Neetel Inside 文芸新都
表紙

ストレス解消に
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さて自分は健全なる男子高校生です。
上の図左側は自宅二階の見取り図であり、一番上の右手の①とかかれた
部屋が自分の部屋で、右側はその部屋の内部構造である。
若干引きこもりがちな自分はあめど部屋からでずにパソコンいじりにいそしむのが日課です。

ある夜午前2時をまわった頃でしょうか、
部屋から入り左手のベッドで睡眠中のことです。
電気は消し、カーテンを閉め、部屋が完全に暗くなり、
眼が闇に慣れ始めた頃です。
自分は不眠症でこの時分まで寝付けないことはよくあるのですが、
静寂に耳を傾けているとなにとぞ奇怪なる音が
なっているではありますまいか。
空耳か? 否。
次に階段を上る音が聞こえてくるではありませんか。
泥棒かな等と思い冷や汗をかく次第です。
警戒しているのか木のきしむ音しかきこえないのですがたしかに
人の歩く音です。
このコソ泥は階段の真向かいの部屋に入ったと見え、
人がいないような静寂になるのですが
時折ことりことりと物を置く音などが聞こえるのです。
はてこれは大事ではないか。
自分はこれを取り押さえるべきか。
いや、相手は刃物をもっているかもしれない。
この場合寝たふりをしてやり過ごすのが打倒だろう。
ああ 自分の家の中を見知らぬ他人が息を殺して歩き回っている。
と、ここで日頃親とのけんかやひきこもりの件などでなにかと
鬱憤のたまった自分はこのコソ泥めを撃退せしめんと思いついたのであります。
そうだ。日頃振り回している鉄製の模造刀で
ぶったたいてやろう。相手はどんな反応をするだろうか。
そう考えると日頃忘れていた手に汗握る興奮が沸いてきたのです。
いや 冷静になれ 相手が刃物などもっていたらどうしようものか。
逆らえば命に関わるかもしれない。
しかし正直なところ自分はこの世にどうにもあきれ果てているようなのだ。
痛いのは嫌だが死ぬのはなんとも思わない。
ただ痛いのがいやなのだ。
死ぬのは怖くない。
どうせならここで鬱憤晴らしにおもいっきりぶんなぐってやるのもいいかもしれない。
だめだ冷静になれと自分をなだめるのですが、
相手を鉄の棒でおもいっきり殴る様を想像すると、どうにも猟奇的で残虐な発想が頭に浮かび、やってみたくなるのだ。
もしかしたら殺してしまうかもしれないと思った。
しかしどうだろう。もし殺してしまっても自分が責められる道理はどこにあるだろうか。
いや そんなものあろうものか。自業自得ではないか。
階段の向かいの部屋を見終わったと見え、廊下へでてきたようだ。
廊下の床がしなり音が近づくのが聞こえる。
こうしてもみればすぐそばではないか。
改めて恐怖が襲う。このまま部屋にはいってきたらどうしようかと思うも
廊下の音が消えすぐに静寂が戻った。
どうやら部屋をひとつずれたようだ。
次はこの部屋だ。どうしようどうしよう。
寝たふりをしていれば大丈夫かもしれないが
これは人をおもいっきり殴れるチャンスであると言う心の内に巣くう鬼めのささやきが
ストレスの溜まりに溜まった我が身をかすめるのであります。
次の瞬間自分は息を殺してかつ迅速にベッドからはい出たのです。
部屋の床は絨毯でありそっとあるけばほとんど音はならない。
四つんばいでそっと部屋の片隅に転がっている二本の模造刀を手に取りました。
片方は長さ1メートルあまりの典型的なつばのある模造刀で、
もう片方は長さ60センチほどの短い仕込み刀です。
長い方は鞘にしまってあるが短い方は先ほどパソコンの起動時間などに気まぐれに
振り回したので鞘がなく歯(といってもいかんせん模造刀ですが)が露出している。
殴るならこちらだろうと短い方を右手、もう片方を左手に握りしめ、
迎撃方法を考えます。
暗いとはいえカーテンから若干光がもれているのです。
ちょうど入り口のドアと窓は反対側にあるので、立っていては陰で人がいるとばれてしまいます。できるならいきなり不意をついた方がいいでしょう。
ならしゃがんで待とうか? だめだだめだ。相手も暗闇に眼が慣れている。
おそらくばれてしまうだろう。
そうだ。机の下に隠れよう。これなら窓の下の机の下なので完全に闇の中に
身を隠すことができる。それにカーテンから光が漏れているといっても
ごく微量なものでこの暗闇に慣れた目でやっとそこがカーテンであると認識できる
程度のものだ。きっと大丈夫だ。
このようなことをとっさに考え、そのままよつんばいで机の下に潜り込みました。
