気付けば2年間が過ぎていた。
そう、あの始まりの日から2年がたっていた。
始まった時は誰も存在意義を見いだせなかった。俺なんていらないと、代わりはすでにいる。俺が生まれたことへの意味は?
周りからの反発も凄かった。キエロ、ツブレロ、イラネェ、ゴミノタマリバ……
でももう2年も経ってるんだなぁ……
初めは他のところで仕事してる人が遊びに来てくれただけだった。でもだんだんそれにつられて新しい人が入ってきて俺の意味が生まれた。
今は周りにこんなに人がいる。そして俺の存在意義がある。
そっかぁ……自分の存在意義ってのは自分で出すものじゃなくて他人によって出されるものなんだ……
その気持ちをかみしめていると涙がにじんだ。
そんな思いを抱えながら壇上に立つ。みんなが見上げて次々と「おめでとう」「おめでとう」と声を投げてくる。
そして司会がマイクを取り話を進める。
「彼がこの2年間頑張り続けてくれたおかげで我々の居場所が今もあります。今まで本当にありがとうございました。そしてこれからもよろしくお願いします。ありがとう!」
司会者の「ありがとう」を待っていたかの様に会場から「ありがとう」の声が湧きあがる。俺の目から涙が湧きあがる。
俺はマイクを取り声に泣きながら鼻声で叫んだ
「ありがとう!本当に感謝してるのはこっちだ!みんながいなかったら俺は居ることを許されなかった。だからありがとう!そしてこれからもよろしくお願いします!」
みんなは照れる様な顔をした後、目を見合わせて相槌すると壇上に掛けあがって来た。
そしてみんなで抱き合った。
笑い声と酒が途絶えたのはいつだったのだろうか?
その宴はみなが酔いつぶれるまで続いた。
そのあいだ「ありがとう」の咆哮は鳴りやむことをやめなかった。
お互いが感謝し合うことが良い場維持し続ける最善の方法だと心から実感した夜だった。
『作者コメント』
新参者の私がニノベの歴史も特に詳しく知らないのにこんなことを書いてしまいすいませんでした。
でも私はお祭りとか行事が大好きなので参加しちゃいましたw
これを読んでくれたみなさんが楽しんでいただけるとうれしいです。
そして私の処女作である「さばいばるっ!」を読んでくれるともっと嬉しいです。初作品なので文章は上手くありませんが展開とセリフはおもしろいと思います
宣伝乙wってかんじですねw
ニノベ2周年おめでとう!