Neetel Inside ニートノベル
表紙

かんおけ!-kanoke!-
Rest In Peace

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私の名は家坂 欧夏(いえさか おうか)。
職業は女子プロレスラーをやっている。未成年でありながらメインを張る位人気者だ。
私の試合は単なるエキシビションマッチ(普通の試合)じゃなくて、キャスケットマッチ。
俗に棺桶マッチと呼ばれ、相手を棺桶の中に入れて蓋を閉じ、鍵を掛けて閉じ込めたら勝ち。
私は18戦やって未だ負けた事がない。それもその筈、相手は人気がそこそこの
引退するか辞める選手。その選手を棺桶の中に入れて埋葬してしまい、その後は
本当に死んでしまったかのように存在を抹消する。つまり私はプロレスから離れていく
レスラーに鬼畜的な儀式で舞台に幕を引かせるヒール役なのだ。
そのパフォーマンスが受け、自身の容姿もあって今の地位にいる。


ただ、最近は悩んでいることがある……。
人気もあって生活に不自由の無い今の私に贅沢な悩みなのだけど……。

     

私は相手を棺桶の中に入れた事はあるけど逆はない。
入りたい。埋葬されたい。
けれどそれはつまり今の職業を辞めなくてはいけないという事…。
相手の女子選手は悔しそうな苦しそうな表情を浮かべて納棺されていくが、正直とても羨ましい。
自分で棺桶を購入してベッド代わりにすればいいのかと思って実践してみた。
始めは気持ちよかったけど、やはり満座の席で埋葬されなくては満足できない…。
この抑え切れない欲求にジェネラルマネージャーに相談してみようか、いやそんな事言っても
お前アホだろと言われ、以後はおかしな性癖を持ってると思われ軽蔑されるに違いない。
それに、埋葬された選手が二度と再起出来ないという残酷なシチュエーションが受けているのに
執行されました、でも復活しましたでは客は必ず離れていってしまう…。

私は、どうすればいいか?

     


       

表紙

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Neetsha