Neetel Inside ニートノベル
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突然ですが、世界を救って下さい。
どういうことなの…-03

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「──で、だ」
《うん》
「その、突然出来た弟ってのが、この子のことかい?」
「なのなのよー」
「……」
「ポポロカって言うのね。よろしくお願いするのよ」
「あ……ミヤコ、延岡都。よろしく」
 ビリジアンのとんがり帽子を乗せた頭を深々と下げて、ポポロカと名乗った少年が簡潔な自己紹介をする。礼を尽くされた以上、礼を尽くし返さねばならない僕が取った行動と言えば、同じように簡潔な自己紹介を返すことのみである。
《可愛いだろう? 見てごらん、耳がこんな風に尖ってるんだ》
「あ、ダカチホ、耳は止めて欲しい止めて欲しいのね」
《何度も言ってるじゃないか、ダカチホじゃなくてタカチホだよ、濁点をつけちゃ駄目だ。それと、私の名前は高千穂じゃなくて千穂だよ、切る部分が違うんだ》
「ここは呼称が難しいのね。ミョージとかナマエとか、そんな風に区切る風習なんて初めて聞いたのよ。あ、引っ張るのも駄目駄目なのね」
「……」
 何て言っていいのか解らないので、「何て言っていいのか解らない」と言っておこう。こんな風に何度も何度も沈黙を繰り返していては、「お前さっきから三点リーダが多いな」と突っ込まれそうなことだし。
 
 

       

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六月十七日 先生に励ましのお便りを送ろう!!

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