといらっしゃい」
 よからぬことを企んでいるとき、母は必ず「薫ちゃん」と呼んだ。
「……何?」
 恐る恐る近づくと、母の手には信じられないような物が握られていた。
「逃げちゃダメよ」
 じりじりと後退りする薫に、悪魔が言った。薫は凍りついた。
 ――ママは本気だ。
「や、やめて! やめてよ!」
「ちょっとチクッとするだけよ、我慢してね」
 母はアルコールで湿らせた脱脂綿でその「モノ」の先端を拭い、薫の腕も拭いた。
 鈍く光る、細く尖った注射針が腕に刺さった。痛みとショックで泣き叫んだ。それでも母は止めなかった。中の液体が体の中に入ってくる。入ってきては行けない物が、血管を通って全身を駆け巡る。それが何なのか薫には皆目見当もつかなかったが、いいものであるはずがない。
「……マ、マ、何を……」
 注射器が空になるのを見て、薫が尋ねた。
「絶対にパパには言っちゃダメよ、分かった?」
 答えはなく、そこにあるのは命令だった。頷くしかない。幼い薫には、イエス以外の答えは許されなかった。

 注射は定期的に続いた。母の異常さが怖くて、父にも相談出来ないでいた。表立った効果はないようだったが、不安であることには違いない。不安を直接血管に注入されているような注射の時間は、薫を怯えさせた。それでも何も起こらないまま、中学校に入学することになった。

 中学からは悲惨だった。入学当初、クラスメイトに「何で女子なのに学ラン着てんの?」と素で言われ、一応訂正してみたのが間違いだった。男女両性から気持ち悪がられ、男も女も仲間にはなってくれなかった。
 小学校の頃から憧れた声変わりは、なかなか訪れなかった。
 毎日が苦痛だったが、両親の手前学校をサボることもできず、周囲の敵からの攻めをどうにかやり過ごす日々が続いた。

 中学二年生の時、憂鬱な体育の時間が終わり、さらに憂鬱な着替えをさっさと済ませようと教室に帰って来て気が付いた。
「……あれ?」
 自分の制服がない。代わりに置いてあるのは女子のブレザーとスカートだった。
 後から戻ってきたクラスメイトの一人が、非情にもこう言った。
「お、よかったじゃん。『本当の制服』が手に入ってさ」
「……私の制服は?」
 薫の唇は震えていた。
「だから、それだろ?」
 他の男子がとぼけて言った。
「つーかさ、『私』とか言うな。気持ち悪いんだよ」
「着ろ、それ着ろ」
 いつの間にやら薫の周りは十人ほどの男子たちで囲まれていて、そのいずれもが「着ろ、着ろ」と囃し立てた。
「着ろっつってんだろ?」
 リーダー格の男子が、薫の脚を軽く蹴った。
 薫はのろのろと着替えを始めた。女子の制服の勝手が分かってしまう自分が情けなかった。
「こいつ、ホントに着てやがる!」
「似合ってるところがまた気持ち悪いな!」
 周りの嘲笑に涙がこぼれそうになった。
 ――負けるものか、ここで涙を見せてたまるか。
 薫の中に残る男の意地が、溢れる涙をどうにか堰き止めた。
 薫が俯いたまま、女子の制服に身を包んで呆然と立ち尽くしていると、いきなり教室の扉が開いた。
「おい、まだ着替え中だぞ」
 男子の怒号に、扉を開けた女子がビクリと後退りした。その腕に、学ランを抱えている。
 薫と同じくらいかそれ以上のイジメられっ子だった彼女は、文句を垂れる男子に怯えながらも目で教室の中を探っていた。その視線が一点で止まった。
「……桃井さん……!」
 ボーッと立っていただけの薫は、何事かと彼女の方を見た。
「……あ」
 ――それ、私の……と言いかけたが、彼女の怒鳴り声がそれを遮った。
「ちょっと、私の制服着ないでよ! 気持ち悪いのよ――早く脱いでよ!」
 ――薫は涙をボロボロ零しながら着替える羽目になった。
 どうして、私だけが。怒りの矛先は母親に向けられるべきだったが、母に対する恐れからかそれは出来なかった。辛くて、惨めで、苦しかった。
 ――男も女も、どちらも味方になってくれはしない。
 その日薫は、先生に何も言うことなく無断で早退した。
 
