Neetel Inside ニートノベル
表紙

霊獣-ガーディアン-
2話 -天使と悪魔-

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「ククク…これで完成だww」

なにやら不吉な笑みをした、男が言った。

「媒体は、この洗濯のりとホウ素をいろいろなことをした結果
 なにやら不気味な粉を融合させ、着色料を緑色にしたぐちゃぐちゃ
 した液体のような固体を異様な大きさまでに、しあげたものにしてみ
 るか……」

あ、スライムですね。判ります。

男は、口笛を吹きながら、なにやら地面に怪しい暗号を書いていた。

     

「こうして、と」

全ての操作を終えたと思われる後、
男は、あらかじめ用意していたと思われる
赤黒いさらさらしたビンに入った液体を魔方陣の
円周の暗号が書かれてある部分に置き、取引という字をその手前に書き足した。
すると、魔方陣は青色に輝き出した
男は本を広げ、棒読みでこんなことを言い放った

「今、この血を悪魔にささげる」
「悪魔よ取引だ。凶暴極まりない霊を此方に送りこの媒体に憑依させろ。」

するとビンがスゥッと天に昇り
代わりに黒い紫のボヤボヤした物体が、スライムに入っていった。
スライムは黒いオーラを出しはじめた。

「媒体に以下の霊具を憑依させる」

魔方陣に連なり書いてあった丸においてある木の枝や石が
魔方陣を通してスライムに吸収させていった。

「能力はこのバッヂの二倍の能力を付加させる!」

そういって、バッヂを取り出した。
それには「Na」が2個「K」が3個
残りは正体不明の「Rpael」というバッヂを一個取り出した。

男はそのバッヂを魔方陣へ投げつけると
バッヂから炎が出たあと、二個に分裂し更に炎の勢いが増した。
色はそれぞれNaが黄色、Kは紫色だが炎の威力が弱い。
Rpaelのバッヂは暖色系の炎が混ざったような強い光の炎が出ていた。
魔方陣の周辺を回りだして、スライムに入っていった。
男は呪文を唱え始めた。

訳も判らん言葉だ。
こんなの人間が喋る言葉ではない。絶対に。

そして小一時間後男は急に立ち上がり

「さぁ!目覚めよ!霊獣よ!」



スライムは形を変化させた。
そしてジャンプして地震を起こし、地下室をぶち壊そうとした。慌てて男は
白色の布袋を取り出し、スライムにお札を貼り付けると
布袋に入っていった。そして、黒色の縄を巻きつけ、封のようにした。

そして一目散に駆け出し、ある学校の裏山にあらかじめ作ったと思われる
地下のダンジョンの最下層に放した。

     

「ときに望月」

「なんだ?霊の話なら、前もって言え。対応の仕方を変える」

「いやそうじゃない」

なに?
寝ているときも頭に霊という文字が浮かんでいるやつに
それ以外の話ができるのか、このオカルトマニアめ

「さっきからこの校舎ゆれてないか?」

「ん?」

「この窓ガラス見てみろ」

それを見るとなぜだか揺れていた
しかも次第に強さが増していき………

「――――――――――ッ!」

なんだこの鳴き声は!頭がえぐられる感じだぞ!
必死に鳴き声の音をこらえながら後ろを見るのをやめ
黒板の方向へ顔を向けた

5分ほどで鳴き声はおさまり
朝のホームルームが始まろうとしていた。

しかしこれはとんでもない事が起こる予兆だった。


あろうことか鳴き声and地震は授業中まめに起こり
1限のなかでもひどいときは5回も起こった

その被害は大きかった

隣接している中等部までに被害がいったようだ
おかげで地震を大きく感じた者やそんなに感じなかったもの
まったく感じなかった者

倒れて保健室送りになる生徒が何十人もいたという
挙句の果てには早退者までもが出る第三次となっていたのだ。

地震and悲鳴を何とかこらえ生き延びているやからは当然ここにもいる

またこの自身攻撃を喰らう前に退散しようと重い鞄をつかみ上げた
肩にかけるとき十字型のネックレスが赤く光ったので

トイレに駆け寄りネックレスを見た

すると

"常に思念体化させておいてください"

という警告メッセージが頭に伝われてきたので呪文を唱えた

【Come to here the show】(エクスカミン・サウズ!)

