あれから庭のインテリアに置かれていた庭石を粉々にした事で、親父に殴られて、鋼の肉体が作用して、逆に親父が拳を痛める事態になったりと何か色々あったのだが、ともあれ俺は普通に制服を着て普通に登校していた。
(俺の事を好きな女の子を作って、そしてその子のおっぱいを揉まないと、世界が滅ぶ)
なんという恐ろしい事態であろうか。
まさに俺の両手に人類の未来がかかっているのだ。
俺の事を好きな女子がいる可能性があるかもしれない学校を休む訳にはいかない。
「しかしアレだ。朝も思ったけど、あんたってもしかして俺以外に見えないの?」
「うむ。おまえ以外に姿を見せる必要はないからな」
やはりか。横を歩く巫女装束の女を誰も気にする様子がないのはさすがに変だと思っていたんだ。
しかしこういう芸当が出来るとなると、ますますこの女が神様の可能性が高くなっていく訳で、世界が滅亡する可能性も高くなっていく訳だ。
「思っただけど」
俺は横を歩く神女のぶらぶらする乳を眺めつつ言った。
「あんたが俺の事好きになってくれて、おっぱい揉ませてくれれば万事解決だよな」
「それは無理だ。まったくおまえに魅力を感じない」