文藝作品レビュー
「よめえごと」「探偵 佐伯泰彦 対 超人X」「武士に」
2回目
・お題
「よめえごと」(山優)
「探偵 佐伯泰彦 対 超人X」(冬波 しう)
「武士に」(比草寺 孝利)
完結作品ひとつ、期待作2つのバランスのよいお題でした。
○「よめえごと」(山優)
490 :以下、VIPにかわりまして新都社でお送りします。:09/11/02 19:46:26 ID:s5SCpMG9
「よめえごと」のレビュー。
未読作品だったんだけど、とりあえず一話目だけ…と思ってたら、最後までさくさく読めた。
全体の感想を言えば、なかなか面白かった。
ただ、描写がすごく淡々としてる。
そこが特色でもあるし、勿体無いとも思ったかな。
印象的なエピソードはたくさんあるから、もっと描き方で心理ドラマを展開して、読者をドキドキさせられそうな余地があると感じた。
ある意味淡白で無欲な感じ。もっと色気を出してもいいのかなー。
主人公が全くお金に困ってないってところ以外は、ニートの描き方も結構リアルだし、的外れな感じがない。
ただ、自分としてはもっと心理描写が欲しいなー。人間の捉え方が平板な感じ。最初の殺人の動機も、もっとドロドロしてた方が楽しかった気がする。これは好みの問題かもしれないけど。
しかし山優先生はまだホントに若いので、そこまで要求するのは酷ですね。
しかし反社会同盟にもコメントがあったけど、中3でこういうのを書こうとするのがすごいなぁ…と。
491 :以下、VIPにかわりまして新都社でお送りします。:09/11/03 14:16:55 ID:FB1IEmg0
山優は文章が稚拙。
内容とつりあいがとれてないんだよな。
だから、内容も稚拙になるんだろうけどさ。
492 :以下、VIPにかわりまして新都社でお送りします。:09/11/03 20:53:42 ID:GDz8yDp7
>>491
辛口だなーw
自分は中3ならむしろよく書けてる方だと思ったけど。
493 :以下、VIPにかわりまして新都社でお送りします。:09/11/03 20:59:44 ID:sKJWSP9u
>>492
中三だからって下手な文章でいいってわけじゃないだろう。
494 :以下、VIPにかわりまして新都社でお送りします。:09/11/03 21:02:43 ID:cEVXtPSP
んーまあ、中三だからといって今文章力の拙さに目を瞑ってもらえる訳ではないけど、一人の作者として考えれば将来性はありそうだ
495 :以下、VIPにかわりまして新都社でお送りします。:09/11/03 21:03:45 ID:WbkZG+XA
>>492
年齢は言い訳にならない
語彙がなくてももっと読みやすい文章は存在する
496 :以下、VIPにかわりまして新都社でお送りします。:09/11/03 21:17:05 ID:sKJWSP9u
>>495
たとえば誰の文章?
