Neetel Inside ニートノベル
表紙

そして、オタク達は・・・
ようこそ物理部へ

見開き   最大化      



「あつい・・・」
この話の主人公はそう呟く
「窓際を引き当てたのはラッキーだったが夏は本当に勘弁だよ。このままじゃ顔半分だけ日焼けしてしまう・・・」
今年の夏は本当に暑くクラスのみんな殆どが団扇で扇いだりしている
こんな日はすみやかに家に帰り自分の部屋のクーラーをつけながらネトゲするに限る。後もう10分で学校が終わる。
こんな糞つまんないホームルームなんてやってられるか!!と心の中で叫びながらプリントを閉じようとすると・・・
「成川!!話聞いてたか?」
と担任が突っ掛かってくる。
「聞いてましたよ!バナナはおやつに入らなんでしたいね?」
「そうだぞお前ら!バナナはおやつにh・・・って違う!!水筒の中身はお茶限定って話だ。ジュースは絶対に禁止だぞポカリも駄目だ!!」
「はいはい、そうでしたね」
何なんだお茶限定って小学生の部活動かよ!シャーペン禁止で鉛筆限定みたいな奴じゃねーかよ!


あ、そういえば忘れていた
どーも主人公の成川 京都 高一です
完全に挨拶するタイミングを忘れていたよ サーセン


っとまあ何だかんだでHRもおわりこのまま解散となった。
「さて、今日も部活の時間か・・・」
そう問題の部活が今から始まるのだ。手際良く鞄に教科書やノートを詰めていく
「成川君今日も部活?」
こんな暑い日に季節外れの春でも来たのかと思ったらクラス委員長の佐々木 円であった。またメガネが良く似合うこと・・・
「あぁ、まあね」
と軽くあしらうここまでは完ぺきだ。
ここまでなら楽しい高校生活が始まる予定なんだよ!!

だが問題はこの次・・・
「成川君は何部だっけ? テニス部だっけ? バスケ部だっけ?」




はい、終わった
終わりました・・・楽しい学園生活とはここでおさらばです



「ぶ・・・文化系だよ・・」
とお茶を濁す主人公成川 京都。
駄目だ!このままでは委員長に高校生活を青春していない事がばれてしまう。
重要なのはこの先だ文化系のままでその先に何も聞かなきゃ良いんだよ!!


成川の理想
「そうなの?成川君なら運動部系でも全然行けるのに・・・」
「そ、そうかな?ww あ!時間だからまた明日ね委員長!」
これなら完ぺきだこれが理想なんだよ!!世の中は俺の理想郷であるべきなんだよ!!お願いだ委員長この先は聞かないでくれ!!!


現実
「そうなの?成川君なら運動部系でも全然行けるのに・・・・・っで何部?」
オワタ






オワタ






オワタ
何故聞いたし委員長。その先は絶対に聞いたって『は!?』なるに決まってるよ!!!
もしかしたら心の中では『何その部活?何するの?毎日集まって何してるの?コイルでも巻くの?皆でコイルを巻いてるの?』と思っていて、下手したら委員長に無限の疑問を与えることになる!

「成川君!大丈夫?」
「全然!!全然大丈夫だよ!!!アハハハハハハハ」
「それで何部なの?」
もう逃れられん。覚悟決めろ主人公成川 京都

「ぶ・・・ぶ・・・物理部です!!!」
とんでもない大声で叫んでしまった・・・


委員長が口を開くまでの間に耐えられなかった俺は部室にダッシュした・・・

あの瞬間だけ俺は刻が見えた気がする・・・



次回へ続く























     




「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん」
ドガンッ!!
泣きながら部室に駆け込む成川

「何なんだよ!!!この部活!!! 所属してから何も良いことないじゃないか!!! 物理部って言うだけであんな目をされたら俺はどうしたら良いか解らないじゃないか!!!!  俺はまともな高校生活を送りたくないんだよ!!!! 俺だって・・・もっとクラス・・・に溶け込みたいんだよ・・・」
怒涛の勢いで喋り泣き崩れる主人公成川 京都にある男が声をかける。

「成川、お前とんだリア充野郎だな。この部活を入った時点でお前はもう一般人としては見てもらえない!お前は黙って俺が貸したCCさ○らを見ていろと言っただろ?今何話目だ?」




彼の名前は宮門 悠  物理部の部員の一人
とんでもないオタク野郎でジャンルは広く少年アニメからロボット物、BL、百合、萌、少女アニメまで何でも見るアニオタ


「1話たりとも見るもんか!あんなロリコンアニメなんか見て楽しめるお前は本当に変態なんだよ」
「俺はロリコンじゃない!!!さ○らちゃんは俺と同年代の時のカードをキャプターし始めたんよ!その計算から行けば今のさ○らちゃんは俺たちと同年代なんだよ!!!!」
白熱する口げんかの中ある女性が間にはいる。
「あんたらもうやめなさいよ!! もうすぐ先生が来るんだから。もぉ・・・」