パジャマで両手に模造刀といった出で立ちで頭を机の裏にあて、
いつでもたちあがれるようにスタンバイしました。
相手が入ってきたら部屋の真ん中あたりにきたところでいきなり顔を殴ろう。
脇の下に汗が垂れます。ああこんなに緊張したのは何年ぶりだろう。
はじめてかもしれない。
いく秒か後に凝視するドアがそっと開けられました。
つまさきと同時に顔が現れます。
髪が白い…いや金髪だ… 若い男性で革ジャンをきている。
思ったよりDQNではないか。
後悔の思いがこみあげてきた。
もしかしたら自分はとんでもないことをしているのではないか。
彼はベッドのめくれたふとんに眼をやった。
その熱を確かめいかにも不良くさい仕草で部屋を見渡す。
まずいまずいまずい。気づかれたのではないか。
と机のほうに歩を進めてきたではないか。
自分は気が気ではなくなり。
半分逃げるつもりで声にならない叫び声を上げて机の下から飛び出し、
二歩ほど近づいて彼の顔めがけて右手に握った短い方の模造刀
を突き刺しました。その間0.5秒くらいでしょうか。
右手の模造刀が固い物にあたったと思った直後に
彼の驚いたような悲鳴が聞こえ顔に当たった模造刀を両手で振りほどこう
とするも直後に真後ろに倒れかかり、顔を両手で抑えて悲鳴を上げました。
この驚きようからおそらく彼は自分が机の下に隠れていたとは気付いていなかったようです。はたまた机の下に人がいるのか確認しようとしたのかもしれません。
しかしまさかその人間が鉄の棒で武装しているとは思いつかなかったようです。
自分はもう必死だったので自分に背をむけて顔を抑えて悶える彼の背中を
思いっきり蹴り飛ばしました。彼はドアの縁に頭をぶつけて片方では顔を抑え、
もうかたほうの手をこちらを押し倒すように投げてよこしました。
自分はその手の甲を短い模造刀でたたいてやりました。
するとどうでしょう彼は静寂を切り裂かんばかりの悲鳴を上げたではありませんか。
その姿に自分はふつふつと自信のようなものがわいてきたのであります。
ああ 机の下からいきなり日本刀をもった男が顔にそれを
垂直にぶつけてきたのだ。どんなに驚いたことだろう。
そう考え、自分は言いしれぬ快感を覚えたのであります。
そしてドアの境目で顔を押さえてうずくまる彼の首元を3度程
短いほうで殴りました。
彼は悲鳴を上げながら廊下のほうへ逃げようとしました。
自分は彼の首もとのあたりを長い方の模造刀をぶんなげた左手でむんずとつかむと
自分の方へ勢いよくぐいとひっぱりました。
彼は自分の部屋の中央のあたりに倒れ込んできました。
そして片方の手でやはり顔を押さえながらもう片方の手でこちらを押し飛ばそうと
してくるのです。またその手をたたき落とし顔を押さえてる方の手を
6回程叩きました。彼は眉間にとことん皺をよせて眼をぎゅっと開けたり閉じたり
しながら尚も腕をうごかしています。
鼻の横から出血していました。
眼を貫通したと思っていましたがどうやら鼻のよこに刺さったようです。
模造刀とはいえとがった鉄の棒ですから圧力をかければ人間の体なんて簡単に刺さって
しまうでしょう。
自分はなんだかよくわからない快感に酔いしれるのを感じて
その男の胸ぐらをつかみあげ、後ろに押し倒すと
半分血だらけになったその顔を勢いよく模造刀でぶったたいたのであります。
右に左に20回くらい殴打しました。
血だらけになり、耳が裂けました。
彼は叫びながら走って部屋をでました。
壁にぶつかりながら階段をかけおります。
彼からしたら一刻もはやく家をでたいのでしょう。
自分は長いほうの模造刀を拾い上げ横にぶんまわして鞘を投げ飛ばすと
追って廊下にでました。
不幸にも階段は吹き抜けになっており彼は丁度Uターンして階段を
降りてくる形になります。
自分は階段を下りていく彼の背中を上の廊下から長い方の模造刀で
体重をかけて背中をつっつきました。
かれは悲鳴をあげ階段を転げおちました。
自分は続いて階段をいっきに下までおりると、下でうずくまっている彼の
肛門に長いほうのをずぶりとさしました。
腸を二三本貫通したと思います。あとは親が止めるまで
ひたすら彼を短い模造刀でぶちのめしました。
皮ジャンは裂けて綿が飛び散り、全身血みどろでした。
指も腕も複雑に砕かれ何回もくちょくちょになるまでさした腹からは少し内臓が
でていました。

おしまい

       

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Neetsha