誰にもわかる数学のはなし
【解説編】数理論理学
むかし、存在には2種類あると提唱した数学者がいました。
すなわち、
《ある、ということだけはいえる》と
《いま手元にある》の二種類であると。
こういう議論はもはや数学の範疇ではありません。
哲学の範疇です。
ですが、数理的に分析する立場を貫く限り、《数学的》ではあるでしょう。
数学は建造された時点でまったく妥当な理論であるかは疑わしい、
別の種類の妥当な数学はありうる、
と考察するこういった分野は現在では数理論理学と総じて呼ばれています。