 家に帰ると、仕事に向かったはずの父親と母親が何やら言い争っていた。何をしているか聞けるような雰囲気じゃなかったし、聞くような気分でもなかった。自分の部屋に居ても二人の言い争う声が聞こえてきて、耳を塞ごうとした。
「何で薫にそんなことを!」
 父の口から自分の名前が出てきて、心臓が跳ね上がった。耳を塞ごうとしていた両手の動きが止まって、聴神経が研ぎ澄まされた。
「だってこうでもしなきゃ、あの子、男になっちゃうじゃない!」
 父は我慢の限界だったようだった。
「……離婚だ」
 一転、静かに言った。
「……そう、でも薫は私が――」
 大切な物を見失ってしまった妻は、「離婚」の言葉に対して微塵の動揺も見せなかった。
「裁判所はそんなにバカじゃないだろう」
「どうかしら」
 男の中で、また一本の糸が切れた。
「どこの世界に!!」
 隣人にも聞こえてしまうくらいの怒鳴り声に、さすがの母もたじろぎ、薫の体も震えた。
「自分の息子に女性ホルモンなんか投与して、性徴を止める母親が居るんだ!?」
 静寂が家を支配した。
 バラバラだった点が線で繋がった思いだった。
 ――そうか、私に声変わりが来なかったのは、そういうことだったんだ。
 おかしかった。悲しいはずなのに、笑えてきた。

 しばらくして、母は児童虐待の容疑で逮捕された。父親は獄中の母に離婚届を叩きつけ、慰謝料と薫の親権を勝ち取った。母は実家からも勘当され、獄中で舌を噛んで自殺したと聞いた。涙はおろか、どんな感情も湧いてこなかった。そうなって当然だと思った。ただ、学校に行かなくてもいい口実ができたのは幸運だった。
 父に体を心配され、通院されられた。
 薫を診察した医師はこう言った。
「残念ですが、今から男性ホルモンを投与しても、まだ未熟な彼の体には悪影響を及ぼすだけです」
「……そうですか」
 父親はこの上なく残念そうにしていたが、薫はそうでもなかった。
「……いいよ」
「え?」
 父が意外そうな表情をした。
「これからは、女のフリして過ごすから」
 あんなに羨ましかった男らしさが、今やどうでもよかった。ただ安寧のうちに暮らすにはどうすればいいか考えたとき、真っ先に辿り着いたのがこの答えだった。
「女のフリって、お前……」
「だって、普通にしてたらイジメられるんだよ!?」
 薫の言葉に、優しい父は返す言葉もないようだった。
「毎日毎日、もう嫌なの……」
「――気付いてやれなくて、ごめんな」
 薫を抱きしめた父の腕は温かかった。

     

「それでその後、お父さんが必死で校長に話を通して、性別を詐称して高校に入学させてもらったの」
 運ばれてきたハンバーグをナイフを使ってぎこちない手つきで切り分けながら薫が言った。
「助くんとはそこで?」
 弥生が尋ねた。
「そう」
 美味しそうな色に焼けたハンバーグを頬張りながら薫は言う。
「でも……」
「でも?」
「私がヘマしなかったら、助と会うこともなかったかな」



 高校一年生の秋、文化祭を控えた学校の中はお祭りムードが高まってきていた。
 これまで薫は病気がちだからと体育の授業は全て見学で済ませ、どうしても着替えなければならない行事の時は事前に着替えを済ませておくか、トイレで着替えてくることにしていた。意外にもクラスメイトたちに不審がられることもなく、順調に女子を演じ切っていた。