497 :以下、VIPにかわりまして新都社でお送りします。:09/11/03 21:19:23 ID:GDz8yDp7
そうそう、>>494みたいなことが言いたかった。
しかしなんだか厳しいなぁ。
自分はとりあえず読みやすいだけでも偉いと思ったけど、読みやすくないと思う人もいるんだね。
まぁ捉え方は人それぞれだからいいんだけど。
498 :以下、VIPにかわりまして新都社でお送りします。:09/11/03 21:22:45 ID:cEVXtPSP
まあ、少なくとも今現在じゃ文章力はきついな
なんか異様に読みづらいってか、しつこい文章。同じ様な語尾が延々と続くからかな
499 :以下、VIPにかわりまして新都社でお送りします。:09/11/03 21:29:18 ID:WbkZG+XA
>>496
平易でいい文章という点では「病ん×デレラ」なんかそうじゃないかと思う
難しい表現や語彙には頼らないで、魅力のある文章が書けてるように感じる
山優先生は事実のみを素直かつ淡白に描き出してる印象があるから、もっと一文一文大事に捻ってみたら面白くなるんじゃないかな
>>497
ごめん、読みやすい読みにくいっていうのは語弊があった
俺は文章における表現とかに伝わりやすさがあって魅力を感じるかどうかってところを評価したかったんだ
確かに山優先生の書く文章には伝わりやすさはあると思うけど、それは拙さとセットでついてくるものなんだよね
上から目線になっちゃったけど、真面目なレビューの延長線上ってことで御免
500 :以下、VIPにかわりまして新都社でお送りします。:09/11/03 21:34:00 ID:cEVXtPSP
またヨハネの話になってしまうが、ヨハネも語彙力とかが優れている訳ではなく、むしろさっぱりとした文章。二人とも若いし。
でも山優の文章は読みづらいと感じ、ヨハネの文章は多くの読者が読みやすいと感じている筈。
それは言葉を選ぶセンスや文章の繋ぎのテンポとか、そういう技術の外の要素だと思うよ。
503 :以下、VIPにかわりまして新都社でお送りします。:09/11/03 21:44:03 ID:GDz8yDp7
>>499
なるほどね。
うん、確かに拙いとは思う。魅力的な文章とは言い難いかも。
ただ自分は、最低限日本語としての破綻がないように感じたからそこを評価したいな、と。
実際のところもっと年齢が上でも破綻した文章を書く人はいっぱいいると思うから。
無駄な装飾が多い、自分に酔ってるような文章よりは自分には読みやすかった。
>>500
例えがわかりやすい!確かにヨハネ先生は特別語彙力があるわけではないよね。
やっぱり文章を読ませる力があるってことだよね。
519 :以下、VIPにかわりまして新都社でお送りします。:09/11/04 00:25:51 ID:0K4HLIYE
よめえごと
内容に対して文章力が釣りあっていない
まあこれに関しては今後も小説を書き続けたり、読書していくことで解決する問題だと思う
これしか書くことが浮かびませんでした
520 :以下、VIPにかわりまして新都社でお送りします。:09/11/04 00:33:45 ID:J9zro1pQ
「よめえごと」を辛口長文レビューしてみる。
まずは文章・表現で気になった部分だけ箇条書きで抜粋する。
1.アラビア数字と漢数字の表記揺れ(1話目のみだからあまり気にはならない)
2.段落分けをもっと多くしてほしい
3.「間」がない。重要なシーンも平易なシーンも同様に流れてしまう。ダッシュや三点リーダを効果的に使ってほしい
4.「ガタンゴトン、キィー」という電車の音。擬音を使うのは(特にこういう雰囲気の作品では)お勧めしない。
そして、本題の話の方のレビュー。
殺人→更生というテーマ選びはいいと思った。
結末に意外性は持たせづらいテーマだけど、このテーマなら過程を描くことでカバーしきれる。
それだけに、この淡白な描写群は非常に惜しい。
特に殺人を犯すシーンの描写は、あえてキツい言い方をするが「酷い」。
>「おじさん。こんなところで何するの」と聞いてきた男の子の口を塞ぎ素早く沼に沈めた。
この一文で人が死ぬ。この子を殺める直接的な描写はこの一文だけ。
いくらなんでもこれはないな、と思った。
この子が夢に化けて出てくるシーンなんかはありがちだけど書き方次第では効果的になると思うし、シナリオの構成には光るものを感じる。
主人公が更生する過程の心理描写はこの物語の肝なんだから、しつこいくらいでいいのにこれも淡白。
もっとしつこくしつこく、粘っこく捻って文章を書けるようになったら山優先生は化けるのではなかろうか。
以上、ざっと書いてみた。山優先生応援してるぜ!
