Neetel Inside 文芸新都
表紙

期間限定の僕ら
期間限定の僕ら4

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 果たしてその言葉は、本当に口から吐き出された言葉だったのだろうか。僕の単なる幻聴ではないのだろうか。
「……え?」
 自然に漏れ出た言葉が、ゆらりと宙に揺らめく。まるで粘度の高い液体の中に入れられているかのような感覚が身を包み込み、視線を歪ませる。
「今まで、俺は駄目だとか、そうやって諦めてた部分があったんだ」
 けど、と駿介は両拳を硬く握りしめる。
「お前は、好きだからとかそういうので付き合ってるんじゃないんだろ?」
「……」
 駿介のナイフが、靄のかかっていたそれを一突きにした。一点を押された事で崩れ去ったそれは同時に僕の脳内に“納得”という言葉を出現させた。
 僕らの恋人関係に、愛や好きという部分はない。僕は綾瀬という存在に“憧れていた”だけで、彼女に至っては「僕に彼女とはどういうものなのかを教える為の七日間」だと言っていた。それが真意かどうかは確かめられはしないけれども、それでも僕に対して“好き”という感情を抱いてはいないのではないだろうか。
 僕は今、“何”と付き合っているのだろうか。
「……俺はずっと好きだったからさ、最後くらい散りたいんだよ」
 駿介の言葉に、僕は視線を下に向けながら、ゆっくりと頷く。
「じゃあ、俺行くわ。伝えたいこと伝えられたし」
「ああ、分かった」
 普段ならうだうだと過ごす筈の昼休みが二つに割れた。居心地悪そうな色を浮かべている駿介の様子を見るに、やはりこれだけの告白をした手前、一緒にいるのはどちらにとってもつらくなるだろうと言ったところなのだろう。僕は駿介の裏の意見を素早く察知し、そして同意の意を自らも心の内で示し、背を向ける駿介の姿を見送った。
「だよな、本当に俺……」
 冷たい風を全身に浴びながら、外の風景を眺める。昼休みを使用してグラウンドでボール遊びやその風景を見てのほほんとしている生徒がそこら中に点々と存在している。
 不意に、手を繋いで歩く男女の姿を見つける。互いに笑みを浮かべて談笑している姿は、傍から見ていると少し恥ずかしいものがあった。
「って、朝俺と綾瀬さんがやってたことと同じか……」
 ぼんやりと浮いてきた発言。それを僕は素直に音として外気に晒す。
 けれども、その光景でさえも、七日間の中の一コマにしか過ぎないのだろう。七日間が過ぎればただの夢と化し、そしていつかは消えていくのだろう。
「俺、なんで彼女を作ったんだろうな……」
 手摺の上で蹲り、小さい声でそう呟く。

   ―期間限定の僕ら3―
   ―金曜日②―

「――であるから」
 黒板にカツ、カツ、と白の文字を書き殴りながら授業を続けている教師をぼんやりと見つめ、僕は指先で器用にペンを回し続ける。ノートは依然白紙のままだ。多分僕の予想だと白紙のまま授業を終えることになるだろう。僕は机の上でだらんとしているノートにすまんと無言で謝罪を送ると、再度ペン回しに意識を持っていく。
 いや、実際のところ意識は別な所にある。けれどもどうしてもそれを考えたくなくて、ペン回しに意識を持っていこうとしているのだ。
「……」
 くるり、くるりと人差指の周囲を回り定位置へと戻るペン。
「……」
 くるり、くるり。
「……」
 くるり、くるり。
「おい、雪群聞いてるか?」
 手の中で踊っていたペンがカランと床に落ちた。僕はそのペンを拾い上げて、そうしてからこちらに圧迫的な視線を向けている教師へと顔を向ける。
「ええと、はい。一応は……」
 ほう、そうか。と教師は数秒間こちらをじっと睨みつけた後に授業を再開させた。ああ信じられていない。というかこんな返事で信じてもらえるわけはないし、仮にもし正直に「聞いていませんでした」と謝罪しても多分この反応だっただろう。この返答の仕方に正解はない。
 ふと、思う。正解とはなんだろうという疑問が過る。
 僕は、彼女を好きになるべきなのだろうか。それとも……。
「……あぁ、もう」
 僕は頭をがしがしと書き、そして乱暴に黒板に殴り書きされている公式を全てノートに同じように殴り書きしていく。このもやもやした感触をどうにかしたくて、ひたすらに僕はペンを走らせる。
 それでも、心の中にどっかりと座りこんでいるこのもやもや感が消えることはないわけで。
 僕の殴り書きの公式が黒板の公式に追いついたと同時にチャイムが鳴り響く。
「じゃあ、ここまでな。授業もあと数回だが、気を抜かないように」
 明らかに僕に対しての言葉と威圧的な視線を向けてそう吐き出すと、その教師は廊下へと姿を消した。僕はそんな彼の後姿をじっと見つめながら、それでも別の思考を巡らせ続けていた。
「おい、珍しいな。お前が教師に目を付けられるなんてさ」
 どっかりと机の上に翔が座る。
「おいおい、ノートふんづけるなよな」
「取ってないからキレられたんだろう?」
 まあもう試験も何もないのに取る意味はないけどな、と翔は漏らして、そうしてから足をぶらつかせ始める。
「今日はちゃんと取ったさ」
「ウソつくなって」
「本当さ」
 一歩も引こうとしない僕の言葉に翔は少し呆れたのか、机を飛び降りてからはいはい、と呟き、そして――
「で、駿介と何があった?」
 頭の林檎を射抜く程の精密な狙いで、核心を貫いてきた。
「な、なんでさ」
「お前が授業でぼうっとしてたときの原因は決まって一つなんだよ」
 僕はごくり、と唾を飲み込み、そうしてからちらりと翔の後方を見る。
 駿介と一瞬だけ目が合った。
「やっぱりな」
 翔は全てを理解したようで、一度深く頷くと腕を組む。
「綾瀬さんとのことだろ」
 こいつにはテレパシー能力でも付いているのではないだろうか。

