「空から降ってきたオリオン」
私、猫宮みみ
今、気になっている人がいるんです。
でも、どうしてもどうしても話しかけれないんです。
「あーもうどうしたらいいのかな」
ゴツン☆
「いったぁー・・なに・・?」
みみの上から落ちてきたのは猫缶だった。
「なんで。。空から猫缶が・・・」
次の瞬間
「ぐぇっ!!」
またもや、みみの頭の上に何にかが落ちてきた。
「いったぁー!もう今日はなんなのよー!」
すると・・みみの目の前には一匹の猫がいた。
「いたいにゃ・・だからあれほど落下させるにゃと言ったのに・・」
猫は視線を感じたのかこちらを見てきた。
「ななんだにゃっ?!おいら食べてもおいしくないにゃ?!」
「・・・・・・。」
「えっと・・・猫が喋ってる??わたし疲れてんのかな?」
「おおおまえだだれにゃ?!」
「そっちこそ誰よ!!人の頭にぶつかっておいて!」
「うっ・・・おいらは・・ねこねこ星からやってきたオリオンだりゃ」
「オリオン?え?オリオン座?w」
「そうだにゃ。」
「へー・・その猫がなんでまた・・人間界に?」
「いや・・・それが話せば長くなるんだにゃ・・」
「じゃわかりやすく説明してよ!」
「めんどくさいにゃ~wわれらねこねこ星は恋のきゅーぴっとの役割をするんだにゃ」
「?!今なんて?!」
「だから!!恋のキューピットの役割だにゃ」
「聞き間違いじゃないよね?w」
「しつこいやつにゃ・・そうだにゃ」
「あああの・・いいきなりで申し訳ないんだけど・・」
「なんだにゃ?」
「私ずっと気になってる人がいて・・その・・恋のキューピットになってもらえないですか?」
「にゃはははwwそんなことかにゃw」
「そんなことってどんなことよっ!」
「わかったにゃ、お前の望み叶えてやるにゃ」
「ありがとぅぅぅオリオーーーン><」
「ははなれろにゃwあつくるしいにゃw」
「あーごめんw」
「で?その気になるのはどいつだにゃ?」
「えっと・・・あ!!あの人!!」
「?」
「だからwあそこで1人で読書してる人だってば!」
「おまえ・・・あいつがいいのかにゃ?」
「え・・いいに決まってんでしょ!」
「ほーwwwまぁ話しかけてみるにゃ」
「ちょっと待ちなさいよwww」
オリオンはミミのことも聞かず
ミミの気になる彼の元へ駆け寄った。
「もしもしそこの君何を読んでるのにゃ?」
「んー・・あーこれ?推理小説だけど??」
「って猫が喋った?!こんなことあるのか・・・」
「にゃははw実はにゃそこの子がお前さんに気があるそうでにゃ
恋のきゅーぴっとになって欲しいと言われたんだにゃ」
「猫が恋のきゅーぴっと?!あははw面白いなw」
「笑い事じゃないにゃ!彼女は真剣なんだにゃ!」
「で・・その彼女って誰なの?」
「ふふよくぞ聞いてくれたにゃ・・あこにいるにゃ」
とオリオンが指差したところにミミが1人ぽつんと立っていた。
「え・・・猫宮さん??」
「そうだにゃ」
「ええええええええええええええええ」
「どうしたんだにゃ?」
「だだって・・僕・・周りとそんなに打ち解けてないのに・・・」
「ほほーwそうにゃのか?w」
「まさか。。。猫宮さんが・・僕に気があったなんて・・」
「そろそろあいつを呼んでくるかにゃ」
オリオンはミミのもとへ戻る
「ほら、さっさと行くんだにゃ!」
「えーちょちょっとw押さないでよ!!」
「世話のかかるやつだにゃー・・;;」
「わわるかったわね!」
「いいから、早く話しかけてこいにゃ!」
ドンッとオリオンにミミは背中を押された
「ちょったんまwあっー!!」
ドーーーーン☆
「あいたたた」
「猫宮さんだだいじょうぶ?!」
「あー・・うん・・なんとか・・・」
「そそうか・・なならいいんだ・・」
「木下くんは・・いつも何読んでるの?」
「え・・ぼぼくは・・推理小説を読んでるんだけど・・」
「へーそうなんだwそれって面白い?」
「うん!すごく面白いよ。」
「もし・・その良かったらその推理小説読ませてくれないかな?」
「え・・・あうん・・わかった」
「ありがとー」
「あ!木下くん」
「ははひ!」
「せっかくだから、赤外線でアドレス交換しない?」
「え?!あよよろこんで!!」
「ありがとー♪」
「やったぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「ううるさいにゃ!」
「オリオンありがとうT_T」
「ミミが頑張ったからだにゃ・・おいらは何もしちゃいないにゃ」
「でも、オリオンがいなかったらずっと話せないままだったよ」
「だから一歩踏み出すことが大事だにゃ!」
「何事も怖がってちゃ何も始まらないんだにゃ」
「そうだね。怖がってちゃだめだね」
「私自信もってこれからも、木下君と仲良くなっていくよ」
「あそろそろお別れだにゃ・・」
「え?!もう行っちゃうの・・?」
「そうだにゃ、恋のキューピットはくっついたらおしまいなんだにゃ」
「そんなぁ・・せっかく・・友達になれたのに・・」
「大丈夫だにゃ・・またいつか会えるにゃ」
「オリオンのこと絶対絶対忘れないから・・・」
「うれしいにゃ・・まぁ木下と進展するように頑張るんだにゃ」
「ありがとぅぅぅぅぅあたし、頑張るね!」
「じゃーおいらは帰るにゃばいにゃら」
こうして、オリオンとはお別れをした
しかし・・・3日後
「木下くん・・手つないでもいいかな?」
「え・・・ぼぼく・・そそんなこと・・・」
「だだめ?」
「だだめじゃないけど・・・」
ヒューーーーーーー
「いったぁぁぁぁぁぁぁ」
「ちょっと!!何このデジャブ!」
「ひ久しぶりなんだにゃ。。ミミ」
「オリオーン!!」
こうして私はまたオリオンと会えることができました。
つづかないよ!!