「薫ー、私たちちょっと先生に呼ばれてるから、明美さんとこれ塗っといて」
「わかった」
 薫たちのクラスの女子は文化祭の出し物に使う大道具の塗装をしているところだった。男子たちは完成した大道具を体育館に設置しに行っていて全員出払っている。一緒に作業していた女子たちも職員室へと姿を消して、教室に居るのは二人だけになった。
 明美と呼ばれた金髪の女子生徒にもさっきの依頼は聞こえていたはずだが、当の彼女は何やら不満そうに窓枠にもたれかかって立っていた。薫が一人でベニヤ板にペンキを塗っている様子をキツい目つきで見下ろしている。彼女の他を威圧するような容姿や振舞いと、そのあまりいいとは言えない人間関係がクラスメイトから距離を置かれる要素になっていた。
「明美さんも手伝ってよ」
「……ん」
 気が乗らないようだったが、身体を窓枠から離してのろのろと薫の元へと歩み寄っていく。
 ――薫のすぐ近くまで来たとき、彼女の足が偶然、刷毛をゆすぐための水が入ったバケツを蹴った。
「あっ」
 多様な色のペンキを含んだ水は暗色に染まっていた。その水が薫にかかり、その身体と制服を汚す。
「……悪い」
「だ、大丈夫」
 薫は笑ってみせると、立ち上がって教室の後ろにかかった自分の荷物の中から体操着とジャージを取り出した。
「着替えてくるね」
「って、どこ行く気だよ。どうせウチらしか居ないんだし、ここで着替えればいいでしょ」
 薫はうろたえた。どう説明すればいいものか、まったく思いつかなかった。
「そんな格好で更衣室に言ったら、周りから変な目で見られるだろ」
 ペンキを塗っていた時と同じように、明美は薫に近づいて行く。
「い、いや……」
「ほら、脱いじまえ」
 明美は濡れた薫の制服に強引に手をかけて、脱がそうとした。
「い、いいって! 自分で――」
 抵抗しようとしたが、情けないことに、男として成長していない体は強引に薫の制服を脱がせようとする明美の腕を引きはがすほどの力を持ち合わせていなかった。
「男たちが戻ってこないうちに、さっさと――」
 そう言いかけた明美の口、そして腕が止まった。
 違和感を抱いた。薫の胸部に触れているはずの手のひらからは、扁平な薄い胸板の固い感触しか感じられない。いくら貧乳だと言っても、硬さが異常に思えた。
 嫌がる薫の前に回り込むと、思いきってワイシャツの前をはだけさせた。
「……や、め――!」
「アンタ――」
 薫は呆然とする明美から自分の制服をひったくるようにして奪い取ると、何とか誤魔化せるようにブレザーを羽織って教室の外へ飛び出した。幸い、準備に夢中な生徒たちは物凄いスピードで更衣室へと駆けていく薫の異様な姿に気付かないようだった。
 薫は更衣室に辿り着くと内側からドアに鍵をかけ、そのドアにもたれかかった。
「……バ、バレたよね、さすがに……」
 動悸が治まらない。息が苦しい。
 どうすればいいのか見当もつかなかった。
 明美がもし他のクラスメイトに喋ってしまえば――……。
 想像したくなかった。したくなかったのに、中学時代の嫌な思い出が一瞬だけ頭の中を掠めて通過していった。
「は、早く着替えて――」
 口止めしなくては。
 薫は大急ぎでジャージに着替えて更衣室を飛び出した。

 教室に戻ると、幸いなことに明美が一人で濡れた床を雑巾で拭いていた。
「あ、薫――アンタ」
 入ってきた薫の姿を確認するなり明美は床を拭う手を止め、問い詰めようと口を開きかけた。
「お、お願いだから――」
 薫は明美の質問を遮るようにして言った。
 更衣室から二フロア分階段を駆け上ってきた薫の額には汗が浮き、息は切れていた。それでも、言わなければならないと思った。
「ああ、黙ってる」
「……え」
 予想していたよりもずっと物わかりのいい明美の言葉に、薫は意表を突かれた。
「ホントに?」
「なんかワケありでしょ?」
「……うん」
 肯定せざるを得ない質問に、逡巡の後頷いた。
「じゃ、黙っとくよ」
「あ、ありがとう」
「ただし――」

       

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