Neetel Inside ニートノベル
表紙

死と隣り合わせの馬鹿野郎たち
第一話「仮面狩り」

見開き   最大化      

四月、
桜が咲き始業式が終わる、一年生は入学式だろう。
俺は高校二年、入学してから一年経ち学校にも慣れてきたところだ
あたり一面桜が咲き入学式を終えた一年生が帰るところだ
俺達の始業式もさっき終わり今帰るところだ
桜が咲き、一年生は入学式を終え笑顔になっているのに・・・
高学年は笑顔ではなく死にそうな顔をしているのが殆どだ
その原因は入学式と始業式を連続でやったことにあるだろう
そして始業式は校長の一時間の長話
辺りは足が震えている人が多い
「貧弱だな」
「それをお前が言うか」
目の前には俺よりも少し背が高い男が立っていた
眼鏡を掛けて右手には自作のノートパソコンを持っていた
そして学校内彼氏にしたいランキングしたくないランキング一位を取った人間
綺堂瞬、この学校の生徒会の副会長をやっている頭の良さは全国で五位
中学からの付き合いで俺との関係は悪友みたいなものだ
「まぁ確かにお前の言うことには同意だ」
「・・・後ろで話し聞かないで寝ながらゲームしてた奴が言える事ではないな」
「運動部は弱いの多いからね、足腰鍛えろよ」
「・・・お前は鍛えすぎだ」
「そうか?あれくらいは普通だ」
「・・・そうか」
「おーぃ、瞬~、月人」
後ろから馬鹿みたいな声が聞こえてきた
振り返れば目の前に一人とその後ろに一人
今度は親友だ、悪友ではなく
一人はヲタクのの様な顔をしている馬鹿
北条豊、人は彼を「(無駄な知識の)辞書」と言う
豊とは高校からの付き合いだ、出会った頃の話はまた今度だ
見方を変えれば女にもなれる武人のような雰囲気がある男、武田尚
彼は頭は良くないが武術は一通り出来る武術のエキスパートだ
彼とも高校での出会いで出会った頃の話はまた今度
「綺堂、神持、久しぶりだな」
そう挨拶した直幸の手には竹刀があった
その竹刀には赤い色が少し付いていた
「お前ら何やってた?」
「フヒヒwちょっとな」
気持ちの悪い笑い方をして眼鏡を掛けた豊が赤い色を消していった
赤色は多分血だ、きっと毎年恒例の『あれ』をやったのだろう
・・・可愛そうな一年
俺はあまり深く関わらないように話題をずらそうとした
『あれ』は厄介だ、もうやりたくない
「ほーっ、またやったのか?今度は何だ?」
このイケメン副会長を一度締め上げたいと思った
「な、なんだ!?月人から殺気が出てるぞ!」
尚が一歩後ろに下がる、こいつそういうのに敏感なんだっけ
「お、っと悪いな、どこぞの副会長を締め上げたいと思って」
「副会長?誰のことだ俺が調査して締め上げよう」
「首吊って死んでみろ、誰のことかわかるぞ」
「フヒヒw月人はいつも怖いねぇー」
いや、お前のほうが怖いぞ
「殺気といえばそういえば仮面の噂を知っているか?」
「知っているがどこからそれと殺気に繋がるか産業で説明してくれ」
「夜になったら街に現れて人を殺す仮面をつけた人のことだろ」
最近のことだ、何人もの人が何者かに斬殺されていた
運良く生き残った人は斬殺していた人のことを恐怖しながら言った
「あれは、仮面・・・ジャックだ、また現れたんだ」
すこし前の話だ、街に切り裂きジャックと言う男が現れた
鎖鎌で人を殺し続けていた大量殺人犯
俺らは前にその切り裂きジャックに出会ったことがある
当然襲ってきたが案外簡単に捕まえることが出来た
捕まる前に「切り裂きジャック何かじゃない!鬼だ…」謎の事を言って警察に捕まった
意味は分からなかったが捕まえたのは事実、色々と有名になり表彰された
そのおかげか喧嘩好きな不良が俺達を見た瞬間土下座するようにもなった
どうやら戦っている瞬間を見た不良がいたみたいだ
正直あまり良い気分ではない、まぁ色々なことに使いやすいが
そして話を戻すとその切り裂きジャックの後継者(?)が出てきて殺人をやるようになった
理由は不明だが事実は事実だが今違うことは誰もその
「その仮面がどうかしたか?」
「殺ろう」
「は?」
豊がニヤリと笑った、手には切り裂きジャックを倒したときに使った改造ガスガン
玉は豊特製、それを改造ガスガンで撃つと肉は貫く抜く
もう銃刀法違反で捕まっても良いと思う
「待て、犯るって・・・仮面をか?」
瞬はポケットから「糸」を取り出した
瞬は糸を使いジャックを倒した、自分の頭の良さを使ってジャックが逃げるルートに先回りして
糸を仕掛けた、ワイヤーを使っているため触れただけで指先が切れることがある
「待て、字が違うぞ」
尚は拳を、武術を使うのであまり武器には頼らない
ジャックの時は主に俺と前線に出ていた
「いいじゃねーかどちらでも、捕まえるんだろ?」
そして俺は不気味に笑った、ナイフを出して
俺の自慢の十本のナイフ、護身用に何時も持ち歩いている
護身用と言って馬鹿にするやつもいるがジャックの事件もあるから今は馬鹿にする奴はいない
「皆賛成だよな?」
「俺は抜ける」
豊がニヤリと笑って言った、瞬間に瞬が言った
皆は「うわ!空気読めないな」って顔をしている
「なら三人で行くか」
「いいのか豊?」
「危険だし、抜けてもいいぞ?」
「俺は抜けないが、尚は?」
「私もだ、しかし何故瞬は抜けるんだ?」
「相手が馬鹿じゃないからだ」
「と、言うと?」
「自分で確かめて来い」
そういって瞬は校舎に歩いていった
「ん~じゃあ三人だな今日5時に鬼の像で待ち合わせだ」
『ああ』

       

表紙

王様 先生に励ましのお便りを送ろう!!

〒みんなの感想を読む

Tweet

Neetsha