   ―――――

 購買部のパンというのは何故ここまで美味いのだろうか。コンビニ等で売っているものと同じはずのものでも、購買で買うと何故か美味しく感じてしまう。
「やっぱり購買で買うパンは神だな」
「ああ、そうだな」
 いつもと変わらない屋上。けれども、いつもと違う景色が一つだけある。
「駿介、来ないな」
「一応さっき声はかけたんだけどな」
 二人だけの放課後は何故かやけに寂しく感じた。
 購買で買ったパンを食い終えた翔は無言のままそれらを片すと立ち上がり、外の風景を眺め始める。
 肌寒い風が起こす掠れた音、騒ぐ生徒達の声、風によって揺れて葉の擦れ合う音、聞こえてくる音は沢山あるのに、僕と彼の間だけひたすらに無音だ。
「……悪い、嘘ついた」
 僕は耐え切れなくなり、とうとう口を開く。
「ん?」
「あんま、今はパン美味く感じない」
「そりゃあそうだろうな」
 手すりに突っ伏しながら外の風景を眺める翔は、投げやりにそんな返事を放つ。分かっている。彼が聞きたいのはそんなことではないということくらい。
「――分かったよ、言えばいいんだろ」
「やっと言う気になったか」
 翔は微笑むと手摺から離れて、パンをもそもそと食べている僕の前で胡坐をかいて座った。
「その様子だと、駿介が綾瀬のことを好きだったって事は……」
「聞いた」
「その後、何があったんだ?」
 翔は僕のアップルティーの紙パックを手に取ると一口飲む。
「……俺と綾瀬さんの期間が終わったら、告白するんだってさ」
 なるほどな、と翔は頷く。何か納得の行った様子なことが気になった。
「で、お前は?」
 けれども、その問いを口にする前に翔は続けて質問をこちらに向けて放つ。
「……」
「その言葉にお前は何か反発したのか?」
「してない。というか、できなかった」
「じゃあ喧嘩すら……」
「してないよ」
 僕の返答に対し翔は唸る。僕だってこの状況はあまり納得しきれていない。確かにいつも仲良くしている友人の彼女に告白するという宣言をした手前気まずさというものはあるかもしれないけれども、ここまで気まずさを感じることだろうか。
「お前はそこまで深く考えてないかもしれないけど、多分駿介にとっちゃとてつもなく勇気のいる宣言だったろうな」
「え?」
 不意に切り出された言葉に僕は一文字を漏らす。
「だってさ、確かに期限の決まった彼氏彼女関係かもしれないけどさ、今現在その関係をしてる人間に『期限が来て別れたら俺告白する』なんて事、普通言えない。ましてや三年間を共に過ごしてきた奴にだぜ?」
「それは……」
「あいつはそれだけ本気だってことをお前にぶつけたんだろうな」
「……」
「まぁ、正直ウザいことこの上ないけどな」
 俺の恋愛ごっこと彼の本気の恋愛、どちらが重いかなんて一目瞭然だ。そんな僕の軽い気持ちから始まった“恋愛ごっこ”を期限までの間見続けなければならない。
「俺……」
「あいつは多分応援はしてるよ。でも諦めるつもりもない」
 じゃあ、彼はあの告白で僕に何をさせたかったのだろうか。
「俺は、なんて答えるべきだったんだろう……」
「それを見つけろよ。この七日間でさ」
 翔はそう言うと僕の肩を二度叩く。
「彼女が何で七日間の恋愛をしようと思ったのか、お前はこの七日間で何をしたいのかとかさ、沢山あるんだろ? 疑問はさ」
 僕は一度だけ頷く。
「自分の納得のいく答えを見つけて、それを駿介に言えばいいんだよ。真っ向からぶつかれば、きっと駿介はそれに応えてくれるだろうから」
「……そっか、そうかもな」
 翔の言葉に僕は頷く。駿介だけ真剣に真正面からやってきたというのに、僕だけ後退し続けることはしてはいけない。
――運命みたいなものを感じないか?
 一年前、声をかけてくれた時だって、彼はちゃんと前から向かってきてくれたのだ。
 高校生活もあと数日。僕だって最後くらい、ぶつかってやらなければ……。
「それはそうと、お前綾瀬さん放置していていいのか?」
「あ……やっべぇ!!」
 翔の言葉で、彼女を待たせているという事を思い出し、僕は踵を返すと屋上の隅に設置されている扉を思い切り開く。
「あぁ……」
 僕はそこで首を後方へと回す。
「いつもありがとうな!」
 気にすんな、といった風に翔は手を挙げた。その姿を確認してから僕は、扉を閉め、思い切り階段を飛び降りた。