ネックレスは光り、ダーウィンが半透明に召還された

「まさかお前もこの地震と悲鳴が聞こえたわけではないよな?」

『聞こえたが?』

「これは、その霊獣とかのせいではないよな?」

『関係おおありだ』

『おそらくこれで被害を受けたのは霊感があるものであろう
 脳内情報が混乱されたために起こる障害だ。
 その発信源はここら辺にあると思われる』

「おいおい、まさかそれを退治しに行くとか言わないだろうな?」

『おそらく機関の者がくると思うんだがここ周辺に
 観測所がない。つまりだこの事件を知らない可能性が高い』

「『機関』?」

まさかK泉I樹見たいな連中が来るのではあるまいな?

『ああ・・・・・・・・・・・・説明するのを忘れていた』

Q.機関とは?

A.天使(ラファエル)と悪魔(メフィスト)のこと
 国家公務員。悪事を犯す犯罪者のなかでも、
 一般人(ノンケ)には対応できない、超能力者・霊獣使い(ゴースター)・
 魔法使い(マジックテクニシャン)・錬金術師(チーター)
 の取り締まりを行うそれらの方々のこと。
 勿論一般人もいるがそれなりの戦闘力がないと入れない集団。

「つまり普通なら、事件に気づいて倒しにくるってわけだな?」

『ああ、だが…』

『あの霊獣範囲が極端に狭いので、学校外に被害はいっていない。
 ・・・・・・・・・しかもそいつのうp主の妨害で透視できないとなると・・・』

「まず事件の存在に気づいていないわけかw」

行かないといけないのかwwwwwwwww

『うむ』

ったく、実践なんて火事場の馬鹿力で対応できただけなんだが

     

"反応はここから出ているおそらくここだ"
などといって制服のまま学校所有の山にきてしまった。
この山は単に砂を積んだスキー用の山などではなく
中等部や高等部の地質調査にも使われている山だ

大きさは某22世紀の狸が登場する漫画の裏山に相当する

山を散策してみるとあろうことか人の所有物に許可なく
地下道なんか作ってるじゃねえか

しかもなんだこれ、ご丁寧にランプまでつけてあがるぜwwwwwwwwww

その地下道を下っていくと別の世界が広がっているようだった。

暗く、岩に植物がはりめぐらされているところをいやいや歩いていくと

おかしな壁に突き当たった。

RPGのクエストなどにしょっちゅう出てくる
暗号の石版だよこれwwww

「えっとぉー」

読む前にその石版は開いた
そしていきなりたいまつに火がつき
不思議な声がした


"斬られる前に殺れ!"


と暗闇から青光りを放った剣が出てきた。


剣は回り始めて斬りかかってきた!

とっさによけて言い放った

【ガーディアン ダーウィンフィンチ 召還!】

ダーウィンは小鳥の状態で召還されたが、すかさず書物にバッヂをはめて

【ダーウィン! 種の起源!】

たちまち赤い炎をまとい赤い龍の鳥に変身した

「イフリート!」

溶岩の渾身の一撃が剣に喰らったようだが
びくともしていない。
逆にこちらに斬りかかってきたときダーウィンはダメージを受けたらしい。

いくらイフリートの至近距離の攻撃が破壊力はあったとしても、
あたんなければ意味がない

仕方がないのでブレス攻撃を仕掛けたが相手のすばやさと行動範囲が大きいので
あたらない

^p^

さあどうしよう
残りの3つのスキルもすべて補助スキルだ。
今の状態で戦うと「目の前がまっくらになった」になりそうで怖い。

「おいダーウィン! いったん引くか?」

『引かないで、少し試してみよう。』

「何をだ?」

『お前の魔力をだ』

(´・ω・)

「俺に何ができると」

『お前リュックにチョーク入れてなかったか?』

「ああ。だけど鞄は持ってきてないぞ!」

『そこでお前の魔力を試すんだよ。
 一旦我の魔力を封じさせろ!』

考えても意味がない従うだけだ

「End Sub!」

すると剣はなぜか動きを止めた
十字架から声がした
『やはりそうか。
 やつは思念体化させたり魔力が籠の外に出ると反応するようだ』

「籠はこの十字架か」

『そうだ。魔力を試すといっても今からいわれたとおりにやれ
 でないと、あの剣が振り下ろされる』

「・・・・・・わかったがどうやるんだ?」

手順を説明された。
"まずお前の魔力は低いあの剣にも気づかれんだろう"
このバッヂをこの指輪にすつけろ。
自分の体が浮き何もかもが浮かぶような感覚をイメージする。このときどんな音にも反応しない
ほど集中しろ。
炎は自動着火式だ。お前の精神が統一されると、バッヂが勝手に反応し
その炎色で炎がつく。
炎がつくと体はおそらく、精神と身体が分離したような感覚を得る。
集中できていればな。
そして今まできた記憶をたどって、鞄が置いてある教室をイメージする。
すると頭に必ず座標が聞こえる筈だ。そしてイメージ状態を解除する。