彼女の名前は緑山 司 物理部の部員の一人
面倒見が良く、この部活の部長の雑務をほとんどこなす程の人材


「先生?あ~あのペテン師子事ですか?あいつ何時か絶対に捕まるぞ」
「どーせ来たって物理準備室に籠ってネトゲかギャルゲだろ?あいつネトゲの金を学校名義で払っているらしいぜ」
良い子は絶対にしては駄目だぞ!
「でも一様この部活の顧問よ。それに先生だし・・・」
「先生なら部費をダ・○カーポに使ってもいいのかよ?・・・」
宮門は必死に手のひらで作った握りこぶしを抑える。
「先生なら・・・部費を機○戦艦ナ○シコのDVDに使っても・・いいのかよ?・・・」
ドカッ! ドカッ!・・・
抑えられない宮門の感情は拳となり柱へとぶつけられる。


「バカばっか」
緑山が機○戦艦ナ○シコを知っていたのかは定かではない。










「そーいえばもうすぐ遠足だよな」
成川は鞄からHPで貰ったプリントを見せる。
「そうそう、どこ行くんだっけ?」
「確か県立博物館でやっている世界の最先端技術が集まる奴を見に行くとか見に行かないとか」
とんでもなく曖昧な答えを宮門はいった。
「何だ宮門。お前の事だから『世界の最先端技術だぞ!→ロボット→ガ○ダム』みたいに考えていてテンションが高いのかと思ったよ」
「ロボット=ガ○ダムっていう考えは今も昔も確立されてないぞ!俺に言わせればロボット=勇○シリーズだ。」
高らかに伝説の勇○ダ・○ーンのOPの『風の○来へ』を歌う宮門をパターン化しているかの如くスルーする二人

「それでさぁ。お菓子何買う?」
「よっちょんイカかな」
「バスの中が酢臭くなるかやめてよ」

歌い終わった宮門が強引に話に割り込む。
「俺にとってのイベントはそこじゃないのだよ!!愚民共」
「もーいいよ。何もしなくて良いから黙ってろよ」
無視して話を進める宮門
「真のイベントはお弁当タイムなんだよ!」
「「お弁当タイム?」」
珍しく息の合う二人
「そう!幼馴染に手作りお弁当を貰うイベントやドジっ子が不味くても頑張って自分のために作ってくれたお弁当イベントやツンデレな彼女が多く作りすぎちゃったから持ってきたお弁当イベントが世の中には存在するんだよ!!!!」
「そんなの存在するわけ無いだろ?2次元と3次元をごっちゃにするな」
「・・・・」
うつむく宮門
そして・・・

「フハハハ・・フハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
「!?」
何なんだこいつ遂に頭でもおかしくなったか?
「甘いな成川、フラグはな自分で建てるもんなんだよ!!駄目でも無理やり建たすんだよ!!」

「まずは緑山!」
いきなり指をさす
「え・・・!私?」
「それでまず1個だ!そして緑山関連の女子にお願いするんだよバカ」
「そ、そんなの無理よ!私だけならまだしも友達にも作らすなんて・・・」
「・・・(何かもう無茶苦茶だよ宮門の奴)」
「大丈夫だ。錦○旦や薬丸○英に渡すとかにしておけば行けるって!!」
「古いよwwwネタが古すぎだよwwってかどんだけテレビ見てないんだよww」
そくざにツッコミを入れる成川
「何だ今の時代は?これがブームなんじゃないのか?」
「どんなブームだよ!wwちょい悪オヤジ事だとしても古いwwせめてヤックンじゃなくてモックンの方にしとけよ。そして錦○旦を錦○亮に直せ!錦○旦に弁当送る女子高生なんて聞いたことないぞww」
宮門が言うと本当に本気なのかギャグなのか見分けがつかん。
これからはスルーの方向で検討するかな。


「あのさぁ、もう帰らない?」
「そうね、もう6時だし私夕ご飯作らなきゃならないのよ!」
「ちっ仕方ないなこれは帰ってからの宿題にしておけ!それではさらばだ!!」
鞄を背負いダッシュで帰る宮門

「何なのよあいつ!自分だけ先に帰って」
「今日なんか約束があったのかな?」
考えても思いつかない
すると成川の携帯がなるメールのようだ。
「『録画したあにゃ○る探偵キ○ミン○う見るから先に帰る  宮門』」






「私、あいつの弁当のおかずを貰いに理科準備室行ってくるね」
「おぉ、奇遇だな俺もあいつのおかずを貰いに生物準備室に用事が・・・」

「「遠足が楽しみだね!」」
珍しい意見が合ったな


次回へ続く

       

表紙

雪の里の住人 先生に励ましのお便りを送ろう!!

〒みんなの感想を読む

Tweet

Neetsha