   ―――――

 駿が扉を閉めた事を確認してから、翔は一人の男の名を呼ぶ。
「めっちゃ寒かった……」
「そりゃあまだ冬だからな」
 駿介はカーディガンの上から身体を擦りながら翔の下へと歩み寄る。
「どうだ?」
「ウザいってのは余計だと思った」
「実際ウザいって」
 翔は笑いながら、むすっとした表情を浮かべる駿介の身体を押す。
「というか今も卑怯この上ないだろ」
「いや、だって……」
 駿介はそこでもじもじと指を回しながら視線をあちらこちらに移動させる。そんな彼の姿を見て翔ははぁ、と大きなため息を一つ漏らした。
「まぁあいつは本気で七日間で何をしようか考えるつもりみたいだな」
「俺だって真っ向から言ったんだ。そうしてくれないとフェアじゃない」
「隠れて俺と駿の会話聞いてるってのもフェアじゃあないけどな」
 ぐう、と駿介は苦虫を噛み潰したような顔を浮かべ、翔を見つめる。
「……この七日間を本気で送ってほしいんだよ。あいつ、こうでもしないと何気なく過ごして終わらせそうだからさ」
「へぇ」
「七日後に告白するってのは本当だからな」
 駿介は再確認でもするかのようにその言葉を強く吐き出した。
「まぁ、でもな……」
 突然穏やかな表情を浮かべたかと思うと、駿介は手すりに寄り掛かり下を見始める。見覚えのある男子と、自分の憧れの女子の二人組が手を繋いで校門から出て行く姿が見えた。
「でも?」
「もしも駿がさ――」

