ぼくが死んでから死にたくなるまで。2
NG集というべきもの。
NG集というべきもの。
どうも微妙にコメディ展開が滑った気がする今日この頃^^;
NG集ができてしまったので掲載します。
ギャグしかありませんのでご注意ください。なんでこーなったのやら。
どうも微妙にコメディ展開が滑った気がする今日この頃^^;
NG集ができてしまったので掲載します。
ギャグしかありませんのでご注意ください。なんでこーなったのやら。
Act1-2。クレフが入院して、その間本でも読もうとしているところ。
本のチョイスが発端でアリスとギルダーが口げんかするのだが、ヒートアップしすぎてついにはストーリーを破壊した、そんなワンクリップ。
ていうか先生にどうしろというのだ、君たち(笑)
~~叩きすぎて壊れたかも~~
『なんだ、お前こんな字ばっかの本読むのかよ。男ならエッチな本でもぐごっ』
『今度オトメの前でそんなこと言ってみなさい。氷付けにして粉々に砕いてやるんだから!』
『おいおいおいおいちょっと待てよ。
今日は入院してるんだろうが。こんな小難しいもん読んだらかえってストレスで身体壊すわ。そんなくらいなら手っ取り早く元気がでるようなチョイスをという親心でだな』
『あんたみたいな親のもとになら産まれてこないほうがマシよっ!! まったくどいつもこいつも……
クレフ、あんたはそんなことないわよね? そんな、その、そういう本なんか見たり、それで元気になんか、なったり絶対しないわよねっ』
「え……??」
いきなり予想もしていなかった方向に話が転がり始め、ぼくは硬直した。
『いーや! 健全な男子たるもの、そういう方面に興味がないわけがない!
それは動物としての健全なサガであり、』
『アンタに健全なんて言葉を使う資格はないわ!』
『なんだ、さっきのアレまだ根に持ってるのかよ。
軽いジョークじゃん。だいたいお前だってこいつの身体にずいぶん同居してんだろ? ズボンの中味ぐらいはごふっ』
『見てない!! 見てないもん!! お風呂やトイレや着替えのときは“寝て”るもん!!
そんな、クレフの裸なんか、……一回くらいしか見たことないもん!!』
「お、おねがい、ふたりとも……落ち着いて……」
アリスがぼくの裸を見てたなんて、一体いつのことだろう。ギルダーさんはギルダーさんでいろいろとすごそうな想像している(ギルダーさんの心から、勝手にアタマに流れ込んでくるんだけど、とても直視なんかできない)し、もうやだ恥ずかしい寝てしまいたい。
しかしここでぼくが寝たらどういうことになってしまうのか。それを思うと恐ろしくてとてもそんなことはできなかった。
そのときギルダーさんが愕然とした様子で声を上げた。
『あっ! ……そうか、クレフお前!!』
『何言いたいかわかんないけどとりあえず黙んなさい!!』
『わかったよ。
ひょっとしたらと思ったけれど、そういうことなら俺にはアドバイス無理だ。
いいから童話読んでろ。そっち系の本読まれるよりはマシだわ。だったらその童話読んでてくれや。な。』
「え、なに?」
そうしてギルダーさんは、しんみりした雰囲気でおとなしくなってしまった。
「ア、アリス……ギルダーさんどうしちゃったの?」
『わかんない……どうしよう、ひっぱたきすぎて壊れちゃったかしら?! もう一回叩けば治るかしら?! それともトドメさしたほうがいいのかしら?!』
「だ、駄目だよ!
こういうときは、ええと……」
「『先生~!!』」
Act1-2。クレフが入院して、ギルダーのロケット(のなかの写真)を見ているところ。
無邪気は残酷というお話。
~~ぼくがとどめを刺してしまったかも~~
『だれ、このきれいな人……と後ろの人たち?』
『恋人さ。で、野郎二人のハンサムな方が俺だ。次のはダチだな』
『…………うそ』
『どっからどこにかけて言ってるそれ』
『全部よ! あんたみたいなすけべおやぢにこんな素敵な恋人や友人がいたなんて! ていうかちょっと待ってよこれ、なんであんたがこうなのよ、どういう魔法使ったらこうなるわけ?!』
『………ひでえ』
ギルダーさんの魂は、しゃがみこんでいぢけてしまった。
「あ、あのギルダーさん、アリスも悪気で言ったんじゃないでしょうから……
た、たしかにちょっと顔の印象違ってますけどちゃんとかっこい」
『そっちはダチだよ!! 俺はこっち!!』
「あ………………………………」
一行が町に繰り出したところ。
ユーシスちゃんがロビンの体力を利用して、街灯に登ってしまった。
しかしロビンは木登りがダメなんで半泣きになって……。
ちなみにアリスの『いくわよ』は、助けに行くわよという意味で、見捨てていくという意味ではありません(笑)
~~黒にゃんこ、興奮しすぎ~~
「たのむ、助けて!! なんとかしてくれ!!」
「待って、今行くから!」
ロビンはもう今にも泣き出しそうだ。
ほってはおけない。街灯に手をかけた。
しかし、ミューの声がぼくをひきとめる。
『ちょっと待つニャ、クレフ。
この構図は……
しーたちゃんが子猫の頃、木から下りれなくなったときを思い出すニャ!』
ミューはなぜか、いきなり興奮し始めた。
『あれはっ可哀相だったけど同時にめちゃくちゃ可愛かったニャ!!
しーたちゃんっ、ああしーたちゃんっ。
もうもういま思い出してもっ』
アリスが深呼吸して言った。
『クレフ、無視していいわ。いくわよ』
「あ、うん」
ロビンがユーシスちゃんの選んだ、かわいい系のスーツを着たところ。
そこから話が盛り上がりすぎて、ストーリーを破壊したワンクリップ(またか)
いくつもの過去がいま、あきらかに……!
