新都社作家の小説の書き方アンソロ自慰
いそ。編
今回「小説の書き方」とのことで、文章を書かせていただきます。
まず初めに、知っている方はご存知だと思いますが、私は小説を読むことにあまり興味がありません。友人から借りたハルヒ全巻を一週間放置した挙句、一切読まずに彼に返したぐらいです。ちなみに借りたいと言ったのは私です。友人ごめん。
というわけで、今回は「小説を読まない人間の小説の書き方」と、ちょっと訳の分からない主題で進めていきたいと思います。
他の皆さんも書いていますが、必要な道具や文章の書き方についてはスルーします。知りたい人は「小説 書き方」でググれば出てくるはずです。ちなみに自分は「TeraPad」というテキストツールを使用しています。
あと、当たり前ですがここに書くのは全て自己流です。書き方や考え方なんて十人十色だと思います。
前置きが長くなりました。それではどうぞ。
1.考える
重要なことです。まずは考えましょう。お話を書こうと思っている人間ならば「こんな話を書きたい!」とか「こんなセリフを言わせたい!」とかあるはずです。恥ずかしがらずに一所懸命考えましょう。ちなみに、ここでセリフを考えた人は、別にそれを作中で用いる必要はありません。あくまでも世界観をイメージして具現化されたモノだと思いますので、それを根源として世界観を作り出しましょう。
2.さらに考える
ある程度、書きたいことがまとまれば、今度は設定を考えましょう。主には世界観。時代はどこくらいなのか、景色はどんな感じなのか、人々の暮らしはどうなのか……などなどです。ここではまだ、登場人物の詳細は考えてはいけません。世界観より先に登場人物を考えてしまうと、人物のみが詳しくなりすぎて世界観が適当になるからです。世界観を構築してから登場人物の詳細を考えましょう。大まかな性別や年齢は出ているでしょうから、あとは適当に設定を考えるだけです。
前述したのと同じように、ここで考えた世界観や登場人物を必ずしも使わなくてはならないと言うことはありません。
3.一度初心に戻って考える。
ここまで書いて、一度自分のプロットを見直しましょう。「この世界観で面白い話は書けるのか?」「自分のテーマが人に伝わるのか?」と、自問自答しましょう。少しでも「面白くない」と感じた場合「何故面白くないのか?」を一生懸命考えましょう。既にその答えはある程度出ているはずです。結局は決断力です。それを実行する場合は、面白くない部分を徹底的に削りましょう。「もったいない」とか思うことがもったいないです。もしかするとその話は、書いてみるとすごく面白いモノかもしれませんから……。
4.削ったところでストーリーを考える。
ここでようやくストーリーを考えます。もうすでに「↑までで考えちゃったよ!」って人はパスして構いません。
ストーリーの書き方ですが、自分はいつも「起承転結」で言うところの「起」と「結」をいつも考えています。「承」「転」は毎度思いついたネタで変えています。ようするに適当です。
伏線は「あれ? こことここって繋がるんじゃない?」とか「あ、ここであのセリフ(描写)と繋げよう」とか、思った上で書いています。世界観が多少崩れた場合は、また考えて書き直せば済む話です。ようするに適と(ry
そうなっていくと、1.~4.は執筆途中でも、適度に繰り返すことが必須だと分かるはずです。
5.1.~4.までを再確認する
「これで行けるっ!」と思ったら執筆開始です。がんばってください。
とまあ、これが私の書き方の一例です。一切設定を考えずに冒頭部を書いて、それから設定を考えるなんてこともします。ちなみに考えずに冒頭を書いた場合、あとでしっかり設定を練りましょう。じゃないと高確率でコケます。
■どうでもいい話。
思うに文章というモノは、いたるところにあると思うんです。当たり前の話ですが……。小説でも、漫画でも、ゲームでも、電車の広告でも、それらは全て文章から成り立っています。
そんな時、私がいつも考えているのは「どうして?」と言うことです。広告ではどうしてこのような売り文句を書いているのか、漫画ではどうしてこんなセリフをこの場面で言わしているのか、ゲームではどうしてこのテキストをこのように流しているのか……などなど、多数の作品に触れて、たくさんのことを思い巡らせています。
「すごい」と思う素晴らしい作品は多数あります。ならば、「なにがどうすごいのか?」を一所懸命考えましょう。人間とは不思議な生き物で、批判や文句ならすぐに思いつくのですが、褒めたり良い所を評価しようとすると、なかなかに出てきません。出てこないからこそ、自分が感じた「その作品の良い所」とは本当に良い所なんだと思います。
まとめると、「沢山の作品に触れて、良い所を見つける」ことが、自分なりの小説を書く初めの第一歩だと思います。
注意して欲しいのは、作品に触れるだけではいけません。もちろん、書くことが最も重要です。書いて、書いて、とりあえず書く。小説を読まなくとも、ある程度の文章力と想像力があれば面白い話は作れるはずです。
私の作品がどうなのか……は、置いといて。
少し偉そうなことを書いてしまったかもしれません。これ以上書いてしまうと長くなってしまうので、ここらで終わりにしたいと思います。ありがとうございました。
いそ。