 駿介の言葉が風と共に流れて行った。

   ―――――

 待たせてごめん。その言葉と共に僕は彼女に頭を下げる。綾瀬は穏やかな笑みを浮かべて両手を振り気にしてないというジェスチャーをこちらに送っているが、それでも謝るべきだと思った。
「色々あってさ」
「気にしてないよ。でも……」
「でも?」
「連絡位は欲しかったかな」
 そう言うと綾瀬はえへへ、と携帯を取り出して僕の前を泳がせる。
「というか、よく考えたら俺、携帯の番号……」
「教えてなかったっけ!?」
 携帯の番号も知らない彼氏と彼女というのも不思議で面白いとは思うが、流石にいつまでもそのままでいるわけにはいかないだろう。
「なのにちゃんと朝と放課後会えてるってすごいね」
「綾瀬さんが待ってくれてるからね。いつも」
 そう言いながら僕は携帯を取り出すと、赤外線通信を起動させ、彼女に携帯を向ける。綾瀬も同じく僕に向けて、いや正確にいえば僕の携帯に向けて自分のそれを出す。
 情報の交換がされる。
「これで、いつでも連絡できるね」
「気軽にメール、してくれると嬉しいかな」
 綾瀬はそう言うとにっこりと笑う。少しだけ赤みを帯びた頬がまた一段と彼女を可愛らしく見せていた。
「じゃあ、行こうか」
 頷き、僕に手を伸ばす彼女。僕はその手を取ると、校門へと歩き始める。今でもまだ正直胸の高鳴りを抑えられない。昨日とは違った小さな温もりを感じる細くて綺麗な手が、まだ自分には少し恐ろしく見えてしまう。
 そのまま校門を出た辺りで、彼女は突然僕を見て笑いだした。
「手を繋いでるとね」
 何故だか彼女の声が多少震えている。と同時に、何か不思議な感情を彼女から感じた。
「相手の思ってること、少し感じ取れちゃうんだよ」
 そういうと綾瀬は手を離し、両の腕で僕の右腕を抱きしめるように包み込んだ。
「えへへ」
 頬を更に赤く染めた彼女はぎゅっと自らの身体を僕にくっつける。心なしか、柔らかなそれも腕に当たっている気がする。
「ちょっと……」
「嫌?」
「い、いやではないけど……」
 そう返答すると彼女は満足そうに頷き、そしてその体勢のまま歩き始める。手を繋ぐよりも更に先のものに僕は怯えと嬉しさの入り混じった奇妙な感覚を覚え、そして破裂するのではないかというくらいに高鳴る心臓をどう抑えようかと思考を巡らせ続ける。
「あ、あのさ」
 必死の思いで吐き出した言葉。
「……この間も言ったよね」
 それを俯いて顔を隠したままの綾瀬の声が押しとどめた。
「この関係を続けてるだけじゃ、駄目?」
 その言葉に、僕の口は敗北した。僕は口を噤み、彼女は腕に抱きついたまま、表情だけは見せずにいる。
 やってしまっただろうか。いや、でもこういう二人だけの時でないと聞けない内容だ。ここしかない。けれども確かに何度も確認するように聞かれれば彼女だってうんざりするのは当り前だろう。
「うん、いいよ……」
 僕は、そう言った。そして続いて――
「言える時になったら、言ってください」
 これが多分、ここまでで一番の勇気の要る言葉じゃないだろうか。
「……うん」
 そして多分、彼女のこの頷きと二文字の返事も、彼女にとっては一番勇気の要るものだったと感じた。
 手を繋いでいると感じ取れるものがあると彼女は言っていた。ならば僕も彼女から何かを感じ取って、それを掬い取ってやるべきだと思った。苦手なんていう言葉で逃げるべきではない。
――真っ向からぶつかる。
 駿介だって、彼女だって、こうやってちゃんと僕と向き合おうとしてくれている。彼女はまだ真意を知らないけれども、ちゃんと僕の存在を感じてくれていることは確かだ。
ならば、僕だってそれに向き合ってやるべきだ。
「俺、綾瀬さんとの関係で、絶対に、変わって見せるから……」
「うん、頑張ってね」
 彼女は俯いたまま、それでも穏やかな声でそう返してくれた。
「……も……な……ちゃ……」
「え?」
 不意に聞こえてきた小声に、僕は反応する。
「なんでもないよ、独り言だから気にしないでね」
 そこで彼女はやっと顔をあげて、いつもの笑みを浮かべた顔を見せた。

「踏み切りだね」
「そうだね」
 バーの上がっていく踏切を眺めながら僕らは言葉を交わす。変わらず腕を抱いたままの彼女を一度見てから、僕は彼女の歩幅に合わせて足を前に出す。
 この踏切を過ぎたら別れる事になる。そのことに僕は口惜しさを感じているようで、なんだかこのまま離れるのが寂しくなってきていて……。
 そんなことを考えているうちに、踏切を渡り終えてしまった。
「ここでだったよね」
「うん」
 腕から彼女が離れる。引き止める勇気まではまだないか、と僕は心の内で深いため息を吐き出す。
「雪群君」
「え、……何――!?」

 振り向いて、何かが僕の顔に向かってきていて、気づいたら目の前に彼女の顔があって、何か柔らかい感触もあるわけで……。
 何故この状況になっているのだろうか。僕の思考が完全にショートし、ただ彼女の唇に全てを委ねるという選択肢かできなくなってしまっていた。
 別に大人のものであるわけではなく、ただ互いに付け合っているだけのもの。それでも、これは確実にカップル二人がする“アレ”なのだろう。
「……」
「……」
 何時間にも感じられた、いや実際はたった数秒間の出来事であるそれが終わる。ずっと息を止めていたのか、綾瀬は赤い顔でいつもより少しばかり大きく呼吸している。
「じゃあね」
「あぁ、うん」
 彼女はくるりと身体を一回転させてから僕に微笑ましい視線を送りながら一歩、二歩と後ろ向きで歩いて行き、そして身体を半回転させると僕に背を向けて去っていった。
 その姿をじっと見つめた後、自分の口に手を充て、そうしてからその手を見つめる。予想外の出来事で正直実感がわかないが、胸ははち切れそうなほどに忙しなく鼓動しているし、顔は茹でダコのように赤くなってしまっているし、この不思議と沸き上がるような感覚は止められようもない。
「……やっちゃったんだ、俺」
 その感覚に身を震わせながら僕は呟く。まさか、こんなに早くに、しかも彼女からされるとは思ってもいなかった。
今は全てを忘れていよう。ただこの感覚に溺れてしまおう。僕は、拳をぎゅっと握りしめ、一人その場で驚愕と嬉しさの入り混じった感覚を、抱きしめ続けた。

 金曜日の、寒さと薄明かりの中で起きた出来事だった。

       

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Neetsha