~~かわいいロビン~~
『ユーシス君てホント、可愛いの好きなのね。
ロビンはこういうの目もくれないから新境地だわ!』
アリスに言われてみれば、うん、確かにけっこうかわいい。
「え、可愛いの……?」
ロビンは赤くなる。
『まっ、ギリギリ及第点かな。
あーもーロビンもあと10歳くらい若かったらなー』
ユーシス君は見る目があるな、とぼくは改めて感心してしまった――
あと10歳若かったら、ロビンは6歳だ。
今はきりっとしてかっこいいロビンだけど、あのころはすごくかわいかったのだ。
もちろんそんなこと言ったら怒られる(前世の記憶があるせいか、ロビンは子ども扱いされるのをすごく嫌がった)し、それにちょっと恥ずかしいから言わなかったけど。
「ユーシス。おまえ、なにかんがえてる?」
『なーいーしょー』
「こらー!」
『だいじょぶ、いざってときはまた街灯のぼって意識飛ばしてあげるから♪』
「やめろー!!」
ユーシス君にからかわれてロビンはもう半泣き。
ごめん、申し訳ないけど、気の毒だけど、かわいいかも。
『もーじょうだんじょうだん。
……でもボクとリアナおねえちゃんがおしゃれして、クレフお兄ちゃんだけ普段着ってのもあれだよね。
あれ、でもなかにはアリスお姉ちゃんもいるし、どうしようかな?』
そんなことを思ってると突然話の中心がぼくたちになり、ぼくは言葉に詰まった。
アリスはさばさばと言う。
『あたしはいいわよ。
身体はクレフなんだし、クレフに合うものでいいわ。
生きてる頃からおしゃれなんて興味なかったし、もう長いこと死んでるからね』
『………… ダメー!!』
するとユーシスくんは目をうるませて叫んだ。
『そんなのもったいないよ!!
だったらますますやってみなくちゃ!!
大丈夫、お兄ちゃんは小柄だしかわいいから、女の子の服でも露出がなければ充分着こなせるよ!』
「『……………………………………………………』」
「そういわれてみれば……」
『確かにニャ。』
「え、そうなの?」
ちょっとびっくりしたことに、ロビンもアリスもリアナもミューも異論を唱えなかった。
ぼくはただの、地味でさえない男だと思うんだけどな……
しかしアリスはどうも、やってみようかという気持ちになっている様子。
うーん。
女装なんてしたことも、考えたこともない(むかし、村の祭りの出し物でさせられかけたけど、ロビンがものすごく反対してお流れになった)けど……
アリスにはいつも、すごくお世話になってる。
もし、アリスがやってみたいなら。
「待て待て待て待て!!
クレフに女装させる気かっ?!」
そこまで考えたとき、ロビンが叫びだした。
「そ、それはまずいだろ!! いろいろとまずいだろ!!
クレフは素直なおひとよしだから反対しないけど、俺はクレフの兄貴分として反対だ。
どうしてもって言うなら、いざってときには……」
ロビンははっと黙り込んだ。
なぜかちょっと顔が赤い。
そのとき気づいた――これってあのとき(出し物会議のとき)の言葉と同じだ。
あのときロビン、なんていってたっけ??
『“いざってときにはクレフを嫁にもらうって誓約書にサインしてからにしろ。で、村長さんに許可を取れ。さもなきゃ俺はぜったいにそんなことは認めないからな!!”
……うーん熱血☆ ロビンかーっこいー♪』
そのときユーシス君がにやにやしながら暴露した。
ロビンは耳まで真っ赤になって頭を抱えてしゃがみこんだ。
はたから見ていると、ロビンがひとりで百面相している状態なので、いいかげん忙しすぎて壊れちゃうんじゃないかと心配になってきた。
やがてロビンはそのままの姿勢で、泣きそうな声でぽつりと言った。
「……あのさユーシス。おまえなんで俺だけよびすてなの……?」
『かわいいから!』
第二章ラスト。ケーキを食べながら反省会(?)
そこから話がわき道にそれまくって以下省略。
~~女の子のスタンダード、男の子のあたりまえ~~
『ロビンはよくやってたと思うわよ。あれだけ手間かかったら普通に切れるわ』
『おまえのはいささかやりすぎだったけどニャ』
『……だって~……』
ぷ、と頬を膨らませるアリス。
その肩を抱いて、ミューを撫でながら、リアナが言う。
「女の子は身の危険を感じる範囲が男性に比べて広いのよ、ミュー。
わかってあげて?」
『む、そういうことなら言い過ぎたかもニャ。その分だけは謝ってやるニャ。』
『リアナ~! もう、もう大好き!! あたしのぶんのケーキ半分あげる!』
アリスはリアナにぱふっと抱きつく。
すると、またあのあったかさとやわらかさ。
ぼくは必死で叫んだ。
「あ、ああああの、アリス、あのっ!!」
『……もうなによクレフは。
っていうか、この機会だからいっとくけど、いいかげんちょっとは慣れなさいよっ。こっちが恥ずかしくなるじゃない!
親友とハグするたびに同居人が死にかけるなんて、ぶっちゃけありえないわ!』
「だだだだって……」
『んー、もうこうなったら最後の手段ね!
ロビン、あんた親友なんだからクレフに毎日ハグしてあげてよ。おはようとおやすみとあとプラス一回くらいからはじめて。』
「え………………………………………………………」
するとロビンはなぜか、フォークを取り落として絶句した。