雲子の日記
2月27日(土)曇り
はあ。
今日は朝から雨ザーザーなり。
せっかく午前中にバイトの面接を申し込んであったのに、これじゃあ行けないよぉ。。。
行きたいのに。。。
雨さえ振らなければ。。。
なぜ、かみさまは私の邪魔ばかりするの?
なぜ、運命はこうも皮肉なの。
なぜわたしはこんな世界で生きなければならないの。
お兄ちゃん。
お兄ちゃん。
それで、朝、お母さんに「今日、面接の日だって言ってなかった?」と聞かれたの。
だからわたしは「言ってなかったかも……」としか答えようがなかった。
するとお母さんはわたしの俯いた表情を見て「フッ」と鼻で笑った気がする。
お母さんは、わたしのことが嫌いなのかな?
わたしをバイトの面接も行けない馬鹿だと思って、軽蔑の意味で笑ったのかな。
だからわたしはお母さんの目を見ることも出来ず、一階の居間から二階のわたしの部屋へそそくさと退避するしか出来なかった。
この寒い季節、木にニスが塗られた、冷たい階段を一歩ずつ上がるたびに、わたしの白い靴下の外側から冷えた感触が伝わってきて、足の指先まで凍るようだった。
そんな気持ちを、誰に話すことも出来ず。
それだから、ネットしか行く場所はない。
でも暖房を利かせたわたしの部屋で、暖かいポタージュスープを飲みながらネットにアクセスしても、どこもかしこも喧嘩ばかり。
誰もが自分を一番の主人公だと思って、お互いを批判しあう寸劇は、見ているだけで切ない。
これじゃ相談もロクに出来やしないよ。
……友達がほしい。
マナも、かなぴーも、どこか、他人行儀。
ゲームの話だけで繋がっているような、さめた人間関係。
お兄ちゃん。
お兄ちゃんしかいないよ。
いなかったのに、どうして。
どうしておにいちゃんは天国へ行っちゃったの。
また小学校の時みたいに、わたしを肩車してよ。
絵本を読んで聞かせてよ。
一緒に買い物付き添ってよ。。。。。。
結局今日は、一日中雨が降り続いたもので、面接はキャンセル。
これがわたしの2月27日。
はあ。。。
溜息ばかり。。。。。。
おやすみなさい。