Neetel Inside ニートノベル
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呪いのオナホール
がんばって書きました。よろしくお願いします

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 今、僕の目の前には、一つの小汚いオナホールがある。



 オナホールが何か知らない人の為に説明すると、穴の開いた筒状の物体で、穴の中にはおまんまんが擬似的に再現されており、そこにおちんぽを入れてじゅぶじゅぶオナニーを楽しめるという紳士グッズだ。
 はっきり言って、とても気持ちがいい。セックスより気持ち良いっていう人もいるぐらいの素晴らしいオナニーアイテムだ。
 
 しかし目の前にあるオナホールを使う事を、僕はためらっていた。
 何故ならこれが、友人の使用済みのオナホールだったからだ。


 このオナホールを僕が手にしたのは、今日の放課後の事だった。
『マジでこれ滅茶苦茶気持ちいいんだって! 騙されたと思って一回使ってみ!』
 と荒い鼻息でまくしたてた友人、山田太郎に、半ば無理矢理な形で押し付けられたのである。

 太郎は頭が大丈夫なのだろうか。
 まず、自分の使用済みのオナホを、人に使ってみろという神経が信じられない。
 しかも聞いてみると、元々はこのオナホ、使用済みの状態で公園に落ちていたものだというのだ。どういう脳みそをしていたら、そんなものを拾って使おうとという思考にたどり着く事ができるのか。本気で理解に苦しみすぎる。誰が使っていたかもわからない訳だぜ。衛生的にも、精神的にも、とにかく色んな面からありえないだろう。

 しかし。
 しかしである。


 そんな事を考えつつも、僕は今、下半身を丸出しにして、オナホを前におちんちんをおっきおっきさせていた。
 仕方ないよね、僕、男の子だもん。
 オナホマスターの太郎があんなに熱心に進めるなんて、よっぽど気持ちいい代物に違いない。 
 そう考えると、おちんちんが期待で膨らんで仕方ないんだ。


 胸の鼓動が期待で高まるのを感じながら、僕は股間の暴れん坊をオナホールに突き刺した。



「らめぇぇぇ! こんなのすぐいっちゃうよぉぉぉぉぉぉぉ!!」



 ドピュッピュッ!

 確かにそのオナホールは、この世のものとは思えない気持ちよさだった。
 これに比べたら、僕の押入れの中のオナホコレクションなどゴミの塊のようなものだ。

 それから何度も、何度も、僕は腰をがくがくさせる程激しいオナニーをした。
 それからお風呂場で自分の精液にまみれたオナホールをごしごしとこすって洗った。
 この時ほど、人生ってなんだろうって考える瞬間はないと思う。



「おい、聞いたか! 太郎が死んだらしいぜ! 自殺だって!」
 翌日、登校して教室に入った瞬間、僕が聞いたのはそんなとんでもない台詞だった。
 僕にこの至高のオナホールを貸してくれた友人が、自殺したというのだ。

 昨日アレほど熱く、声高らかに、いきいきとオナホールについて語っていた太郎が、自殺?
 僕はあまりの驚きで声が出なかった。


「しかもよ、遺書とかあったらしいぜ。呪いのオナホールを使ったから呪われたとか何とか」
 ぞくり、と鳥肌がたった。
 
 呪いの、オナホール?


 もし太郎から、怪しいオナホールを自殺の前日に借りて居なければ、僕も今、友人と一緒になって「何それwww」とか笑っていられたろう。
 しかし、僕は直感的に感じ取っていた。

 使用済みのオナホールを他人に薦めるなどという、太郎の異常な行動。
 その使用済みのオナホにおちんぽをぎんぎんにして興奮し、ぬぷぬぷ挿入してしまった僕。
 そして何より、あのオナホールのこの世ならざる快楽。

 どう考えても異常だった、太郎や僕の行動が、呪いという言葉で繋がっていく。
 そう、その時僕は何故か直感していた。




 おそらく、昨日僕がハッスルしたあのオナホールが、太郎の自殺の原因の『呪いのオナホール』だ。

       

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