○「探偵 佐伯泰彦 対 超人X」(冬波 しう)
509 :以下、VIPにかわりまして新都社でお送りします。:09/11/03 22:01:13 ID:o5NitCI6
流れを源流に。
「探偵 佐伯泰彦 対 超人X」
作者の方は名前もよく聞いていたので期待はしていたのですが……
すいません、一話で挫折です。
まず、ドドド、パリンなどの表現を当たり前のように使っているのが残念。
前者は削るべきでしょうし、後者なら比喩的表現を用いてしかるべき。常識ですよね。
それに日本語として不自然な部分も少しばかり気になります。
顕著な部分は
彼の周囲を取り囲んでいた軍警察の兵隊達は皆昏倒しているのだ。
灯が灯るまではホンの数十秒、その間に六人の兵隊が昏倒している。
流石にこの部分はどう考えたって可笑しいでしょうが。
後は、文章が淡々とし過ぎてるかな。
内容が重いのに文章が軽いから印象も薄くなるように思います。
こんな感じでしょうか。
必然駄作には辛口にもなります。
515 :以下、VIPにかわりまして新都社でお送りします。:09/11/04 00:01:58 ID:7HP1PCaz
探偵 佐伯泰彦 対 超人X
四話途中まで読んだ。
まず起承転結が記されているので、場面のうつり変わりがわかりやすいし、文章量もちょうどいいと思った。
また、難しい漢字には読みがながふってあるから読者に優しいともいえるけどそれが多すぎると読むリズムが崩れるため少しうざったく感じた。 でも作者の考えるところがあってのところなのかな。
表現で気になったのは一話の一箇所だった。でもつかみが面白かったから一気に読めた。
あと大正時代ってプリンとかキャラメルとかがすぐ手に入る時代なのかな?
この先も読んでいけそうな作品。
516 :以下、VIPにかわりまして新都社でお送りします。:09/11/04 00:07:14 ID:P1qIz6tE
自分も「探偵 佐伯泰彦 対 超人X」のレビュー。
うーん、好き嫌いが有りそうかな、と思ったのが第一印象。
ちょっとベタというか、レトロな感じがする。時代設定とかの話ではなくて。
文章は、「勿体無い」と感じる箇所が多かった。
特に状況の説明文が読みづらいしわかりにくい。
推理パートで種明かししてくれてるんだけど(第三話と第七話)、こっちの読解力が足りないのか、すんなりと状況を把握しにくかったな。
あと活動写真のトリックはちょっと無理があるのでは…。
ただ、何がしかの「雰囲気」を書こうとしているのはすごく伝わってくるし、そこは結構成功してるんじゃないかな。
○「武士に」(比草寺 孝利)
523 :以下、VIPにかわりまして新都社でお送りします。:09/11/05 20:45:34 ID:VdM2Uq7r
さて、「武士に」のレビュー…というか、感想。
自分は歴史物って普段は読まないし、今までも司馬遼くらいしか読んだことがないから、
「歴史小説かくあるべし」みたいのが全然なくて、単なる感想になってしまった。すみません。
で、読んでみた感想。
最初の備中松山藩云々のくだりは少し辛かった。
入封とか転封とかの言葉もわからない。
これは自分が歴史物に疎いせいなんだろうけど。
でもまぁ、文脈でなんとなくわかるので特に問題ないのかな。
でも次章になったらかなり読みやすくなった。
主人公の登場シーンの描写が面白かった。
演出が上手で、得体の知れない感じが伝わってきたよ。
ちょっとバカボンドが頭をよぎったけど。
高崎のキャラクターもなかなか魅力的で、続きが気になる感じでするする読めた。
斬り合いのシーンもテンポがよくて読みやすかった。
ただ文章がちょっと薄く感じるところがあるというか、
もうちょっと厚みがあったらもっとよくなりそうだな、と思う箇所はあった。
でも基本的に筆力はあるから淀みなく読める。
続きが更新されたら読むだろうなー。
これからの展開が気になるし、主人公のキャラクターをどこまで描ききれるか、が鍵なのかな。
あと、表紙おめでとー。
人気作の方がよかった、とスレでは言われてたけど…
おがくず先生が動画配信で「期待作が表紙になってもいいと思う」って言ってたよ。
よかったねw
524 :以下、VIPにかわりまして新都社でお送りします。:09/11/05 23:51:45 ID:tfeSq1zw
表紙になってたから読んでみたけど面白かった
レビューなんて高尚なものはできませんごめんなさい