Neetel Inside ニートノベル
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無題の無駄意
1 年賀状

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登場人物紹介

ミチ 高校生。美少女である。その方が想像していて楽しいからだ。好きなネズミはハダカデバネズミ。
サチ 高校生。美少女である。その方が想像していて楽しいからだ。好きな亀はマタマタ。


第一話

 場所はミチの部屋。サチを招いて年賀状を作っているところである。

ミチ「……来年てなに年だっけ」
サチ「ねー、うし、とら、うー、シャツ、みー、うま、ひつじ、さる、とり、いぬ、いー、だから……」
ミチ「ん? シャツ? シャツって言った?」
サチ「言ってないよ」
ミチ「いや言った! 絶対言った! 何よシャツ年って」
サチ「みんなが……シャツを着る年」
ミチ「ラフな年だな」
サチ「年賀状にもシャツの絵を描いて送るんだよ」
ミチ「地味すぎる」
サチ「じゃあなんか動物に着せればいいんだよ。……蛇とか」
ミチ「よりによって一番シャツを着せにくい動物を選んだわね」
サチ「イラストだからいいんだってば。……で、どう? このイラスト。今年の年賀状はこれでいくよ」
ミチ「なにこの三角形」
サチ「とんがりコーン」
ミチ「なぜそれを!?」
サチ「好物だから」
ミチ「正月早々あんたの好物を知らせてどうするの」
サチ「ああそうか。じゃあ消そう。どーしよっかなー」
ミチ「……あ、思い出した。来年トラ年だよ。トラ」
サチ「あー、あの、はいはいはいはい。あの、あのトラね」
ミチ「分かってるのか不安になるな、その言い方」
サチ「じゃあトラかこ、トラ。まーるかいてちょん♪まーるかいてちょん♪お豆に芽が出て」
ミチ「まったまったまった。ドラが完成する予感がする」
サチ「おんなじようなものでしょ? トラ、ドラ、とらどら?」
ミチ「……?」
サチ「今年は何枚描くー?」
ミチ「え? おじいちゃんとー、親戚の子とー、サチとー、………、えーと、……3枚、かな…」
サチ「あ、実はねー、あたしもなんだよね。……3枚」
ミチ「おんなじだー……、あははは……」
サチ「あははは……。友達いねー……」

続く

       

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