Neetel Inside 文芸新都
表紙

君が好きすぎて
捨て女の子

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ゴミ捨て場に女の子が捨てられていたので拾ってきた。車の泥跳ねでドロドロになってた。

家に持って帰って風呂で洗ったら、目を覚ました。
『……ぅえ…っ。捨てないで……。えぐっ……っ!いい子にするから、いい子にするから……!』
状況が良く分かってないみたいで、泣きながら手探りで俺の足にしがみついてきた。どうやら目が見えて無いらしい。
『捨てないで……!』
涙を流す女の子が可愛かったので、足を掴んで湯船に沈めた。
『がっ!げぼっ……!』
バチャバチャと腕を振り回して暴れる。何度か繰り返してから引き上げてやる。
小さな身体がガタガタ震えていた。
『ごべ、ごべんなざ……げぼっ!』
それでも健気に謝り続けている姿を見て、俺は女の子を飼うことに決めた。

名前は隷子(れいこ)と呼んだ

泣きじゃくっている隷子を残して風呂場を出た。
『ま、まって、あっ!まってぇ!!』
ガシャン ドタンバタン
何かにぶつかって、手探りで必死に追いかけてくる姿が見ないでも分かる。
四つん這いで進む犬のような姿は、実に隷子に似合っている。
脱がすのも面倒で、服ごと洗った服が、肌に貼り付いてイヤラシい。濡れた服はボタボタと床に水たまりを作っている。

orz状態になっている隷子の腹を抱えて持ち上げ、耳元で優しく囁いた。
「お前は捨てられたんだよ」
『!』
どうやら俺が親じゃない事を理解したはずだ。
『捨て、られた……?』
「あぁ。捨てられたんだよ」
『ステラレタ……?』
微かな声、プツンと操り人形の糸が切れたように、隷子の身体から力が抜けた。
「今から、俺がご主人様だよ」
『ごしゅじ……様?』
「いい子にするなら、捨てないであげるよ」
『いい子にします!』
「よし、なら……」

棚から裁断バサミを持って来て、隷子に持たせる。目が見えなくても、ハサミだということは分かったようだ。
「じゃあ、切って貰おうかな。邪魔だし」
隷子は少し動揺したようだった。顔を真っ赤にして、ハサミをかちゃかちゃとしている。が、
『……わかりました』
意を決したように、上着に手をかけて、服にハサミを入れ始めた。

ジャキン、ジャキン、ジャキン。
隷子の服が見る間にズタズタになって行く。これはこれでいいのだが、

「あぁ、違う違う!」
『……?』

不思議そうに首を傾げ、視線はズレているものの俺を見る隷子。

「指だ。指を一本ずつ落とせ」

隷子の顔色が真っ青になった。
実にそそる顔だ。

こんな愉しい子捨てるわけないじゃん^^

       

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