すると炎が消えるはずだ再び精神を集中させて炎をつけたら
呪文と座標を唱える
"テレポート・ボガー (座標)!"
そうしたあと、体が浮き、教室へ転送される。
それが終わったら、こう唱えろ
"テレポート・ボガーンド "とな。

そしてなにやらその指輪が目の前に現れた。
Riバッヂはもう一個の方を使い
とっさにつけて目を瞑り、言われるがままにイメージした。
ゆっくりたどっていき、教室の風景を頭に思い出し
精神を統一させると…

座標......x=892 y=765......No.198702

聞こえた!

よし!

目を開け炎がついた指輪のほうの手を振りかざし

「テレポート・ボガー 892 , 765 No.198702!」

すると指の炎が体を巡り...

やがて体は教室に転送された!

     

教室は静まり返っていた。
この時期はもう放課後になったあと1時間もたてば人がいなくなる。
皆、部活やら帰宅するやらでとっとと帰る

すぐに自分の鞄をあさり、なんとなく100円ショップで買ったチョークを
拾い上げた。
そして再び精神を集中させて炎を灯し、呪文を唱えた。
「テレポート・ボガーノド!」

炎は全身を包み、再び転送された。



転送されたあと白チョークを取り出してダーウィンの指示を聞いた。


まず相手が向かってきそうなところに中心点"×"を書き込め
そこから2歩歩きそれを半径として円を書け。
その円の外側にこう書け。
"13523" と言う魔法記号を4回書け。円内を4等分して。
そうしたあと、「>」を円の中心部に向かって書け。
できるだけ多くだ。わかったな?

「了解。」

そしていわれたとおりに書いた

「そうしたあと、どうするんだ?」

『相手が動き出してきたらその円に誘導させろ。
 入ったと思ったら炎を灯しこう唱えるんだ
 "ホールド"と』

「わかった。」

「ところで」

『ん?』

「このような魔方陣から攻撃する場合はどうするんだ?」

『魔法記号がわからない場合は、xを同じように書いて
 英単語を叫ぶ。』
「それだけか?」

『それだけだ。』

「ふーん」

なら、作ってみるか。
そう思った。
そして自分で考えたとおりにオリジナル魔方陣を作った。

数分後

「いくぞ!ダーウィン!」

【Come to here the show!】
【ガーディアン ダーウィンフィンチ! 召還!】

剣が動き出して、刺しかかってきた。
まず一番目に作った魔方陣に入ってきた瞬間…

「ホールド!」

たちまち魔方陣が赤く光出し、薄い炎が上がり相手を包み込んだ!

『よし!今のうちに…』
               ・・・
しかし動こうとしなかった。そう、二番目に書いた魔方陣を使うからだ。
二番目に書いた魔方陣は、抑え込む魔方陣の外側に書いた。

「デリート!」

そう言って、腕を振り下ろすと二番目の魔方陣から凄まじい深紅色の炎が立ち上がり
焼き尽くした!

『なんだと・・・・・・』

数秒後炎は消え剣は跡形も無く消えていた。

「っし!」

ダーウィンは唖然としていた。
(以下ダーウィンのチラシ裏です。)
馬鹿な!はじめから魔方陣を完成させたうえ
教えてもいない魔法陣までつくっただと!?
しかもあの火力・・・・・・・・・・・・!
こいつの魔力はひでえwwwwwwwwwwww

『・・・次にいくぞ』


そうしてまた岩の上を歩き出した。


数百メートル歩き出すと妙に明るくなっているところにたどり着いた。

「まさか、こいつが地震の招待か?」

『そのようだが・・・』

「倒すしかないそうで?」

『うむ』






ところ変わって某所。

「さて。」

男はコーヒーを飲み終わるとこう言った
「新人の天使ちゃんの所にでも行って見ますか。」

「イーグルとホーク。行くぞ」

     

男はGaというバッヂを腕時計の側面につけて呪文を唱えた。
「テレポーテーション!」

そしてワープしたのが望月のいる場所。

望月は
「ヴァングルアンゲルツ!」
と攻撃向上呪文をダーウィンに唱えると
種の起源も唱えた。
「イフリー...」

「ちょっとまった」

男は( ^ω^)の仮面をかぶりそういった。

「君には、まだボス級クラスの霊獣と戦うには早いと思うよ?」

「誰ですか?」
望月は浮かんで立っている男に言った。

「おっと失礼。名を名乗ってなかったね。」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・神奈望月クン?」

