Neetel Inside ニートノベル
表紙

スイーツ探偵 日比谷マナじゃないカナ
自立した大人の女性(笑)

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───アタシの名前は日比谷カナ。的確な推理力を持った女子高生探偵、日比谷マナの双子の妹。
姉が殺されたと聞いて、アタシは犯人を捕まえるために女子高生探偵になった。自立した大人の女性ってカンジ。
「ガシッ!ボカッ!」犯人は許さない!ワーキングビューティー(笑)


 姉がつるんでた警視庁のダイカンヤマ警部、事件の情報を教えてくれるオチャノミズ刑事。
まずは二人にアタシの厚いハートを理解してもらわなきゃいけない。
その為にはこのアタシの、この才気に富んだ灰色の脳細胞を発揮して見せる。
何かてごろな事件でも解決すれば・・・。
「キャー!!」
 事件の香りが私を駆り立てる。早速出番だわ。

「被害者はジンボさん。年齢は二十歳。性別は女。自室のマンションから飛び降り自殺したものと思われます」
アタシの心の理解者、オチャノミズ刑事は私の小悪魔メイクに夢中☆
事件だとおもったのにガッカリ。誰か私のハートを癒してくれる事件は無いのかしら・・・。
「自殺か・・・。一応部屋を調べておくか」
ダイカンヤマ警部はアタシを理解してくれるナイスミドル。チョイワルダンディー。
カナのモテカワ目力で悩殺中☆
「あの・・・カナさんも一緒に?」
「・・・好きにさせてやれ・・・」

「部屋は15階建てマンションの11階です。玄関は施錠されており、窓は開いてました。
 ちょうど、その真下が死亡現場です。」
チガウ・・・。現場を見て思った・・・。これはタダの自殺じゃないわ。
「チョイデブ。スイーツ!」
「ちょwwwワシ警部www」
「警部。念のために用意しておきました」
私の目が光る。このセレブな香り、フワフワスイーツは・・・。

「ふむ。カナさんまでスイーツ探偵の素質があるとは・・・。
 ・・今日のスイーツはコレだ」

ダイカンヤマ警部はワカッテル人。
人気のスイーツがアタシの脳細胞にビビットくる。
「・・・ヤバイ・・・この味は神だわ・・・」
銀座、サロン・ド・テ アンジェリーナのモンブラン。
欧州の甘くせつない香りに包まれたセレブなスイーツ。
紅茶と味わう幸せの瞬間。がんばったアタシへのごほうび☆
しつこいくらい甘いのになんでこんなにおいしいの。
パリのロマンに愛されたパティシエだけが出せる、アタシを愛してくれる癒し系スイーツ。

女ヂカラ発揮!事件は解決したも同然よ!

「これは自殺じゃない。殺人よ!」
キマッタ。かわいいアタシにアタシが惚れる。

       

表紙

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