Neetel Inside ニートノベル
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無題の無駄意
5 遊び

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登場人物紹介

ミチ 高校生。美少女である。その方が想像していて楽しいからだ。好きな照明は蛍光灯。
サチ 高校生。美少女である。その方が想像していて楽しいからだ。好きな照明は白熱電球。


第五話

 場所はミチの部屋。くつろいでいるところである。

ミチ「暇だ……」
サチ「ダメ人間になっちゃうよね、お正月って」
ミチ「テキトーにやってるだけで1日が終わってゆく……あああ、無意味な冬休み」
サチ「みんなはどうなんだろう。ちゃんと勉強とかしてんのかなー」
ミチ「何いってんの? してるわけないじゃーん! して、る、わけ……ないじゃん……宿題。しゅくだい!?」
サチ「イヤーーーーーーーーーー!」
ミチ「止めよう宿題の話は止めよう! 何もしないくらいなら、むしろ遊んだ方が有意義だと思う」
サチ「上手いこというね! そーだよね。何してあそぶ? ゲーム?」
ミチ「むしろ外行こうよ。ゲームは飽きた。あ、ほら、福袋買いに行くとかさ!」
サチ「寒いよ外はー! ほらすっごい風! 凍死するって。それに……お財布も寒いんだよね」
ミチ「……ねぇー、そーだよね……」
サチ「…………ねー?」
ミチ「……猫はコタツで丸くなるー、か。私も猫になろう。丸くなろう。外はヤメ!」
サチ「……面倒臭いってのもあるよね。ダメ人間街道まっしぐら! わはははは! 吾輩がだめにんげんじゃー」
ミチ「邪魔をするやつはこうだ! くらえ! 正月気分オーラ! バララララララララ」
サチ「『来週からがんばろう』『来月から』『来年から』そして最後は『来世でがんばろう』になるのだ。」
ミチ「ダメ人間はいいぞー。『5月病』という便利なコトバもある。げへへへへ」
サチ「へへへへ……」
ミチ「へへへ……」
サチ「へへ……」
ミチ「へへ……もうだめだ。私たちは今年もダメです!」
サチ「素晴らしきかなダメ人間! やる気はねえ! 気力はねえ! テレビは見る! おらこんな私いやだー♪」
ミチ「ダメ人間はもはや人類ではない! 人類が生み出したニュータイプ! 新人類!」
サチ「いい加減! 適当! そこそこ! そんなコトバが大好きでーす!」
ミチ「…………すごく……生きるのが嫌になってきた」
サチ「……大変だ。私たち、今日まだ何もしてない」
ミチ「嫌だ。もうこんなの嫌だ。どんどんダメになっていくのを肌が感じてる。よし、なんかしよう!」
サチ「うーん……あっ! そうだしりとりでもしようか。しりとりの、りー!」
ミチ「リン」
サチ「ん!!? 終わった!?」

ミチ「……大して面白く無いね。しりとりで会話するの」
サチ「のれん」

続く

       

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