「なぜ俺の名前を!」

「いろいろと情報は耳に入ってくるのでね。」
続けてこういった
「俺の名はヴィガンドと言っておくか。」

「まあいい。こいつは俺が倒さないといけないんでね。」

【ガーディアン ダーク・デザード・イーグル 召還】

男は石の指輪を10個出して指にバッヂをつけた。
バッヂは左手の三本にCsというバッヂ。右の三本にCuというバッヂ。
残りには、5文字の漆黒のバッヂをつけた。
メフィストのバッヂだ。
そして銃型のライターで炎をすべてにつけた。

すると、霊獣とともに緑色の物体に近づき鷲といっときながらほとんど鴉の大きい霊獣に
呪文を唱えた
「バスター」
そうすると、鴉は叫びだした。
叫び声は音波となり、緑色の物体に襲い掛かった。

物体は直に攻撃を喰らった。
がびくともしていない様だった。

「ならば、こうする!w」

男はシャープペンシルの変え芯を取り出した。
そして青紫色の炎を灯し物体にぶちまけた!

物体を貫通した。効果はかなり食らっていると思う。
さすがに物体が目を覚ました。跳ねて地震攻撃を繰り出したところから
こいつはスライムだと断定した。


「ジズ・カーネル・イマジネイション」
鴉は翼をばたつかせて羽を飛ばした。
紫色の羽はスライムに襲い掛かった
羽は大きくなりながらぶっ放されるようで、ダーウィンの技に似ていた。

スライムはかなりダメージを喰らった様子だった。

「憑依!(ネスターグラックニス)」

すると鴉は男の法に向かっていって、男は右手に憑依させた。

男は黒い機械のようなものを取り出して、
「グラファイト・チェンジ」
その機会は轟音を立ててチェーンソーのように動き出した。
そしてスライムを真っ二つにした。

     

「さて、と」
スライムは真っ二つになったあと
白く体全身が光り中からいろいろなバッヂやら
スライムの破片やらいろんなものがぶちけた。
中から悪魔の魂が出てきたがこいつを倒したヴィガンドという男が
不明なトランプに封印した。
っつーか精神的ブラクラだろ。このスライムの破片とか。

唖然としていると
ヴィガンドが
「遊びも終わったし帰るか」
あれ遊びだったんかい
そしてまだ高速回転している青色の炎を灯したチェーンソー。
「あの・・・それは?」
問うと
「これか。これはダイヤモンドカッターと言ってね」
チェーンソーは動くのをやめた
そうするとそのチェーンソーは黒い黒鉛の塊となった。
「通常は鉛筆の原料と同じ黒鉛(グラファイト)という塊でね。
 俺が力を加えると変化して鉄より何十倍も硬いグライオン超合金をも綺麗に切れる。」
「それと、あなたは何者なんです?」
( ^ω^)の仮面を外すと笑顔を浮かべてこう言った
「近いうちにまた会うさ。明日かもしれないねw。
 ・・・・・・ああ、君は何も知らないと思うが。」
間を空けて
「その力のレベルは霊獣討伐隊第1部門のAAA級隊長に匹敵する魔力だよ。」

そして望月は
「そんなに魔力が高いんですか?」

「異常なほどにさ。」

「そうそう。これを君に渡しておこう」

渡されたのはSrとNaのバッヂ3個ずつだ

「これは俺にはこれ以上必要ない」

そして次に渡されたのは

「・・・こいつはいずれ君の手にも渡る。しかし、扱えるかもしれない。」

そうしてラファエルのバッヂをもらった。

「いずれ会うさ。近いうちに。」

「じゃあね」

そうしたあとヴィガンドという男は呪文を唱えた。
「テレポーテーション」

男は何処かへ消えていった

(以下、ダーウィンのチラシ裏です。)
おいおいwwwww
あれ、悪魔隊隊長で錬霊魔会幹部さんじゃねえのかww

「ダーウィン。」
『ん?』
「帰ろう。」

『・・・ああ』



夕方.....といってももう夜


「しっかし、あの人だれだったんだ?」

『話すか?』

「ああ、頼む」

『あの人はな・・・・・・』

コンコンと音がする
………窓から。
窓を開けてみると、
そこには年寄りの温厚そうな眼鏡をかけ、白色の毛をしたおじさんが立っていた。
………空に。

「こんにちは。…いやこんばんは。 望月君。」

「あなたは?」

「魔法省特別人事派遣部隊日本国東日本支部 支部長のカルマです。」

「用件は何でしょう?」

「あなたに折り入って話があります」

「天使部隊への所属に関してでね」

・・・mjsk!

       

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Neetsha