~キラキラ光るお空の星よ~
「お父さん、どうしてお星様はあんなに光っているの?お空に穴が開いちゃったの?」
「ははは、そうかもしれないな。でもどうして『お星様』って、まるで偉い人みたいに呼ぶんだろうね?」
「それはね、お星様はね、偉い人だからだよ。」
「え、どういうことだい?」
「お本で読んだの。むかーしむかーしはね、良いことをして偉くなった人や動物は、神様にお星様にしてもらえるんだよ。」
「そうかー・・・ならきっとお母さんも、神様にお星様にしてもらったんだろうな。」
「お母さんて偉い人だったんだ!!!ねえ、お母さんテレビに出た!?」
「あはは、偉い人が皆テレビに出るわけじゃないんだよ。」
「じゃあ私も良いことをして偉い人になったら、きっとお星様になれるんでしょお?そしたら・・・私、お母さんに会えるのかな!?」
「ああ、きっとそうさ。」
「やったあ、私がんばる!!だからお父さん、お父さんも偉い人になって一緒に会いに行こうね!!」
「そいつはいい考えだ、きっとお母さんも喜んでくれるよ。」
「えへへ~。」
キラキラ光るお空の星よ。
その日までは、僕らを見守っていてくれ・・・