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――霧雨重工(きりさめじゅうこう)――
 営業本社は首都:新都(しんと)内に存在。また、全国各地に製造部門の本部がある。
手がける製品は、一般向けロボットから軍事用機器にまで至る。
政界とも繋がりが強く、業界全体で大きなシェアを占めている。
 しかしながら、不具合対処専門の子会社を立ち上げた時期は非常に遅く、
現在競合関係にある3社で最も新参である。
その為、現在はサポート体制の拡大と充実に全力を尽くしている。

[1話に登場した兵器……『隼』『飛燕』『紫電』]
 霧雨重工が暴走機器対処用に開発した新型戦闘機動車両。
3機とも共通の構造となっており、それぞれに対して互換性がある。
その特徴的なフォルムは、攻撃を受け流せるような形状を追求した結果である。
また、トレーラーでの目的地への搬送を想定しているため、
外装に軽量合成金属などを多用して大幅な軽量化を図っている。
 構想段階では軍用車両への転用も想定されており、
軍事マニアの間では、実際に試作機が数機製作されたとの噂もある。

一言メモ:
『隼』『飛燕』は逆関節タイプの脚部を使用。
また、安定性確保のためか『飛燕』脚部のスネにはショックアブソーバーを格納。
カラーリングは次の通り。
『隼』……オレンジ主体、都市迷彩パターン
『飛燕』……深い青(シアンっぽい?)主体、森林迷彩
『紫電』……紫主体で、関節部などは黒一色で塗装

     

―USロボティクス―
 本社はコネチカット州フェアフィールド。
家庭用ロボットは勿論のこと、軍用の機動戦闘車両なども独自開発している。
米国本土でのロボット市場の大半を掌握しており、日本における立場も大きい。
 3企業の中で最初に暴走危機対処専門の子会社を設立した企業であり、
同時に武力による強制的な鎮圧を標準化したことでもよく知られる。
 兵器製造企業との繋がりは強く、最新鋭の装備の提供を頻繁に受けている。
その為、巷では『第2の駐留米軍』と揶揄されることもある。

[2話に登場した兵器……『ウォートホッグ』『セントリー』『ハウンド』]
『ウォートホッグ』
 USR社が開発した、4脚タイプの重量級機動攻撃車両。
かつて米空軍の地上攻撃機に搭載されていたGAU-8『アベンジャー』の後継となる、
GAU-18『アベンジャーⅡ』を両腕に搭載している。
また、腕部には誘導ロケット弾APKWS-170『ヘルファイアJr.』を10発ずつ格納している。
 軍用と暴走危機対処用は若干仕様に差が見られるものの、ほぼ同様の構成である。

『セントリー』
 USR社が開発した、2脚タイプの地上管制車両。
広域レーダーと無人機指揮能力を有する機体である。
本機の武装は胴体下部に設置された軽機関砲のみだが、一度に多数の無人機を操作でき、
これを用いて広範囲にわたり少人数での作戦行動を可能としている。
地上車両タイプの『ハウンド』の他、航空機タイプの『レイブン』も使用可能。

『ハウンド』
 USR社が開発した、4脚タイプの無人機動戦闘車両。
軽機関砲1門と小型ミサイル、又は対物ライフルを装備している。
機体が小型で軽量なため、専用輸送コンテナに複数機が積み込まれて輸送される。
自律戦闘機能は備わっておらず、『セントリー』や地上施設からの指示により行動する。
 ちなみに、複数機がまとまって行動している場合は『ハウンズ』と呼ばれる。

一言メモ:
 USR系列はグレー主体の塗装が基本になっています。
この企業が『第2の米軍』と呼ばれる背景には、この配色が関係しているかも。
また、メアリー機の側面には『見敵必殺』の文字、沙織機側面には可愛い兎の絵が。
『レイブン』はいずれ登場すると思います。多分。

     

―カシマ―
 霧雨重工の主任技術者だった鹿島好博が霧雨から独立し、設立した会社。
陸上自衛隊の戦闘機動車両『零式』を霧雨重工と共同で開発し、市場に参入。
その後は独自に製品を開発し、シェアを徐々に伸ばしつつある。
 研究意欲が高く、新世代の技術について独自に研究を行っている。
しかし、中には軍事転用を前提とした研究もあり、
反戦・軍縮派のマスコミに目をつけられている。
また、暴走機器の処理自体がまるで『臨床実験』のようであり、
実はカシマが故意に暴走を引き起こしているのではないか、と噂されている。
しかしながら、自らの信用を落とす行為をわざわざやるか、という疑問の声もあり、
真相は明らかになっていない。

[幕間に登場した兵器……『彗星』『零式』]
『彗星』
 カシマが開発を進めている新鋭機。
ジェネレータ2基を並列で駆動させることにより、高い出力を得ている。
その為『零式』より大型化しているが、機動力などは高い。
射撃兵装として機関砲やライフル砲、対地ミサイル、対空ミサイルなどが搭載でき、
近接兵装として格納ブレードを標準で搭載している。

『零式』
 カシマが霧雨重工と共同で開発した戦闘機動車両。
汎用的かつ運用コストを抑えられることを念頭に設計されており、
両腕のマニピュレータに兵装を保持できる他、ハードポイントが複数ある。
また、片腕にブレードを格納しており、近接戦闘にも対応が可能。

       

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